風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

夢を選んだ青年

2009-12-06 | Bs現場レポ2009 
体を動かしに、よくバッティングセンターに行ったりするのですが、
今日は西東京市にある田無タワーふもとで軟式ボールと戦ってました。


 

田無ファミリーランド、という施設にあります。
ファミリーランドといいつつも、ゴルフ練習場・パチンコ・ゲーセン・バッティングセンターがメインです。

そこで見たのは、壁にかかっていた広告なんですが・


元プロ野球選手による野球レッスン。
最近はじめたみたいです。


よく見ると・・

 
元オリックス選手が2名。あと元横浜の河野選手の顔写真がありました。


高見沢はプロ初安打が松坂からのホームラン。
福留もプロ初打席に初ホームランという華々しい瞬間を飾った人物ですね。

それ以上に高見沢考史というと、契約金ゼロ(一軍登録10試合で1000万円の出来高制)でオリックスに入団した1人。
Wikipediaでも書かれているように、「金より夢を選んだ男」として話題になった、とあります。
高見沢考史-Wikipedia

現在の育成ドラフトのさきがけともいえるものでしたが、当時はずいぶんオリックス球団はバッシングを受けました。
その後、中村GM(当時)が「夢や憧れだけでプロに入団させるわけにはいかない。本人のためにも、チームのためにもならない」
との言葉を残し、契約金0円での入団を撤廃したんですよね。

契約金0円で入団したのは大学・社会人選手ばかりでしたが、人生を掛けた彼らの意気込みは凄まじかったものと思います。

中でも記憶に残っているのは、北川智則。
当時55本ホームランを打ったローズに、先発で真っ向勝負で挑みました。
その試合、1年目だった大久保が北川博敏に代打サヨナラ逆転満塁優勝決定アーチを打たれたものですが、最後まで勝負を諦めなかったオリックスBWの戦いがあってこそだと思います。
今でも契約金0円入団組で現役なのは、楽天でレギュラークラスとなった中島俊哉ですね。
完全な左キラー、そしてオリキラー・・。

高見沢はレギュラーを掴みかけるも故障に悩まされ、結局プロ生活は3年限りで2003年オフに戦力外を受けました。

その後の様子が報じられたのは、今年の4月。

信念胸に野球と生きる第2の人生 高見沢考史さん(産経ニュース)
小中学生に対して「まわりが引く」ほどの熱血指導で将来の少年の夢を手助けしているようです。
自信が夢見たプロの世界が本当に厳しかったからこそ、
そこを目指そうとしている少年に対して妥協を許していないのかもしれません。

その高見沢さん、現在は青年実業家として社長を務めておられるバッティングセンターのホームページでは、
スタッフともども活躍してる様子が伺えます。
アーデルバッティングドーム

スタッフのブログでは、高見沢社長、福留店長、スタッフ河野さんの3名の様子も詳しく伺えます。
アーデルバッティングドーム~名物社長のほのぼの日記~

読んでいくと、プロ野球選手の来店も多いみたいですね。
昨日までオリックス~楽天に在籍していた徳元も来ていたようですし、
戸叶や高見沢と同期の高橋浩司、現役の本柳、ロッテ早川など。
甲子園のトライアルにも視察へ行って、阪神葛城(トライアル組じゃないが)と会ったり、
田無でのバッティングセンターへの出張時にはヤクルト萩原と食事したりという出来事も綴られてます。

と、いうことなので、私もせっかくの休み、暇なのでちょっと岩槻までドライブに。

 
アーデルバッティングドームに行ってみました。

 
高見沢社長や福留店長と来店したプロ野球選手の写真やサインが多く寄せられていました。
同僚だったイチロー、イチローにくっついている川崎、
今年盗塁王の片岡や、横浜から西武に移籍する工藤、元読売の上原など・・。

 
中でも地元埼玉出身である本柳投手の活躍ぶりが伺えました。(腹筋まで披露して)


埼玉県内では唯一の硬式球を扱っているお店だそうです。
私も60球軟式、20球硬式で少し振り込んでみましたが、やっぱり硬式球の威力って凄いですね。

その頃、社長は不在、福留店長は少年に指導中でした。
また、自販機のおつりが出ないとかで、福留店長は対応に追われていたり、忙しそうにされてました。
休みのない施設のようなので、今後とも責任のある立場だと大変だと思います。
それでも、日記を見る限り頑張っておられるようです。

同僚だった深谷亮司や藤本博史、辻竜太郎が独立リーグで今も野球を続けています。
同じように、こちらのお店で野球人として今もその責務を果たしているんですね。

ただ、上記の記事で書かれているように、
高見沢さんはプロを引退する選手に対して、今後の人生を心配しています。

プロ野球の世界の厳しさについては、Jスポーツ野球好きコラムで高校野球(学生野球)との対比で書かれています。
【野球好きコラム】 野球とは
ここで塩崎真選手は「こんなに苦しい世界はない。楽しいとは決して言えない。これがプロの世界だと思います」と語っています。

憧れだったプロ野球で過ごした苦労が無駄にならず、現役引退後も充実した人生を送ってほしいと願うばかりです。


たかが野球、されど生活の支えとしている野球とは・・。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高見澤は (ミスチルファン1974)
2009-12-07 23:05:09
確かBW時代一時期三番打ったりして、怪我さえなければと言う印象でした。

福留は2005年のトライアウトで見ましたが、てっきり名古屋方面に戻ったと思ったので意外です。
初打席初本塁打は97年の首位攻防の西武戦ではなかったかと。負けちゃったけど。

河野は昨年のトライアウトを取り上げたTBSの特番で取り上げられてましたよね。
http://www.tbs.co.jp/program/fired-sportsman_20081230.html

面接シーンとかも流れていててっきり不動産系?とかと思っていたので、これまた意外な展開でした。
ミスチルファン1974さん (かずまん)
2009-12-08 00:09:19
2001年はイチローがいなくなっても、若い頃の葛城と高見沢が
将来的にチームを支えてくれると期待が大きかったように思います。
福留もレギュラーではありませんでしたが、仰木采配がチャンスを与え、いい意味で活用されてたのが懐かしいです。

2002年中盤まではこの2人への期待が大きかったですが、現実は厳しかったですね。

葛城と高見沢は今、対照的な生活をしていますが、
それぞれ過去の苦労を生かして、でもやっぱり野球は楽しく!
頑張っていただきたいですね。
もちろん福留店長も。河野さんも。

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