Carpe Diem

~日本一周ブログ旅 (分割) ~

2014/03/17 ツールド九州 東峰村 ~ 門司 「あぁ、限界」

2014年03月31日 06時00分00秒 | ツール・ド・日本
いつもお世話になっております、ほり@チャリダーです。

旅の最終日はタイトなスケジュールになるか、やることがなくゆるゆるになるか、のどちらかになりがち。
今回は、後者。

福岡県に失礼かもしれないが、残っていた市町村を潰していく地味な作業。
特に観光することも地味に移動しただけの日だった。

それでは、福岡県・東峰村 ~ 福岡県・北九州市(門司) までの旅です、どうそ。




最終日に限ってよく眠れる(涙)。建物の力は偉大だ。
ただ、疲れはいっこうに回復しない。限界超えるとすぐには回復しないよな。

最近気付いたが、ショルダーハーネスの縫製がほつれだして来た。





3万円するザックといえど、やっぱりこんなものかな。背負い心地はいいんだけれど。


疲れがとれてないし、この休憩室の居心地が良すぎて、出発までうだうだしてしまった。
結局出発したのは9時くらいだった。

最後のプチ峠、大藪峠を超える。
峠というにはおこがましいほどの標高差だが、やっぱりヘロヘロで、登るのに手を焼く。





そこからは平坦な地域までガァ~っと下る。

疲れすぎているのか、時折出てくるこの看板が、高飛びのベリーロールに見えて仕方ない。
あぁ、もう頭おかしい。えっ?それはもともとだろって、さーせん。



ダムを見ながら、しばらく休憩。力が入らん・・・。



ようやく平坦の地域に。そこからは市町村めぐり。

















超地味な作業だ。ただ、福岡県の全市町村制覇はもう目前。カウントダウンに入る。

道の駅があったので、何となく寄ってみる。



看板に変な案内がある。

"1億円のトイレ"


なんじゃそりゃ? とは思ったが、昔TVで見たような気がして確かめに行ってみた。

入口からしてゴージャス。



違う、お前じゃない。

こっちが本物の入口。グランドピアノまで置いてある。椅子もゴージャスだ。



男性用トイレ。写真を忘れてしまったが、正面が日本庭園になっていて、滝まであった。





鏡を使って自分撮り。



大きなザックだねとよく言われるが、そんなにでかくないと思い込んでいたが、
こうやって見てみると、確かに "デカイ" 。

入浴施設も併設されていたが、この先で温泉に入る予定だったので、スルー。



赤村イン。よし、あともう1つ。



でもその前に、柿下温泉でひとっ風呂浴びていく。



フェリーに乗れば風呂があるので、あと数時間、我慢すれば良いだけなんだけれども、
最後くらいちょっと贅沢してもいいよねと思い、温泉へ。

温泉の後は、道の駅で一息入れる。この先の峠(トンネルあり)を越えれば、最後のみやこ町。



よし、最後のみやこ町イン。これで福岡県 complete.



平成の市町村合併の流れに媚びることなく、断トツの市町村数を誇る県、それが福岡県。
お疲れっした、福岡県。



日本三大カルストの1つ、平尾台。



余力があれば、寄っていこうと企んでいたが、まったくもって余裕無し。もう限界っす。

行橋市で海沿いにでて、国道10号線で3年前のGWに九州 3/4 周した時と結合完了。

後は門司港まで、もうひとっ走り。



門司港到着。


終わった~!!


いや~、疲れた~。なんなんだろうこの疲労感。GWで1週間以上走った時よりも全然疲れた~。
ザックを降ろして、パッキングをして、乗船手続きへ。

今回は、しっかり寝たかったので、2等を予約していたのだが、さらに上級の2等特別室というのへ
無料でグレードアップ出来ますよと案内されたので、そっちに変えてもらった。



ただ、特に違いはなく、TVが備わっているだけだった。



やばい、TVがある。しかも同室の人がいる。
消灯時間までTV見られて、眠れないかも・・・。



出航。さらば九州。あと2回くらいは来ると思う。

出航した後は、またまた風呂。さっき温泉入ったけどね。
やっぱり風呂は何度入っても気持ちいい。

風呂から戻ると、同室の人が戻ってきていた。そして俺を見るなり、山に登るの? と話しかけてきた。
話こむとおっちゃんは長崎の佐世保の人らしく、昔はよく山登りをし、九州の山はだいたいいったし、
北アルプスにも縦走なんかに何度か行ったことがあるらしい。今はもう登ってないとのこと。

他にも同じIT業界の人ということで、色々話してくれたが、もうダメだ・・・。意識朦朧。話は右から左へ抜けてしまった。

2時間位でようやく開放されて、その後は朝まで起きることなく眠り続ける。
寝るというより、気を失っていたというのが正しいかも。

朝、おっちゃんが起こしてくれて、南港に着いたことを知る。



南港から地下鉄を乗り継いで、京橋まで。自転車を輪行袋から出して、いつもの駐輪場へ。



会社の机に閉まっておいたスーツに着替える。まだ会社には誰も来てない時間なので誰にも見られずに無事に着替え成功。
ただし、ザックを目立たないようにフロアの隅っこにおいておいたがやはりバレバレ。

また行ったのか、という視線を浴びつつ1日の業務を終えてから帰宅となった。


【本日の走行】
走行距離:92km
累積標高:432m
走行時間:6時間


2014/03/16 ツールド九州 大津 ~ 東峰村 「do the best」

2014年03月30日 06時00分00秒 | ツール・ド・日本
お世話になっております、ほり@チャリダーです。

各都道府県最高峰において、ほぼ山頂まで自転車で行ける山は、3つ。

・滋賀県の伊吹山(ただし、ドライブウェイはヒルクライム大会時のみ自転車通行可 + 駐車場から1時間弱歩く)
・和歌山県の龍神岳(最後20分ほど尾根線を歩く)
・福岡県の釈迦岳(車道の終端から徒歩5分)

実質No登山で、登頂が可能なのは、福岡県・釈迦岳のみ。(龍神岳は限りなくグレーだが・・・)

ただし釈迦岳の山頂までには、あまたの激坂が・・・。
25kgのザック背負って、疲れMaxの状態で乗り切るなんてまず無理 Death .

それでは、熊本県・大津町 ~ 福岡県・東峰村 までの旅です、どうそ。


朝も暗いうちから出発。寝たのが公園なので、散歩の人も来るかもしれないし。



本日のモルゲンロート。



南阿蘇村を経て、阿蘇駅へ。そこから前回の道と結合するために、宮地駅まで。





休憩がてら、宮地駅に寄ってみる。なかなかレトロな雰囲気のある駅舎だった。





来た道を阿蘇駅まで戻るという地味な作業。やっぱりこういうのは嫌いだ。縦走 Love.

阿蘇山が唯一の癒し。ただ今日は雲が多く、頂上付近ははっきり見えない。残念。

高岳。



根古岳。



阿蘇山の写真を撮りながら、だらだらと阿蘇駅に向かっていたら、前方の陸橋にカメラ小僧の集団が。

なんじゃい? 撮り鉄か? と思って通過したら

あれは !!


慌ててブレーキ。若干、ジャックナイフして止まる(汗)



JR九州が誇る、豪華寝台特急の七つ星じゃないか!!





予定より遅れて阿蘇入りして、だらだらしていたお陰で Just in time で七つ星に遭遇。なんてラッキーだ。

この七つ星、お値段が超高い。親にプレゼントしようかと値段を調べたら、目ん玉飛び出た。
そんな破格のお値段なのに予約殺到で予約が取れない状況がいまでも続いているらしい。
団塊の世代は金持ってまんな~(遠い目)





自転車を放り出してきたので、ご覧の有様。戻る時、ちょっとワロタ。(すまん、相方)



そして阿蘇の外輪山を登って、大観峰へ。



去年の夏の大水害の跡が未だに残っている。
わざわざ、その時に阿蘇まで旅行に来てた俺って、今更ながら相当な雨男だよな・・・。



大観峰へは向かわず、そのまま福岡方面へ。
どうせ行っても、ここと大して眺望変わらないだろうし、今日もかなりガスっているし。





しかし、やたら煙い。なんなんだこの煙たさは。と思っていたら焼畑してた。



阿蘇に焼きを入れるの巻。



調子乗ってたら、煙た過ぎて呼吸困難。酸素 please.



九重連山も ガス + 煙 で全然見えねぇ~!!



しばらくは下り続きで軽快に走り、小国町で昼食。



そして杖立温泉を経て、大分県へ。







大分県 in. そして熊本県の市町村 complete . Good bye 熊本.





ダムの上の道路を走る。
日本一周(海岸線)には、こういうシチュエーションはなかった。内陸部ならではの道路か。





さっきの道路。あのダムの上を走ってきた。



その後も川沿いを下る。疲れすぎていて、もう下りじゃないと、まともに走れない。
この後、釈迦岳まで一気に上らないといけないのに、先が思いやられる。



釈迦岳までの最後の休憩ポイント 道の駅・おおやま で一息。



温かい春の日和だったので、たくさんのファミリーで賑わっていた。



その中でひとり疲れた顔してへたり込んでいた。

道の駅を出発し、ほどなく県道へ入り、釈迦岳への登りが始まった。

そして、いきなり面食らった。

最初は徐々に登り、山頂付近で斜度があがるという典型的な坂を予想していたが、
ダムがあり、そこまでの1kmくらいを平均10%くらいで一気に登らされる。

マジっすか!!ってツッコミ入れながら、止まる寸前のスピードで登る。ザック背負ってたら10%あたりが限界だ。
疲れがあったらそれ以下じゃないともう登れないとようやく悟った。



ようやくダムにたどり着いた時には、もう汗だく。来ていたものを脱いで、シャツ+ハーフパンツのスタイルに。
気合入れなおしてリスタート・・・するももう力を使い果たしたようだ。



その後も、えっちらおっちら、止まる寸前のスピードで行ける所まで。

が、もったのもしばらくでThe end .

止まって、休憩したものの、とても乗ったまま越えれそうにない。まだ数kmもあるし。
ただ、ここまで来て諦めるわけにはいかない。do the best. 押して登る。

世の中には、確かに越えられない壁もあると思う。
でも、それをどうにかこうにか回避してでも、目的地(目標)に到達(達成)したい時もある。今がその時だ。
手段は選ばん。ベストを尽くす。
途中で諦めるから失敗になる、成功するまで続ければ、必ず成功する。


“Simplicity is the ultimate sophistication.”
シンプルさは究極の洗練である。
by レオナルド・ダ・ヴィンチ



残り数km、押したり、登れそうな所は根性で自転車で登り、ようやく登山口に。





登山道もあるが、帰りに一気に下ったこれるだろうと自転車を押してそのまま道路沿いに進むが、道路がかなりデコボコ。



急傾斜の対策なんだろうけど、これじゃあ帰りも自転車に乗れない。
(乗ったら、手が滅茶苦茶痛いことになるだろう)

であれば、このまま自転車を押す意味はない。自転車を登山口にある風車の横に置き、登山開始。



残り数km、とりあえず徒歩で。徒歩だが、自転車がない分楽だ。

でも、またまた残雪・・・。もういいです。



道路が山の北側にあるから、全然日が当たらないようで、雪が降ってから2日経ってもご覧の有様。





山頂にある気象レーダーに到着。



釈迦岳。実は大分と福岡で2つの峰で構成されていて、レーダーがあるのは普賢岳。こちらは大分県側。
福岡県の最高峰の釈迦岳(本釈迦)はここから徒歩5分のほうにある。
47都道府県の最高峰を目指す自分にとっては大きな違い。
ここで帰ってしまっていたらノーカウントだ。やっぱり事前のリサーチは重要だ。





もう体力が限界に近いので、ザックをここにデポして本釈迦へ。



軽い!!


なんだ、これ。自分の体が別物のようだ。



こんな道もひょいひょいと登っていける。ウルトラライトの有効性を身を持って感じた。



もう、ヘロヘロだ。こんなしんどい旅はいつ以来だろうか。
でも、どうにかこうにか辿り着いた。

福岡県最高峰・釈迦岳 (σ・∀・)σゲッツ !!





南側。



道路が見える。そのまま進めば福岡の八女市まで行けるそうだ。


北側。



さっきの町があんなにも小さく見える。

西側。



縦走ルートになってるらしい。


大分側にカムバック。せっかくなので気象レーダーを見学。





また同じ道を下って、自転車を回収。



日田の市外地まで一気に下る。登って来るのもしんどいが、帰りもしんどい。
恐いくらいの斜度をフルブレーキングで下る。もう肩が凝って凝ってツライ。



コンビニで晩飯をすませ、うきは市にタッチしてから北上。



うきは市って福岡県だったのか。大分県だと思ってた。
Uターンしたときに、あれ? そうなの? ってなった。



今宵も怪しい月灯り。



しかし、もうヘロヘロだ。あと600mも登ることができるだろうか不安だらけだ。



何度も休憩を挟み、ようやく東峰村の 道の駅・小石原 に到着。

今日はここまでにしよう。到着してすぐに決断した。



本当はもう少し先まで進む予定だったが、残りは下りと平坦のみ。
明日は、残りの市町村を経由しつつ、フェリー乗り場まで行くだけだし、
時間的余裕もみて、スケジュールを立てていたから問題はないだろうと判断。

人の気配はなかったけど、テント貼る気力もなく、休憩室に地べたでエアーマット+寝袋で就寝 zzz

疲れた~。



【本日の走行】
走行距離:154.6km
累積標高:2786m
走行時間:15時間


2014/03/15 ツールド九州 八代 ~ 大津 「登りも押す、下りも押す、そして日は暮れる」

2014年03月29日 11時30分00秒 | ツール・ド・日本
お世話になっております、ほり@チャリダーです。

関西の山ではまったく晴れないのに、他の地域の登山ではだいたい晴れるという意味不明なジンクスが生まれつつある今日この頃。
前日の雪のダウンヒルを耐えた甲斐あって、国見岳は最高の雪山登山とあいなりました。その後は地獄でしたたけれど。
アイスバーン地獄に苦しめられた1日でした。

それでは、熊本県・八代市 ~ 熊本県・大津町 までの旅です、どうそ。

テントから顔を出すと、そこは銀世界。



幸運にも駐車場にトイレがあった。野宿の神が微笑んだようだ。
ではなく、近くに樅木吊橋という吊橋があり、そこへの入口だった。やはり野宿にトイレは欠かせない。

前日は1時半就寝。起床は4時半。睡眠3時間・・・というか。うとうとしただけで仮眠のレベル。
寝不足でガチ登山とか本当に勘弁してもらいたい。

心頭滅却すれば火もまた涼し、そこは集中力でcover・・・。

なんて出来るわけがねぇだろが!! (p゜ロ゜)==p)`д)グハッ


その集中力が寝不足でわいて来ないんだ。あ~、頭がボーっとする。

前後左右360度どこを見渡しても雪景色。谷底にいるからなおのこと。
昨日、夜走ってきた道もこんな感じだったのかな。



件の樅木吊橋への入口。ここから徒歩5分の所にあるらしい。
が、この先の雪が深くて足がズボズボはまる。とても5分では辿り着かなさそうだったので、撤退。
気が向いたら帰りに寄ってみるか。午後には少し日差しで雪も溶けているだろうし。




自転車に乗り、走り出す。

も、道路がカッチカチ。くやしいです(涙)



仕方がないので、今日も初っ端から押す。あれ、自転車って乗り物じゃなかったっけ ?

一部ではあるものの、凍結していない区間や、積雪がある程度残っている区間はなるべく乗って進む。
何せ登山口までまだあと10kmもあるから。少しでも早く着きたい。





モルゲンロート(朝焼け)。山が燃えている。そして俺も燃えている。押し歩きで、汗だらだらだよ、まったく。




そして夜が明ける。





上のほうは真っ白だ。




まだ5kmか。先は長いな。



相変わらず、凍結。





何かキレイ。



1時間以上かかって、ようやく林道の終点へ。





自転車を脇に停車し、念のためにワイヤーロック。まぁ、誰も盗まないのはわかっているけど。
そして荷造りし、登山口まで(約10分ほど)移動。





序盤は、尾根線にあがるためひたすら急登。息が上がる。



1番乗りだったためトレース無し。
ルートファインディングしながら進むが、赤テープやマークが比較的多めだったのでさほど苦もなく進む。

1時間ほどで尾根線に出たようで、斜度が緩む。

そして別のルートとの合流地点に到着。半分近く来ただろうと自信満々に看板見たらまだ 1/3 も進んでなかった orz





尾根に出たので、木々の隙間から冠雪した脊粱山地が見える。
なかなかいい景色だ。雪や寒さを我慢してここまで来たご褒美だろう。





引き続き尾根線を進む。





雪もふかふか。



樹氷がめちゃめちゃキレイだ。 雪→晴 の日ならではの景色だろう。



いつもレンズ保護のフィルターを着けているのだが、内部が温度差で結露。
外して拭こうと思ったら、こんな時に限ってフィルターが外れない。5分ほど、その場で格闘したけれどやっぱり外れない。
なので、いましばらくこの見苦しい写真にお付き合い頂きたい。

山頂付近。ビューティフォー。(のはず)



山頂着。何だかわかんねぇ~。



どうにかフィルター外すことに成功。改めて山頂の祠。



山頂の様子。



一等三角点もあり。




南方面。



霧島連山まで見えるらしい。一番奥のがそうなのかな。


東方面。



去年走った椎葉村はあの山の反対側。下の林道から抜けられるらしい。


北方面。



本来なら阿蘇山が見えるはずなのだが、黄砂 or PM2.5 が飛来しているようで阿蘇山が見えない。
そういえば西風が強い。かなり近いはずなのに・・・。




山頂で少し早めの昼食。ラーメンをば。



絶景を見ながらご飯を食べる。贅沢な時間。

"食べるとザックが軽くなる" これが地味にうれしかったりする。


最後に祠に合掌して下山。




自分のトレースを辿って下山する。 Nice,トレース !!




それじゃ、フィルターの曇りもなくなったことだし、銀世界を撮りつつ下山していこう。


































最後は、急登を下って、下山完了。





林道は雪解けが進んでいるようだ。



林道終点まで戻って、チャリンコも無事に回収。





無事に国道復帰。
林道自体が山の北斜面に沿って走っていて、日はあまり当たらないが、まずまず雪解けが進んでおり、だいたい(9割ほど)乗って進めた。



後もう1山(二本杉峠)越えれば、ようやく人里、そしてこの旅初めての平坦ゾーンだ。



途中、大きな吊橋が出現。





梅の木轟公園吊橋というものらしい。





アスファルト舗装されているので、奈良・十津川の谷瀬の吊橋ほどのスリルはなかった。残念。


二本杉峠まであと3kmという所から未舗装路区間へ。恐るべし3桁酷道。




ようやくピークに到着。ε-(;ーωーA フゥ…





誰かの力作。ご苦労様。



麓まで一気にダウンヒルか。
でも、それが終われば待望の平地。よしと気合を入れるが・・・



氷の悪魔、再来 !!







もうヤケクソ。そのまま乗ったまま下ってやる。


                       ヘ(^o^)ヘ いいぜ
                         |∧  
                     /  /
                 (^o^)/ てめえが何でも
                /(  )    思い通りに出来るってなら
       (^o^) 三  / / >
 \     (\\ 三
 (/o^)  < \ 三
 ( /
 / く  まずはそのふざけた
       幻想をぶち壊す


100mで転倒。





しかしそのくらいではへこたれない。One more try.


 ┌─────────┐
 │               .|
 │  キチガイ警報!  │
 │               .|
 └―――──――――┘
      ヽ(´ー`)ノ
         (  へ)
          く

                     |\
┌──────────┘- \
│  気の触れた方が          \
│                     /
└──────────┐- /
      ヽ(´ー`).ノ       |/
        (  へ)
        く

                  - = ≡三                    |\
               - = ≡三  ┌──────────┘- \
               _ = ≡三    │                     \
                ̄ = ≡三    │     いらっしゃいます       /
               - = ≡三  └──────────┐- /
        (´ー`)        - = ≡三                     |/
      ( ヽ ヽ)
       /  >



でもやっぱり、また転倒。そしてそのまま反対車線を横切り、反対側の法面(壁)に体当たり。


教訓:
アイスバーンでこけると擦過傷にはならない。
でも、フィギアスケートの転倒のようにそのまま凍った路面をス~っと滑っていく。



さすがに心が折れたわ。

コケること自体は構わないんだが、ズボンやザックが破れたりしないか心配だし、反対車線の車に轢かれるとか嫌だし。

致し方なく5kmほど凍結がなくなるまでを、また押して下る。

ようやく下りきって、人里へ。本当、路面凍結は勘弁してもらいたい。
本当にとてつもない時間のロスになるから。



ここから熊本市内までは、平坦路。ようやくまともに自転車に乗っていると言える状況に。
ここまでは、九州山地を貫いてきたので、とにかく登って下って(押して)だったが、ようやく開放された。





"押し"で、かなり時間をロスしたので、熊本市郊外でサンセット。



日が完全に落ちきってからようやく熊本中心部へ。



市内は市内で、信号が多いのでなかなかスムーズには進まない。



熊本城前(国道3号線)で道の結合は完了。そこから阿蘇を目指す。

本来はこの日中に阿蘇の大観峰あたりまで進む予定だったが、そこまではひたすら登り。
深夜までかかりそうだったので予定を短縮することに。





菊陽町という町で風呂に入り、西原村にタッチしてから大津町に戻ってきて、公園の芝生で就寝。

いや~、今日も疲れた~。
明日も登山もあるし、今日の遅れのリカバリーで少し長めに走らないといけないしで、しんどい1日になりそうだ。


【本日の走行】
走行距離:116.2km
累積標高:1224m
走行時間:18時間


2014/03/14 ツールド九州 霧島 ~ 八代 「スノーダウンヒル」

2014年03月26日 23時00分00秒 | ツール・ド・日本
お世話になっております、ほり@チャリダーです。

毎度毎度、旅から帰ってきて体重計に乗ると、体重が54kg(+2kg)、体脂肪が6%(-3%)くらいになっている。
数日で52kg(9%)前後に戻るんですが、体重が減って、体脂肪が増えるってなんなんだよって思う。摩訶不思議。


それでは、霧島 ~ 八代 までの旅です、どうぞ。


突然の有給消化命令。この時期、内陸でも大丈夫そう(雪がなさそう)な場所といえば九州くらいしか思いつかない・・・。
というわけで、九州で走れそう、登れそうないくつかのルートを選定。期間は4日間。

1つ目は、長崎まで飛行機、そこから佐賀の経ヶ岳、長崎の雲仙を登って、門司または別府まで九州を横断しフェリーで帰阪。
2つ目は、宮崎までフェリー、そこから高千穂まで走り、祖母山を登り、九重連山まで移動し登山、その後大分まで下りフェリーで帰阪。
3つ目は、門司までフェリー、福岡の内陸の市町村を経て、釈迦岳を登り、阿蘇、熊本を経て、国見岳を登り、霧島まで走り、飛行機で帰阪。

2つ目の宮崎のフェリーの出発時間がいまいちなので、また今度。
1つ目は市町村の消化的にあまり進まないので・・・。というわけで3つ目のルートで。

が、天気予報がめぐるめぐ動く。
最初は全行程、晴れだったが、次第に初日は九州北部が雨になり、仕方なく南から北上する逆のルートへ変更。
飛行機の予約をとったら、すぐに鹿児島も曇りから雨になった・・・。何なんだよ、まったく。

朝、いつも通り伊丹へ行ってビュ~ンと鹿児島まで。いつものように ANA にお世話になる。





今回は"ボーイング787"というハイテク機だった。

全席、個別モニター付き。USBも搭載の豪華仕様だった。





明石大橋を見ながら、鹿児島へ。



この日はバレンタインデーだったので、キレイなCAさんがチョコレートをくれた。
ついにでアナウンスで"男性のみなさま、本日はホワイトデーです。お返しの準備はお済みでしょうか?"と素敵なアナウンス。
でも忘れてた。帰ったらしばかれそうだ orz



鹿児島空港で手荷物を受け取る。手荷物に限っては ANA と JAL はありがたい存在だ。
最近は、自転車+ザックで30kg超はいっているが、すんなり受け取ってくれる。
こんへんがLCCとの違いか。まぁ、その分の料金はしっかり払っているわけだが。



例のごとく近くのホームセンターで、ガスを調達。
飛行機もガス缶持込にならないかな・・・。やっぱ、無理だよな。



まずは霧島温泉を目指して出発。





麓から約30kmほど延々と登り続けて、ようやく霧島温泉。
ザックが重い・・・。25kgを背負っての登坂は尋常じゃなくしんどい。



温泉街のコンビニで早めの昼食。ついでに食料や水やらを調達し、ザックが30kg弱に。重すぎる・・・。

"人生を背負っている"。

いつもそう自分に言い聞かせながら、重さに耐えている。そう思えば何とか耐えられる。あながち間違ってはいないと思う。
この状況を乗り越えれば、自信もつくだろうし、経験値にもなる。そして新しい人生のステージに上がれるのだから。

引き続き、えびの高原まで湯煙の中を登る。若干、硫黄臭い。



何とか県境を越えて、えびの高原に到着。しかし何だこのしんどさは。
久しぶりのチャリ旅だからか、それとも単純にザックが重すぎるからか。
終盤のほとんど平坦に近い坂道でさえも息も絶え絶えだった。いわゆる潰れたカエル状態、ゲコォ。



ここから霧島連山の主峰・韓国岳まで登山。いや、もう十分疲れてますが。



チャリを登山口に置いて、登山開始。何か天気がだんだん悪くなってきている。天気予報では雨だし。仕方ないか。
でもまぁ、こんだけ標高高いと雨じゃなくって雪が降るだろうし。雪なら大して問題ないだろうと考えていた。この時は。



天気のせいで、日本100名道の1つ、霧島高原道路(えびの高原)もいまひとつパッとしない。





登山口すぐにある硫黄山。現在はガスが噴出していないようだ。



前半部分はしっかりと階段が整備されている。その分しんどい orz



2号目を過ぎたあたりから雪がちらつき始める。いよいよきたかといった感じ。



エビ、育成中。





5合目に着いた頃には、雲も下りてきて、完全にガスの中。



7号目付近で今日一番のエビを発見。





ぼちぼち登っていたら、登山口から山頂直下まで小1時間で到着。
コース参考時間は1時間だったので、だいたい予定通り。思ったほど疲れなかった。
自転車乗っているほうがよっぽどしんどかった。


山頂直下からの眺望。いや、もう見るも無残。

東方面(高千穂岳方面)。





南方面(桜島方面)。





ここを登れば山頂だ。



47都道府県の最高峰とは何の関係もないけど、霧島連山・韓国岳 (σ・∀・)σゲッツ!!
あっ、また無意味にヘルメット持って来てた。



山頂直下あたりから雪が勢いを増してきていたので、下山時はびっちし雪。
往路は地面にまったく雪なんてなかったのに。30分でこれだよ。





下山完了。硫黄山もまったく別の雰囲気に。



えびの高原にいたっては、目視できず。



登山口まで戻ってきて、自転車を回収しようと思ったら、自転車が雪と同化してた w







とりあえず、雪を払い落とし、えびの高原の入口にある建物まで自転車を押して移動。
実際には乗ろうとしたけど、リアディレーラーが凍結してて、シフトチェンジ不可だったので押す。





やっぱり雪でもレインカバーつけるべきじゃない?って思う。



リアディレーラーもどうにか動くようにして、ダウンヒルの準備。

去年の1月末に椎葉村あたりで1000mクラスの峠を超えた時でも雨だったから油断していた。
まさか3月の九州で、雪のダウンヒルが待っているとは・・・。



ダウンヒルを開始して、しばらくするとやたらケツが冷たい。
ゲイターもしているし、ザックのレインカバーも着けているし、なんでだろうな~と考えながらしばらく下った所で気がついた。
そういえばこの手の自転車って後輪からの巻き上げもすごいんだった。すっかり忘れてた。

時すでに遅し、触ってみたらズボンのケツ部分がびしょ濡れだった。
夜間は山間部は氷点下にもなるのに濡れた衣類はマジ勘弁してくれ。
着替えはあるが、これはあくまで寝る時で、本当の緊急時以外は使えない。

一応これ以上被害が拡大しないように、レインウェア(下)を着こんで再度ダウンヒル。
交通量も少ないからかアスファルトにも雪が積もっている。ブレーキをひたすら握りっぱなしでえびの市まで。
ダウンヒル終了で、晴れ間が出てくる。どうせならダウンヒルの時に雪が上がってくれればよかったのに・・・。

ダウンヒルの結果、案の定というか、ブレーキシューが激減。いったんワイヤー調整でしのぐ。
ただ後輪のシュー自体がもう残りわずか。

これから人吉までもう1峠(加久藤峠)を越えなければいけないのに・・・。一抹の不安あり。



峠の入口の茶屋で一服していると、おっちゃんが話しかけてきた。
熊本県の八代市在住だそうで、義父・義母の出身地ということでしばらく話し込んだ。
ただ、おっちゃんは俺をローディーと勘違いしている模様。訂正するのも面倒なので適当に話を合わせておいた。



この加久藤峠、別の意味で思い出深い。
下り坂を初めて押し歩きした思い出の地だ。(その時の記事はこちら)
今回もブレーキシューが終わりそうだが、登りなので押しは入らない。ただザックが重過ぎて何度か休憩は入った。

頂上着いたと思ったら、また雪が降ってきた。



トンネル内で、地味~に県境を越えて、熊本県イン。



トンネル抜けたら、ちゃんとした看板があった。



人吉ループ橋。

奈良の伯母谷を何度も通っているので、あまり珍しい感覚はなかった。
ループ橋って全国的にそんなにも珍しいのかなと思って調べたら全国で30箇所ちょっとしかないので、やっぱり珍しいもののようだ。



人吉の市街地に着いた頃には、完全に日没。



コインランドリーでズボンを乾燥させて、郊外の最後のコンビニで晩飯を済ませ、食料を調達。
明日の午後までは人里には出ないだろうから、それなりの量を調達する。

今日の最終目的地は八代市の五家荘という集落。ここが熊本県の最高峰・国見岳への入口となる。

そこまでにいくつかの市町村を潰しながら進む。







暗くて写真が上手く撮れなかったのが残念だが、五木村の手前からは渓谷をひた走る。
雪で山が真っ白になっているのが、暗くともはっきりわかる。
近畿で言えばみたらい渓谷や香落渓に近い感じなのだが、道路が谷底から100m近く上を走っていて高度感があった。

翌日走っていたら、すごい良い景色だったんじゃないかと思う。
両脇は1000mオーバーの雪化粧の山、その谷間を見下ろす景色、ちょっと見てみたかった。
が、あくまでも国見岳優先。ある程度までアプローチしておかないと、今後の予定にも支障をきたす恐れありのため、先を急ぐ。

途中から This is 3桁酷道という感じの未舗装路が数km。



最初はすぐ終わるかなと思って自転車に乗りっぱなしだったが、あまりにも長いので、パンクするとやっかいだから
ここは素直に下りて押す。結果、数kmほどオフロードだったことが判明。恐るべし酷道。

予定より大分遅れており、夜10時頃、山の中を自転車を押していたので、通りすがりのドライバーが心配して声を掛けてきてくれた。
あったかい。田舎の人ってあったかいよな。都会で深夜自転車を押し歩いていたら声を掛けてくるのは警察くらいのもんだ。

目的地の五家荘までのおおよその距離を教えてもらい、オンロードに復帰してから乗車再開。

11時頃、ようやく登山口まで続いている樅木林道という道の入口に到着。眠い zzz



が、ここからも甘くはなかった。

小さな集落は1つあるものの行き止まりの林道、交通量もまずなく、山の北側を東西に走っている道のため、
日があたらないので雪が全然溶けておらず、道路の凍結具合が酷い。いわゆるアイスバーン状態。
ちょっとした斜面でもタイヤが空転。進まない。とりあえず自転車を降りて押し歩く・・・。

道中は、テント貼れそうな空き地さえも全くなく、車なんて1台も通らないから、もう道に寝てやろうかと葛藤を繰り返したが、
さすがに道路の真ん中に寝たら轢かれても文句も言えないので、我慢して押し歩き続ける。

約5km、1時間超押し歩いてようやくテント張れそうな駐車場を発見。
近くにキャンプ場もあるようだが、冬季で閉鎖されているだろうし、こんな時間だし、もうここでいいやとテントを張った。

今回から氷点下での着火対策として導入したもの。ファイヤースターター(火打石)。
伊吹山で氷点下でのガスの着火対策、予備にもなるようにと導入。



その火打石で火をおこし、〆の一杯。火をつけるまでに若干格闘する。
確かに1回、1回、小さな火花は散るのだが、なかなか着火に至らない。
手軽さ、着火までの早さでは100円ライターの足元にも及ばない。ただ予備としては持っておかないと安心できないから持ち歩くけど。


深夜1時、初日から激疲れで就寝。
先が思いやられる zzz


【本日の走行】
走行距離:149.2km
累積標高:2919m
走行時間:14時間


ツールド近畿 ダイジェスト

2014年03月22日 23時30分00秒 | 日記
お世話になっております、ほり@チャリダーです。

終わった~!! 近畿2府4県、全6座、無事に完登しました。
最後の最後もなんやかんやありましたが、いろんな人に助けられて無事に帰宅。

これでこれからは少しゆっくり過ごせそうだ(GWまでは)。


2014/03/21 ツールド近畿 八鹿 ~ 鉢伏 「エルム街の悪夢」




2014/03/22 ツールド近畿 鉢伏 ~ 八頭 「信じるか信じないかはあなた次第」





詳細はまた後日 m9(・∀・)stay tune.

ツールド九州 ダイジェスト

2014年03月19日 21時00分00秒 | 日記
いつもお世話になっております、ほり@チャリダーです。

有給消化命令は突然に。

年度末につき有給が消滅するということで、突然、有給消化命令が発令されました。
それに伴い、急遽予定を立てて、九州縦断してきました。

いや~、25kgのザックを1日中背負って走るのは尋常なほど疲れる。
4日間の旅でしたが、まるでGWに10日間走り続けたかのような疲労感。もっと体力つけないと。


2014/03/14 ツールド九州 霧島 ~ 八代 「スノーダウンヒル」




2014/03/15 ツールド九州 八代 ~ 大津 「登りも押す、下りも押す、そして日は暮れる」




2014/03/16 ツールド九州 大津 ~ 東峰村 「do the best」




2014/03/17 ツールド九州 東峰村 ~ 門司 「あぁ、限界」




詳細はまた後日 m9(・∀・)stay tune.

ツールド近畿 六甲全山縦走 「自爆テロ」

2014年03月05日 21時00分00秒 | ツール・ド・日本
お世話になっております、ほり@チャリダーです。



関西にはいくつもの有名な縦走ルートがある。

ダイヤモンドトレイル、六甲全山縦走、京都一周トレイル、高島トレイル、小辺路、大峰奥駆道、鈴鹿山脈縦走
などなど。今回はその1つ、六甲全山縦走ルートを歩いて来ました。

それでは、六甲全山縦走(須磨~宝塚)の旅です。どうぞ


六甲全山縦走・・・(2004.11.16日経記事)

須磨から宝塚に至る六甲連山(地名の由来)、全55~56キロ(神戸市のHPによる公称は56Km)、
神戸市発行の六甲全山縦走マップに記された区間距離の合計53Km)の縦走路。
最高地点は海抜931mの六甲最高峰で、海抜12mの須磨浦公園から海抜48mの宝塚まで16のピークを越え、
登りを全部足すとおよそ3000m。北アルプスの上高地(1560m)から奥穂高岳(3190m)までのルートの約1.7倍、
富士山五合目から山頂(3776m)の約2倍の登りということになる。縦走には標準的に14~15時間かかる。



平均的な時間で15時間。朝8時にスタートしたとして宝塚着が23時。道に迷ったりしていると、終電アウト。
午後からも雨の予報。当日スタートは厳しく雨が降り出す前に少しでも距離を稼いでおきたい所。ということで前乗り。

金曜日の内に須磨浦公園にて移動し、公園にて仮眠。そして朝4時半起床。眠い・・・。



いつもの朝ラーメン(カップヌードル・シーフード)。今回から風防を導入。
結果は劇的に沸騰までの時間が早くなった。今日は風まったくないんだが・・・。
風だけでなく、風防内の温度が下がりにくくなったりする効果もあるのだろうか。
1000円の投資で、これほどとは。あなどれん、風防。

5時半頃、ヘッドライトを点けて須磨浦公園を出発。

まずは鉢伏山まで。山頂少し手前の展望台から市街地が見えた。
雲がかなり低くまで下りて来ていて、遠くは白っぽくしか見えない。明石海峡大橋もすぐそこにあるはずなのだが存在を感じない。
それでも神戸の夜景はキレイだ。流石は100万ドル。こちら手持ち100ドルの半浮浪者。

・三ノ宮方面


・明石方面


250m程を登り、順当に山頂到着。



そこからは尾根線を歩いて、旗振山へ。



ここも金剛山ではないが、早朝から続々と人が集まってくる。
標高も1/4程度で、約30分前後で登って来れるとあって、近所の人であればサラリーマンでも早朝登山が出来そうだ。
まだ登り始めて間もないし、雨が降るまでに少しでも前に進んでおきたいので、道草はせずそのまま前進。

鉄拐山(てっかいさん)を経由し、高倉山まで。





高倉山に着く頃、じわ~っと汗を掻き始める。流石に雨の前なだけあって今日は温かい。
一枚上着を脱ぐついでに小休憩。高倉山の山頂には茶屋や自販機があり、(旗振山にもあった)休憩にはちょうど良かった。
さすがにこの時間では茶屋はまだ開いていないが、飲料が確保出来ればそれで十分。
六甲の山は市街地が近く、たいていの山頂には自販機や茶屋があるので非常に縦走しやすい。
当日スタート出来る人なら確実に30リッターまでのザックだろう。ただこちとら前乗りなのであいも変わらず75リッター。
すれ違いに挨拶している人にすごい荷物だねって何度言われたことか。何も言ってないのに宝塚まで頑張れとも言われる。
全縦オーラが半端ないってことですね。俺だって出来ることなら身軽がいい orz

住宅街の向こうに見えているのが次の山、栂尾山。



実は、六甲全山縦走ルートは縦走と言いつつ、計4度ほど市街地を通り抜ける。
どうも大きな道路や高速道路との兼ね合いのよう。



早朝の静かな市街地を通り抜け、栂尾山。





そしていよいよ今日一番の見所、須磨アルプスへ。



最初道を間違えて断崖へ(汗)

道がねぇ~!!

しばらく戻って、正規ルートに復活。
六甲全山縦走ルートの落とし穴は至る所にある。一番多いのは巻き道との分岐。
ほとんどはすぐにどちらを進んでも合流するのだが、たま~に巻き道が正しい場合もあるし、直登が正しい場合もある。
ここは巻き道のほうが正しかった。難しい・・・。



再度、市街地に下りて、ローソンにて補給食を調達。
こういうのが六甲全山縦走の一番のメリットだな。



高取山をパスし、鵯越(ひよどりごえ)駅を通過。



そして勢い余ってオーバーラン。
本当は駅の手前で右折だったのだが、そのまま踏み切りを渡って国道まで。無駄に登ってタイム&体力ともにロス。
むしろメンタル的なダメージの方ががが・・・ orz



次の菊水山までの登りで女性のトレランランナーとデッドヒートに。



少し息があがる程度のペースで登っていたら、追いつかれ、そのまま後ろに張り付かれた。
止まって道を譲れば良かったんだろうけど、何故か闘魂注入。15kg背負っていてもそのまま逃げ切ってやった。
お陰様で山頂に着いたら滝汗。山頂で一息着いたら、一気に冷えた。

そして、ガス欠。鍋蓋山までの登りはもうヘロヘロ。



アヘアヘ言いながら下って、大龍寺。ついでに右足首を軽く捻挫。



市ヶ原まで下って、登り返し。摩耶山まで一気に400mほどを上昇。



道中、うりぼう発見。



隣で林業関係の人がチェーンソーをブォーブォーと言わせているのにお構いなし。かなり人馴れしているな。
君たち、もうちょっと獣らしくしなさい。

道中はバテバテのため、まったりと登り、摩耶山到着。ちょっと手前の山頂にも一応寄っておいた。



ん~、今日も絶好調の眺望(涙)



ここで遅めの昼食(時刻は13:30)。



いつものラーメンとおにぎり。縦走すると晩飯以外は、まっとうな料理を作れる気がしない・・・。



こちらは楽しそうな若人の集い。キャッキャ、キャッキャ言って楽しそうだった。
チキンラーメンを食べていたら、"チキンラーメンのにおいがする~" とか微妙にいじられた。
うつだ、死にたい。とか思っていたらバーナーのガスが切れたらしい。ざまぁ~見ろ、天罰だ ε=\_○ノ イヤッホーゥ!

昼飯食って、出発しようとすると雨が・・・ ///orz///ズゥゥゥゥン

残雪を乗り越え進む。



ここらへんから左足の小指に痛みが走り出す。そういえば今日はブーツの紐を緩めに結んだままだった・・・。
自業自得。右足も捻挫で大きくは曲げられないし、満身創痍。いやここは慢心喪意というべきか。

ガーデンテラス到着。



雲海・・・というより雲の中にいるだけ。



ここから六甲最高峰までがうっとおしい道だった。



登山道が道路とほぼ併走しているような感じの道なのだが、車道を何度も横断する必要がありジグザグに進む。
ついでに登山道のほうは、無意味に 30 ~ 40m ほど登っては下り、登っては下りを繰り返す。
普通に車道沿いを歩いたほうが楽だろ、これ。いちおう全山縦走ということでしぶしぶ登山道を歩く。

ようやく六甲最高峰に到着。足痛し。



一軒茶屋まで下りて、あったかいご飯でも頂こうと思ったら閉まってた orz





懐かしの東屋。



昔、ひろさんとスキンヘッド師匠(ただいま失踪中)と一緒に来て、うどんご馳走になったっけ。

"その時の様子"

今回は茶屋前の自動販売機で買った温かい飲み物と羊羹を食べて一服。後はトイレだけ済ませて出発。

ここから宝塚までは登山道オンリー。



約12kmの下り。痛めた足では苦痛以外の何物でもなかった。



日没後はもっと悲惨で、雲の中なので霧につつまれていて、ヘッドライト点けると霧に乱反射して視界が真っ白。
前が見えない。

ライト消すとほとんど何も見えない。
どうしろってんだ、これ?

仕方がないのでライトの光を最低まで落として、ず~っと下向いて足元だけ照らして歩く。



まだか、まだかと心の中で唱えながら歩き続けて、ようやく市街地の灯りが見える場所に出た。

宝塚~西宮の夜景。



でも、最後に鬼のような坂が待っていた。


"塩尾寺"(えんぺいじ)


是非ググってもらいたい。道路設計ミスかと思わせるほどの斜度(舗装路)。
葛城山の中尾を思い出させる斜度。足のダメージがあったせいもあり、歩いて下るのことさえ難ありだった。
よくこんな坂作ったよなと思わず感心。


20:00、宝塚駅に到着。



これで六甲全山縦走は完了。
縦走ルートとしては初の完歩だ。じ~んとこみ上げて来るものがあるな。なんか久々に達成感を感じた。

駅で靴を脱いで靴下脱いだら左足の小指が紫色に・・・。逝った。

他にも右足の中指に血豆、親指、薬指に豆、左足の親指に豆となかなかの怪我っぷり。
50kmもの山道を一気に歩いて、無事なわけないよね。このへんが縦走の難しいところ。何事も経験、経験。

さぁ、次はどこ行こうかな♪

P.S.
左足の小指は帰宅して、その日のうちに、針で爪の下に穴を開けて血を抜いておいたので、
その後大分痛みが引いてきて、経過は良好。あと数日もすれば走れるようになりそう。