F1ドライバーは1シーズンで20数人しかいない選ばれた人たちですが、もっと希少な人たちといえば、メカデザイナーと呼ばれる人たちではないでしょうか?知ってる名前を全て挙げても20人いくかどうか。更に、日本にしかない特殊な仕事ではないでしょうか。
日本のアニメは世界にも広く発信されていて、キャプテン翼がイタリアだかフランスだかで視聴率100%だったとか(本当かどうか分かりませんが)、押井守監督の攻殻機動隊がアメリカのビデオチャートで1位になったとか聞きますが、海外のアニメが日本に入ってくる事はディズニーアニメ位しか無いように思います。
ましてや、ロボットアニメとなると、日本独自の文化なのではないでしょうか。国民性なのか、アメリカではヒーロー物はあってもロボット物は日本の物ばかりですし…
メカデザイナーというのは、アニメーションに搭乗する架空のメカ、主に人型のロボットのデザインや設定を考え、そしてそのデザインを玩具メーカーがおもちゃやプラモデルとして発売して大きなマーケットを築いています。そういう我が家にも色々なメカデザイナーのデザインしたメカがところ狭しと並んでいます(笑)
少し話はずれますが、今は完成品トイが全盛でその殆どは中国で作られています。モビルスーツを始めとする色々な人型ロボットを作っている中国の工場で働いているおねえちゃん達はいったい日本という国をどう思っているんでしょうかね
日本のようにロボットアニメが根付いていない国で銃やら剣やら持った人型ロボットを毎日作っていて、あらぬ誤解を生まないかと、ふと気になったりします。
そんな訳で、彗星の選ぶ3大メカデザイナーはというと、やはりトップは大河原邦男さんでしょう。何より先駆者であるし、今もなお現役のキャリアは好き嫌い関わらず日本を代表するメカデザイナーでしょう。代表作はもちろんファースト・ガンダムシリーズですが、意外とファーストのモビルスーツのいくつかはキャラデザイナーの安彦さんが描いてたりしますが…
他にも、MSVやらボトムズのアーマード・トルーパーやらバイファムのラウンド・バーニアンやら、レイズナーのSPTやら、ダグラムのコンバット・アーマーやら最新のSEEDシリーズのモビルスーツやら挙げればキリがありません。
次にはモビルスーツを始め、オーラバトラー、ウォーカーマシン、レイバー等、多岐に渡るデザインを手がける出渕裕さんを挙げたいと思います。ガンダムZZのネオジオン側モビルスーツのラフデザインを始め、逆襲のシャア、0080ポケットの戦争と意外にも多くのガンダム関係のデザインを手掛け、またミリタリーにも強い為、最新のMSイグルーではスーパーバイザーを務めたり、ガンダムWでは軍服のデザインなんかも手掛けています。
レイバーやウォーカーマシンのようなリアル志向の強い物やオーラバトラーや機甲兵等のファンタジー色が強いものまで引き出しの多さはさすがです。人物のイラストもキレイだし、パトレイバーではシナリオやコンテを切ったり、ラーゼフォンでは監督を務めたりとマルチな才能をお持ちのようです。
パトレイバーの初期OVAの特典映像では特車二課のユニフォームを着て出演したり(これは恥ずかしい)、TVやイベント等への露出も多い人ですね。
アニメメカ以外にも、戦隊物や平成仮面ライダーシリーズでの敵怪人デザインでも有名ですね。
次は迷うのですが、マクロスに搭乗するバルキリーをデザインした河森正治さんですかね。バルキリーを始めとするマクロスシリーズのバリアブルファイターに代表されるように、その殆どは変形メカであるという事が特徴で、今もなおバルキリーを超える変形メカは無いと思います。それ程デザインしたメカの数は多くないですが、ガンダムと双璧を成すタイトルであるマクロスシリーズの功績は大きいと思います。因みにバルキリーはアメリカでも大人気だそうです。
意外なところでは、サイバーフォーミュラに登場するフォミュラーカーのデザインやエウレカセブンでのサーフボードに乗って空を舞うLFOのデザイン等が有名です。また、SONYのAIBOのデザインも手掛けていらっしゃいました。
他に気になるメカデザイナーというと、ガンダムではリックディアスやキュベレイ等の人気モビルスーツをデザインした永野護さんは、エルガイムに登場するヘビーメタルで今もなお続くムーバブルフレーム(内部骨格)の提示をし、以後のメカデザインを一新させた方です。非常に個性的なデザインなので、誰が見ても一目で「永野メカ」だと分かるのは凄い事だと思います。メカデザインだけではなく、キャラクターデザインもこなし、その世界観までデザインしてしまう最強デザイナーだと思います。但し、天才ゆえか凡人には理解できない暴走をする事が多々あり、ガンダムZZのデザイナーを降ろされたり、逆襲のシャアでも同様に途中で降ろされたりと何かと話題の尽きない方です
代表作であるファイブスター物語に登場するモーターヘッドは、間違いなくメカデザインの一つの最高峰だと思いますが、アニメーションで動かす事はまず不可能でしょう。現在はゴティックメードというオリジナルアニメを製作中との事ですが、発表される媒体とかは今だ不明で、ひょっとしたら企画倒れなんて事は…ゴホン、ゴホン
FS0(ファンタシースターオンライン)の新シリーズが発売されてしまったので、また仕事しなくなってしまうのではと心配になってみたり…
ガンプラを趣味にしている方々にお馴染みなのは、マスターグレード等のリファインを手掛けるカトキハジメさんですね。オリジナル物はバーチャロン位でしょうが、0083に登場するガンダムGP03やガンダムWのエンドレスワルツ版のウィングガンダム等、印象的なデザインも多いです。
30歳オーバーの方々には、ガンダム・センチネルでの活躍が忘れられない方も多いでしょう。劇場版パトレイバーでも地味なサブメカ等を数多くデザインされています。Ver.ka(バージョン・ケーエー)、カトキ立ち等の流行語?も生み出しています。
ガンダムZZのクリーンアップや0083でゲルググやガーペラテトラをデザインした明貴美加さんは、オリジナルでは機動戦艦ナデシコのエステヴァリス等をデザインしています。また、サクラ大戦3以降では登場する光武のリファインを担当。カトキさんと同様、リファインの得意な方ですね。ロボットアニメではないですが、少年ジャンプで人気連載だったシティハンターのアニメ版では、主人公冴羽遼の所有するパイソンや愛車のメイフィアMINI等のデザインも担当。氏曰く現実にあるものをアニメ用設定画にできないようでは、メカデザインなんてできないとの事です。
ガンダムSEEDシリーズに登場するモビルアーマーやカウボーイ・ビバップのソードフィッシュ等、人型でないメカが得意なのは山根公利さん。人型では08小隊でのモビルスーツのリファインやEz-8のデザインで有名。ツノが無くてもガンダムだと認識できるEz-8は新鮮です。
藤田一巳さんは、若干19歳でZガンダムのメインデザイナーとして活躍された方ですが、現在はどうされているのでしょうか?
今年Zガンダムがリニューアルされて改めて氏のデザインが見直されるきっかけになるのではないでしょうか。Zガンダムでは、MK-IIやリックディアスのクリーンアップや永野さんのラフデザインから百式をデザイン。メッサーラ、ギャプラン、ガブスレイ、バイアラン、パラス・アテネ等は氏のオリジナルデザイン。
小林誠さんは、元々イラストレーターでありモデラーであった方ですが、Zガンダムでのマラサイ、ジ・オ、ガザC、バウンド・ドック等の個性の強いモビルスーツのラフデザインを担当。また、ZZガンダムも永野氏降板の後、氏のデザインが元になっています。永野氏がライバル発言をする等、非常に個性的なデザインをされる方。
石垣純哉さんは、VガンダムやガンダムX等で量産機や敵モビルスーツのデザインを担当されてた方。カトキデザインの影響が強い気がします。
小田雅弘さんは、メカデザイナーというよりガンプラモデラーの草分け的イメージが強い方ですが、意外にも?Gディフェンサーやザク3等のデザインも手掛けていたりします。噂では東京宝くじサービス(株)に勤務されているとか…WHY?
宮武一貴さんは、スタジオぬえ所属のデザイナーとして、さらば宇宙戦艦ヤマトやマクロス等のデザインやクリーンアップをされた方。ダンバインも氏のデザインだったと思います。現在ではメカデザインというより、作品そのもののコンセプチャルデザインを手掛ける事が多いようです。マクロスのブリタイ艦を始めとするゼントラーディの戦艦等の有機的なウネウネデザインが魅力的です。
ガンダムSEEDの外伝アストレイで最近人気なのは阿久津潤一さん。BEE-CRAFTに所属していて、ガンプラ特にマスターグレードを買う方は組み立て説明書で氏のイラストを見かける機会も多いはず。また、サンライズ初の萌えアニメ?舞-HiMEや舞-乙HiMEではクリーチャーデザインも手掛けています。
かの有名なエヴァンゲリオンのデザインは山下いくとさん。エヴァは厳密にはメカではないかもしれませんが、携帯する武器や脇メカ等メカニカルな線も得意と思われます。その他のガイナックス作品、トップをねらえやふしぎの海のナディアでもメカニックデザインを担当してます。また、同名有名小説のアニメ化、戦闘妖精雪風での戦闘機デザインも担当。
ガイナックスといえば、庵野監督も逆襲のシャアで登場する戦艦デザインを担当。この頃は監督というより有名アニメーターとして名が通っていた頃と思われます。
佐山善則、岡本英郎両氏はガンダムZZ等でのクリーンアップ作業を何点かしているようですが、伸童舎というデザイングループ内での作業だったかもしれません。岡本氏はあの悪名高い?バーザムのデザインを担当した方。この辺になってくると無理やり書いている気がしてきました
とまぁ、思いつく限り挙げてみましたが、20人に満たなかったですね。富野監督や安彦良和さんも加えても良いとは思います。
彗星がメカデザイナーの存在を強く意識したのは、重戦機エルガイムの頃で永野護さんの描く設定画やイラストを本編よりも追いかけていたように思います。1本1本の線や小さく書き込まれた説明書き、雑誌でのインタビュー等を穴が開くほど見ながら、本編では描ききれない世界観を読み解く楽しみを覚えた気がします。
現在ではロボットアニメが衰退している事もあってか、ガンダムシリーズ以外は殆ど見かけなくなり、そのガンダムシリーズでも商品化して売れるのはガンダムだけという事もあり、メカデザインは絶滅の危機にあります。バンダイから新製品として発売されるプラキットやトイもその殆どが過去の遺産です。そういえば、今月はレイズナーがリニューアルキットとして発売されますね。
エヴァ以降、大ヒットした作品はガンダムSEED以外はなく、そのエヴァも既に10年前の作品ですからオリジナルロボットアニメはこのまま絶滅してしますのでしょうか…
80年代のオリジナルロボットアニメ全盛時代を知る者にとってはとても寂しい状況です。そのエヴァも新たに4部作として劇場版が製作される事が発表されましたが、過去の作品のリニューアルだけではなく、新しいオリジアンルロボットアニメの波が訪れる事を期待しています。
日本のアニメは世界にも広く発信されていて、キャプテン翼がイタリアだかフランスだかで視聴率100%だったとか(本当かどうか分かりませんが)、押井守監督の攻殻機動隊がアメリカのビデオチャートで1位になったとか聞きますが、海外のアニメが日本に入ってくる事はディズニーアニメ位しか無いように思います。
ましてや、ロボットアニメとなると、日本独自の文化なのではないでしょうか。国民性なのか、アメリカではヒーロー物はあってもロボット物は日本の物ばかりですし…
メカデザイナーというのは、アニメーションに搭乗する架空のメカ、主に人型のロボットのデザインや設定を考え、そしてそのデザインを玩具メーカーがおもちゃやプラモデルとして発売して大きなマーケットを築いています。そういう我が家にも色々なメカデザイナーのデザインしたメカがところ狭しと並んでいます(笑)
少し話はずれますが、今は完成品トイが全盛でその殆どは中国で作られています。モビルスーツを始めとする色々な人型ロボットを作っている中国の工場で働いているおねえちゃん達はいったい日本という国をどう思っているんでしょうかね
日本のようにロボットアニメが根付いていない国で銃やら剣やら持った人型ロボットを毎日作っていて、あらぬ誤解を生まないかと、ふと気になったりします。
そんな訳で、彗星の選ぶ3大メカデザイナーはというと、やはりトップは大河原邦男さんでしょう。何より先駆者であるし、今もなお現役のキャリアは好き嫌い関わらず日本を代表するメカデザイナーでしょう。代表作はもちろんファースト・ガンダムシリーズですが、意外とファーストのモビルスーツのいくつかはキャラデザイナーの安彦さんが描いてたりしますが…
他にも、MSVやらボトムズのアーマード・トルーパーやらバイファムのラウンド・バーニアンやら、レイズナーのSPTやら、ダグラムのコンバット・アーマーやら最新のSEEDシリーズのモビルスーツやら挙げればキリがありません。
次にはモビルスーツを始め、オーラバトラー、ウォーカーマシン、レイバー等、多岐に渡るデザインを手がける出渕裕さんを挙げたいと思います。ガンダムZZのネオジオン側モビルスーツのラフデザインを始め、逆襲のシャア、0080ポケットの戦争と意外にも多くのガンダム関係のデザインを手掛け、またミリタリーにも強い為、最新のMSイグルーではスーパーバイザーを務めたり、ガンダムWでは軍服のデザインなんかも手掛けています。
レイバーやウォーカーマシンのようなリアル志向の強い物やオーラバトラーや機甲兵等のファンタジー色が強いものまで引き出しの多さはさすがです。人物のイラストもキレイだし、パトレイバーではシナリオやコンテを切ったり、ラーゼフォンでは監督を務めたりとマルチな才能をお持ちのようです。
パトレイバーの初期OVAの特典映像では特車二課のユニフォームを着て出演したり(これは恥ずかしい)、TVやイベント等への露出も多い人ですね。
アニメメカ以外にも、戦隊物や平成仮面ライダーシリーズでの敵怪人デザインでも有名ですね。
次は迷うのですが、マクロスに搭乗するバルキリーをデザインした河森正治さんですかね。バルキリーを始めとするマクロスシリーズのバリアブルファイターに代表されるように、その殆どは変形メカであるという事が特徴で、今もなおバルキリーを超える変形メカは無いと思います。それ程デザインしたメカの数は多くないですが、ガンダムと双璧を成すタイトルであるマクロスシリーズの功績は大きいと思います。因みにバルキリーはアメリカでも大人気だそうです。
意外なところでは、サイバーフォーミュラに登場するフォミュラーカーのデザインやエウレカセブンでのサーフボードに乗って空を舞うLFOのデザイン等が有名です。また、SONYのAIBOのデザインも手掛けていらっしゃいました。
他に気になるメカデザイナーというと、ガンダムではリックディアスやキュベレイ等の人気モビルスーツをデザインした永野護さんは、エルガイムに登場するヘビーメタルで今もなお続くムーバブルフレーム(内部骨格)の提示をし、以後のメカデザインを一新させた方です。非常に個性的なデザインなので、誰が見ても一目で「永野メカ」だと分かるのは凄い事だと思います。メカデザインだけではなく、キャラクターデザインもこなし、その世界観までデザインしてしまう最強デザイナーだと思います。但し、天才ゆえか凡人には理解できない暴走をする事が多々あり、ガンダムZZのデザイナーを降ろされたり、逆襲のシャアでも同様に途中で降ろされたりと何かと話題の尽きない方です
代表作であるファイブスター物語に登場するモーターヘッドは、間違いなくメカデザインの一つの最高峰だと思いますが、アニメーションで動かす事はまず不可能でしょう。現在はゴティックメードというオリジナルアニメを製作中との事ですが、発表される媒体とかは今だ不明で、ひょっとしたら企画倒れなんて事は…ゴホン、ゴホン
FS0(ファンタシースターオンライン)の新シリーズが発売されてしまったので、また仕事しなくなってしまうのではと心配になってみたり…
ガンプラを趣味にしている方々にお馴染みなのは、マスターグレード等のリファインを手掛けるカトキハジメさんですね。オリジナル物はバーチャロン位でしょうが、0083に登場するガンダムGP03やガンダムWのエンドレスワルツ版のウィングガンダム等、印象的なデザインも多いです。
30歳オーバーの方々には、ガンダム・センチネルでの活躍が忘れられない方も多いでしょう。劇場版パトレイバーでも地味なサブメカ等を数多くデザインされています。Ver.ka(バージョン・ケーエー)、カトキ立ち等の流行語?も生み出しています。
ガンダムZZのクリーンアップや0083でゲルググやガーペラテトラをデザインした明貴美加さんは、オリジナルでは機動戦艦ナデシコのエステヴァリス等をデザインしています。また、サクラ大戦3以降では登場する光武のリファインを担当。カトキさんと同様、リファインの得意な方ですね。ロボットアニメではないですが、少年ジャンプで人気連載だったシティハンターのアニメ版では、主人公冴羽遼の所有するパイソンや愛車のメイフィアMINI等のデザインも担当。氏曰く現実にあるものをアニメ用設定画にできないようでは、メカデザインなんてできないとの事です。
ガンダムSEEDシリーズに登場するモビルアーマーやカウボーイ・ビバップのソードフィッシュ等、人型でないメカが得意なのは山根公利さん。人型では08小隊でのモビルスーツのリファインやEz-8のデザインで有名。ツノが無くてもガンダムだと認識できるEz-8は新鮮です。
藤田一巳さんは、若干19歳でZガンダムのメインデザイナーとして活躍された方ですが、現在はどうされているのでしょうか?
今年Zガンダムがリニューアルされて改めて氏のデザインが見直されるきっかけになるのではないでしょうか。Zガンダムでは、MK-IIやリックディアスのクリーンアップや永野さんのラフデザインから百式をデザイン。メッサーラ、ギャプラン、ガブスレイ、バイアラン、パラス・アテネ等は氏のオリジナルデザイン。
小林誠さんは、元々イラストレーターでありモデラーであった方ですが、Zガンダムでのマラサイ、ジ・オ、ガザC、バウンド・ドック等の個性の強いモビルスーツのラフデザインを担当。また、ZZガンダムも永野氏降板の後、氏のデザインが元になっています。永野氏がライバル発言をする等、非常に個性的なデザインをされる方。
石垣純哉さんは、VガンダムやガンダムX等で量産機や敵モビルスーツのデザインを担当されてた方。カトキデザインの影響が強い気がします。
小田雅弘さんは、メカデザイナーというよりガンプラモデラーの草分け的イメージが強い方ですが、意外にも?Gディフェンサーやザク3等のデザインも手掛けていたりします。噂では東京宝くじサービス(株)に勤務されているとか…WHY?
宮武一貴さんは、スタジオぬえ所属のデザイナーとして、さらば宇宙戦艦ヤマトやマクロス等のデザインやクリーンアップをされた方。ダンバインも氏のデザインだったと思います。現在ではメカデザインというより、作品そのもののコンセプチャルデザインを手掛ける事が多いようです。マクロスのブリタイ艦を始めとするゼントラーディの戦艦等の有機的なウネウネデザインが魅力的です。
ガンダムSEEDの外伝アストレイで最近人気なのは阿久津潤一さん。BEE-CRAFTに所属していて、ガンプラ特にマスターグレードを買う方は組み立て説明書で氏のイラストを見かける機会も多いはず。また、サンライズ初の萌えアニメ?舞-HiMEや舞-乙HiMEではクリーチャーデザインも手掛けています。
かの有名なエヴァンゲリオンのデザインは山下いくとさん。エヴァは厳密にはメカではないかもしれませんが、携帯する武器や脇メカ等メカニカルな線も得意と思われます。その他のガイナックス作品、トップをねらえやふしぎの海のナディアでもメカニックデザインを担当してます。また、同名有名小説のアニメ化、戦闘妖精雪風での戦闘機デザインも担当。
ガイナックスといえば、庵野監督も逆襲のシャアで登場する戦艦デザインを担当。この頃は監督というより有名アニメーターとして名が通っていた頃と思われます。
佐山善則、岡本英郎両氏はガンダムZZ等でのクリーンアップ作業を何点かしているようですが、伸童舎というデザイングループ内での作業だったかもしれません。岡本氏はあの悪名高い?バーザムのデザインを担当した方。この辺になってくると無理やり書いている気がしてきました
とまぁ、思いつく限り挙げてみましたが、20人に満たなかったですね。富野監督や安彦良和さんも加えても良いとは思います。
彗星がメカデザイナーの存在を強く意識したのは、重戦機エルガイムの頃で永野護さんの描く設定画やイラストを本編よりも追いかけていたように思います。1本1本の線や小さく書き込まれた説明書き、雑誌でのインタビュー等を穴が開くほど見ながら、本編では描ききれない世界観を読み解く楽しみを覚えた気がします。
現在ではロボットアニメが衰退している事もあってか、ガンダムシリーズ以外は殆ど見かけなくなり、そのガンダムシリーズでも商品化して売れるのはガンダムだけという事もあり、メカデザインは絶滅の危機にあります。バンダイから新製品として発売されるプラキットやトイもその殆どが過去の遺産です。そういえば、今月はレイズナーがリニューアルキットとして発売されますね。
エヴァ以降、大ヒットした作品はガンダムSEED以外はなく、そのエヴァも既に10年前の作品ですからオリジナルロボットアニメはこのまま絶滅してしますのでしょうか…
80年代のオリジナルロボットアニメ全盛時代を知る者にとってはとても寂しい状況です。そのエヴァも新たに4部作として劇場版が製作される事が発表されましたが、過去の作品のリニューアルだけではなく、新しいオリジアンルロボットアニメの波が訪れる事を期待しています。
板野さんは、以前BSの番組で見たのですが、すごいワイルドなちょい悪オヤジでした(笑)あのマクロスでのミサイルの軌道は実際にバイクにロケット花火を数十本くくりつけて発射していた(若しくはその的になっていた)経験からだそうです(笑)