オタクに殺してもらいたいリア充女子中学生...。中学生の頃の閉塞感と選択肢のなさ、
自分は特別、という俗に言う中二病(女子の)ド直球で描いた瑞々しくも毒々しい青春小説でした！
女子の目から男子がどんな風に映ってるか、
女子の世界の真ん中がコロコロ変わっていく様子、
家族にはなんにも知られたくない感じ、
などはまさにあの頃感じていた教室、家での空気そのもので、
読んでる時の胸の高鳴りと痛みの同居が心地よい！
黒歴史いっぱいあるけど、
親って6割以上は知ってるよなあ(^ω^;);););)
登場人物、小道具に無駄が無く、
誰しもが持ってる黒い感情弱い感情の動きがものすごいシンクロ率で伝わるので、ページが進む進む！
朝井リョウ的な登場人物の中に入って一緒に熱くなる感じるのではなく、
あくまでちょっと引いた位置から俯瞰で冷静に、でも痛みに堪えながら描ききってるところが、すんごい。
(朝井リョウも大好きですが！)
彼氏にはじめて胸を触られる気持ちとか！
学校内でステータスとして恋人作る気持ちとか！
そんなの女子が描いたら、ねえ...(^ω^;);););)
誰にでもあった憧れを、
誰にでもあった痛みを、
いろんな角度から再びくすぐるこの作者様、
いままでなぜ読まなかったんだろ
