今回、DNFの理由を明らかに。
野宿の場所は、高知市の文化会館のような建物の一角。
朝まで、30分位寝ては起きてのローテーションを繰り返す。
だんだん、そうするのが疲れて来たので5:00に撤収準備を。
唯一の救いは、ここの階段踊り場が表の通りからは直接見えず、雨風もいい感じにしのいでくれていること。
※良い子は真似しないように
適当に時間を潰しているとかみさんから合流予定のマクドナルドに到着したとの一報が。
撤収の準備は完了しているので、気は乗らないが、くさくさ半乾きの服に着替えて出発。
マクドナルドで朝マックをしながら、昨日の四国サイクリングは中止だったとかいろいろ話してました。
ついでに前日に頼んであった外部バッテリー接続用のUSBケーブルやら、代替スポークやらを受け取りました。
(スポーク修理は時間がかかりそうだったので、この日の50kmはそのまま走ることにしました)
かみさんがレンタルサイクルの手続きとかあるので集合時間より少し早めに着くように出発。
途中、三段切腹を歴史上始めて成功させた武市半平太の切腹の地がありました。
高知市内は、他にも坂本龍馬の生家があったり、幕末の志士ゆかりの地がたくさんありました。(行ってないけど
)
集合場所の三翠園(土佐藩主山内家下屋敷跡に立つホテル)へ行き、出発まで鏡川を散策。
と、散歩中のおじさんが話しかけて来ました。
おじさんは15歳で大阪に出てきて、20年間住江の運送会社に勤めていたそうです。
三輪車がよく電車の線路にはまってな~と昔話をいろいろ聞かせて頂きました。
時間になり出発。15km/h位で最後尾あたりをのんびりサイクリングします。
出発して間もなくはかみさんも元気でした。
56号線・中村街道を西へ進み、大きな仁淀川を渡ります。
仁淀川から海側へ進み、23号線に乗ります。このあたりに来ると集団もばらばらになっており、
ペース毎の集団になります。最後尾の女性メインの6人位の集団に混じって先頭道案内係り・・・
宇佐漁港でドリンク休憩します。ここまでで大体15kmほど。天気は予想に反して晴れ。かみさんはもうお疲れモードです。
出発してまもなく滝のような豪雨が
かっぱを着る暇もなく一瞬でびしょ濡れに。
私はもともと半乾きの服なのでどっちでも良かったのですが、かみさんのテンションはだだ下がり
ここから同じように豪雨が降ったり止んだり。
前日の豪雨もあって、チェーンオイルが完全に流れ落ち、漕ぐたびにシャリシャリと不快な音が・・・
ついでにチェーンオイルも持ってきてもらうように頼んでおけばと後悔 orz
しかもクランクに茶色い謎の液体が付着・・・嫌な予感。
たぶんBBの中のボールかリテーナーが逝ったな。とりあえず調査は帰ってから。
途中、鳥坂トンネルというところでSCOTT SUB40に乗った女子大生2人組みがパンクして困っている様子なので、声をかけてみる。
後ろから追いついた伴走スタッフの方も止まってくれました。
聞くと、朝からゆっくり空気が抜けてきて、前後輪パンクっぽいですとのこと。
でもスタッフと2人前後パンク、しかもスローパンク?ということで見てみるとバルブの先端のナットが全開だった
とりあえず、ちゃまリンさんおすすめのLEZYNE "ROAD DRIVE" Mサイズで空気を入れてあげて、バルブをしっかり閉めてあげました。
スローパンクでもだましだましなら次の休憩ポイントまでは大丈夫だろうし、そこまで行けばスタッフが修理してくれるでしょうから。
さぁ再スタート、とはいかずかみさんが坂上られへんから押していくとのこと。
別に雨の中、一人燃えて坂を上って頂上で待ってる意味合いもないので一緒に押して歩くことに。
SPDで良かったです。出発前一瞬SPD-SLを試してみようかなと頭をよぎりましたがやめておいて正解でした。
途中、かみさんに"こんな日に自転車乗ってて楽しいの?"と聞かれて"楽しくはない"と答えました。
すると、"リタイアしていい?"と聞いてきたので"いいよ"と答えました。(自転車は乗るのも下りるのも自分次第がモットーですから)
それでもとりあえず進める所までは行くことに。(意外にガッツあるやん)
坂を下って、少し走ると次の須崎市の休憩地点に。
もうスタッフとリタイアの人以外誰もいません・・・
お昼くらいだったので、ここでご飯が食べられるのかと思っていましたが、それもない(後でわかったんですが、ここでご飯だったようです)
ご飯がないのであれば長居しても仕方ないので、ラップをかみさんと巻き合い、トイレだけ済ませて再スタート。
再び56号線に乗り、四万十方面へ。
※トンネルにブルベのマストアイテムが
そして雨の中、3つ目位のトンネル入り口まで歩いている時にMTBの女の子に抜かれました。
ハードテールと油圧式ブレーキの数十万するであろう本格MTB、なのに125cc以下と書かれたシールが張ってあるバイク用半ヘル、
そしてコンバースのスニーカーという何とも不思議ないでたち。
(翌日かみさんにあの子中国の人やったでと教えてもらいましたが、余計???です)
自転車を漕ぎ出し、トンネルに入るとすぐに追いつく。
でもトンネル内で追い抜くのはマナー違反かと思い、後ろについて走る。遅い、とてつもなく遅い・・・、8km/h・・・
我慢してトンネルを抜けるも、ブレーキ全開。ダウンヒルも8km/h、そして歩道(段差のあるタイプではなく、グリーンに塗られた歩道)走行。
あまりの遅さに後ろのビアンキのクロモリに乗った女性の伴走スタッフもつるりと滑って落車。
MTBの女の子、私、かみさん、皆止まって、大丈夫ですかと聞くとと大丈夫とのこと。
再出発後もやはり8km/h・・・続いて私が落車。
スリックタイヤでつるつるの歩道は無理ですわ(泣)
軽くひざをすりむいて、荷台のスタッフバッグが落ちそうになっていたので締め直して、出発。
もう歩道は嫌なので、後ろに注意を払いつつ車道を下ります。
ようやく、今日のショートコースの人のゴールの久礼港にゴール。
ご褒美のわらを使ったかつおのたたきを目の前で作ってくれました
めっちゃうまい!スーパーのんとは全然ちゃいますわ(笑)
ここから黒潮本陣という旅館で太平洋を眺めながら露天風呂。
天気さえ良ければ最高だろうに。
風呂からあがり、飯を食べようとお店に行くと、オーダーが2時半までなんですとお断りされた・・・
朝マック以降、かつおのたたき以外何も食べてないんですが・・・
男性の20代のスタッフがどうですか?と聞いてきたので、雨じゃなかったら楽しめたと思うんですがと答えたら、
高知の雨はいつもこうですよ、下から雨が降ると言われてますからwと嬉しそうに説明されたので若干イラッときてしまったことは内緒で。
※下から雨が降る=激しい雨が地面に跳ね返りしたから雨粒が飛んでくるということの意
かみさんはここからバスで宿泊地の四万十町の窪川のお寺まで移動。(自転車も運んでくれました)
私は56号線の難所七子峠を超えて自走で窪川まで。
送迎のバスが来るまでの間、かみさんがリタイアの理由をスタッフにどう伝えようかとか相談してきました。意思は固いようです。
かみさんがリタイアなら、私もこれ以上走る理由はないです。
翌日のコースは窪川という所から四万十川沿いに上流に遡り十和というところまでの40km。
明後日は、十和から江川崎というところまでの数km。
内陸部を走っても日本一周とは無関係、濁流の四万十川をひとりで見ても嬉しくもないので、DNFを一緒に選択し帰阪です。
かみさんと別れ、56号線に戻ると、すぐに登りが始まり、七子峠まで6kmの看板がありました。
6kmかぁ~、結構登りそうやな~と思い込み、マイペースでたんたんと。
感覚的には3%~4%の坂がたんたんと続く感じです。(後でルートラボで調べたら6kmちょいで4.4%ほどの斜度でした)
結果、何処にでもありそうな峠だったので何事も無く登頂。
途中、道の駅窪川を発見し、立ち寄ってみる事に。
そこには食堂があったので、仁井田米で育てた米豚を使ったしょうが焼き定食を。
ついでにデザートに万次郎かぼちゃのアイスを。
ここでのんびりしていてあの自転車の持ち主全然出発せ~へんな~と思って見ているとどうも様子が違います。
話かけてみると自転車で日本一周チャレンジされているAさんという方でした。
・静岡の沼津を今年6月に出発された
・北回りで日本一周中(沼津→関東→東北→北海道→東北→北陸→山陰→九州→四国の途中だそうです)
・昨年で定年退職された
・47都道府県を一回ですべてまわるのが目標
・本土4隅の岬を回るのが目標(これは既に達成されていました)
・ブログもされていて名刺も頂いた(やっぱりみなさんお持ちなんですね・・・)
・乗られているのはルイガノのロード(アルミ)にキャリーを取り付けたバイク
いろいろお話を聞きたかったので、今日はここで一緒に野宿させてもらうことに。
夜かみさんから電話があり、スタッフにリタイアの意向を伝えて了承されたとのこと。
DNFが確定しました。翌日のどうやって帰るかについて話し合い、手続きを済ませました。
(かみさんの高速バスの便を変更したり、ホテルをキャンセルしたり。
私は輪行ですので高速バスには乗れません。なのでローカル線で格安の旅です)
※高速バス会社は基本輪行お断りです。スペースを占有し過ぎるのと、自転車の破損などのトラブル防止の為
その後、Aさんからいろいろ日本各地のお話を聞かせてもらい、道の駅のベンチでAさんのテントと横並びで床につきました。