日本共産党セクシュアルマイノリティ後援会 TOKYO

日本共産党セクシュアル(性的)マイノリティ後援会 TOKYOのブログです。

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日本共産党セクシュアルマイノリティ後援会TOKYO主催 議員座談会

2016-12-13 | 企画 報告
〈1、はじめに〉
2016年11月4日、セクシュアルマイノリティについて議会で取り上げた都内の日本共産党地方議員の方々6名と座談会を行ないました。
2015年に、渋谷区では同性パートナーシップ証明の条例が発表され、世田谷区では区長裁量による同性パートナーシップ宣誓の取り組みが発表されました。それを受けて他の自治体でも相次いで日本共産党の議員が議会で取り上げました。議会で取り上げた議員の方々にそれぞれの取り組みや課題を話し合っていただきました。

いがらし千代子(63) 渋谷区議 8期
来住和行(69) 中野区議   6期 団長
広川まさのり(36) 中野区議  1期
富田たく(40) 杉並区議    2期 
山口みよ(69) 東村山市議  3期 団長 
牧野けんじ(40) 江戸川区議  1期 

〈2、各議員から〉
【渋谷区】
突然の条例。共産党にも全国から手紙が
いがらし
:渋谷区では今の区長が議員の時にLGBTの問題を議員として質問したんですね。そのときは共産党としては私も含めて賛成とか反対とかではなくて「ああそういうこともあるな」という感じでした。昨年3月区議会に突然、前区長から同性間のパートナーシップ制度や事業者の罰則などの条例が出てきて、共産党区議団にも全国から様々な手紙が届きました。条例に賛成する人の中からも議論を欠いた中で事業者への罰則があることとかパートナーシップ証明にお金がかかることとか、果たしてこのままでいいのかという疑問の声が上がって、原案の段階で賛成をした共産党、公明党・民主党(現在・民進党)などで6項目の付帯決議をあげました。

条例にどう追いつくかが課題に
いがらし
:そういう経過があるので、条文はほとんど原案通りだけれど運用に関しては相当議論しました。その後条例は多数で採択されたんですが、条例の施行にあたって私たち議員がもっと学ばなきゃいけないということで、条例採択後も所管委員会で条例に反対した会派の議員も含めた超党派で複数の当事者団体を訪ねてお話を伺い、その後、区議会議員と幹部職員が参加する研修会も行なわれました。今年(2016年)9月からLGBTの担当課長を民間から迎えて、電話相談や居場所作りということが始まりだしたところです。
 そういう点では条例が先にできて、それにどうやって議員も含めて追いついていくのかということが本当に課題で、率直に言って共産党議員団でも議論はしているのですが当事者の思いや当事者の置かれている状況に関しての受け止めは必ずしも一致しているわけではないので、もっともっと勉強していかないと、という思いがあります。

【中野区】
当事者議員にお任せだったことに反省
来住
:中野区議会には無所属の当事者の議員さんがいらっしゃって彼が議会で取り上げていましたので、私たちがその当事者の質問を越えていくっていうのはとてもできずにお任せっていうかね、そういう感じが続きました。議会としてLGBTの質問は彼以外にはなかったことが、逆に今、どうだったのかという気がしています。周りはどんどん変わっていくのに行政や議員は遅れを取ってしまったって反省しています。
 僕が最初に共産党議員団として取り上げたのは去年2月議会でした。渋谷区、世田谷区の動きがある中で中野区政としても検討したらどうだという短いものでした。その後、去年11月と今年6月にも質問しました。私の動機や取り組みは『議会と自治体12月号』に詳しく書きましたのでそちらをご覧ください。

アメリカと違ってネガティブ
広川
:私はアメリカの大学に進学して5年間アメリカで生活したんですが、性的マイノリティの学生が非常にオープンでポジティブに学生生活を送っていて、周りもひとつの個性として認め合っているんですね。で、帰国しましてレコード会社で芸能関係の仕事をしていたのですが、仕事関係で性的マイノリティの方々と仲良くなる中で日本の場合当事者であることをネガティブにとらえているということを感じました。
 今回9月議会では、中野区には比較的当事者の住民が多いと言われている中で区がリーダーシップをとって取り組むべきではないかという形で質問をしました。

【杉並区】
仲が良いと思っていたのに全然知らなかった
富田
:僕が議会で取り上げたのはやはり渋谷区の条例が話題になったことで去年の3月、その後、6月と今年3月にも質問しました。
 議員になる前はシステムエンジニアをしていまして同年代で同じ職場の男友達とよく飲みにいっていたんですが、2年くらい経ったとき急にカミングアウトされました。「ゲイだったの?」「そうなのよ」って。「でも大丈夫、トミー(富田)は僕の趣味じゃないから。もっと若い子がいい」(笑)。そういうことがあってから恋人を紹介してくれたり、人生観を聞いたり、当事者が身近にいて話を聞けたっていうことがありました。でもかなり話せる友人だと思っていたのに2年くらい彼が当事者ということを僕は知らなかった。家に行ったり、パートナーができた、別れたという話をさんざん聞いていたのに全然知らなかったんで、仲良くなっても言えなかったんだということを改めて思いました。

今の婚姻制度とは別の制度を提案
富田
:僕は今女性のパートナーと結婚して一緒に住んでますが、事実婚なんですね。男社会の典型みたいな職場にずっといて特に何も考えずにきたのですが、パートナーから婚姻届は出さなくていいんじゃないの?と言われて事実婚を勉強しなければならない立場になりました。今の婚姻制度とは別の、フランスのパックスみたいな、事実婚や同性のパートナーシップの制度があってもいいんじゃないの?ということを去年3月の質問でしました。
 他の地域でされている人権都市宣言や人権憲章のようなものを杉並区にも作らせて一人ひとりが性的指向でも性自認でも出身地でも肌の色でも多様性が認められる区であってほしいと思っています。

【東村山市】
常に隠して生きる苦しさ知って
山口
:私が最初に性的マイノリティのことを知るきっかけになったのは、娘の友人でそういう人がいるという話を聞いて、関心を持ちました。でも男女どちらでもいいし、自由にいられればいいよねっていう思いでいたんですね。そのうち、それまで私の周りに存在することに気づかないできてしまったけれど、わりと身近に当事者がいることが分かってきて、そういう中で常に隠して生きていかなくてはならない苦しさ、大変さというのを知って、これは議会で取り上げたいという気持ちでずっといました。
 今年3月に、ある中学校で養護の先生がLGBTの学習会を保護者や議員にもオープンにして企画したんです。周囲の抵抗があったりして難しい中やっと実現した企画なんですが、これをきっかけに、私がこれはきちんと取り上げなきゃと思って今年の6月議会で初めて取り上げました。

LGBTのポスターが街に貼られる
山口
:この中学校では事前学習に産婦人科の先生の話を聞き、そのあとLGBTの当事者団体の方々を招いての学習会をしたそうです。感想を聞くと生徒たちは人権の問題としてそのままきちんと受け止めているようです。議会で、教育委員会に各学校でこういう学習会を広げてほしいと質問したら東京都の指導要領の中にLGBTを学習するということが入っていない、ある意味微妙なこの問題が子どもたちにどう影響を与えるか分からないからこのことを取り上げることは困難だということなんです。
 市の市民部では、今年12月に市民向けの学習会を企画してこれから公表するということです。そうすると街にポスターも貼られるし、多くの市民に知ってもらえることになります。そういう感じで東村山市は今始まったばかり、というところです。

【江戸川区】
ありのままの姿を知らせたいとカミングアウト
牧野
:【江戸川区】
ありのままの姿を知らせたいとカミングアウト
牧野:私はこの後援会が団体を立ち上げた頃、かなり前から集まりに参加させてもらったりしていました。地元の江戸川区の友人に当事者がいて、10年以上前のある時、「男性も女性も好き」という話をされました。私自身、性に関しては「男らしさ」を求められると抵抗を感じるところがあるので、すんなり、ふーんという感じで受け止めました。
 それから2、3年後に、別の友人で突然連絡がとれなくなった人がいたので、家にも行って何度かはたらきかけました。そうしたら「自分にここまで関わろうとする人はいなかった、そういう人には自分のありのままの姿を伝えたい」と言ってゲイだとカミングアウトされました。その後、彼は仲間内でも影響を与えていきました。他の共通の友人にも少しずつカミングアウトしていって、その度に「こんな苦労をしてきた」「一目惚れした次の瞬間に失恋する」という話を切々とうったえていました。その後もまた別の友人にゲイだという人が現れたりして、私にとって当事者は非常に身近な存在でした。その頃は議員になるつもりはなかったですが、議員になってからは、いずれ取り上げられそうだったら取り上げようという気持ちでいました。

区長と当事者グループの面談が実現!
牧野
:去年の6月に、江戸川区議会に同性カップルの人たちが「性的少数者の人権を尊重する社会づくり」と「同性パートナーシップ制度を導入」という2つの項目からなる陳情を提出して来られました。顔出し、名前出しでSNSでも発信をしている方々だったので、私も早いうちから彼らのワークショップなどに参加をして、意見交換を重ねました。また、彼らは積極的に全会派を回り、傍聴にも毎回来るので議会でも話題になっていました。 
 去年12月、私に本会議質問の順番が回ってきた際、議員団長に「LGBTでやってみろ」と言われ、区議会本会議では私が初めてLGBTの質問をする議員となりました。一番大きな内容は、区長に対して「当事者と面談してください」というものでした。ちょうど世田谷区で区長と当事者が会って、区長の認識が変化したということを聞いていたので、そのことを当事者や団長に相談したら「それはいい」ということになりました。保守的な区長なので、消極的な答弁になるのではないかと思って質問しましたが、「機会をいただければそのようにしたいと思います」というすごく前向きな答弁があって、今年の7月に区長と当事者グループの面談が実現しました。

〈3、具体的な取り組み〉
区内の事業者への啓発も(渋谷区)
山口
:教員や職員への教育が大事だと思うんですが、他の自治体はどのくらいやっているのか教えてほしいです。東村山市は「うちはやってます」って言うけれどどの程度やっているのか、分からないんです。
いがらし:渋谷区は条例ができてから動きだしているので実際はこれからです。枠を取ったり予算付けはしたけれど、実際に全職員への研修が行なわれるのはこれからだと思います。
 今、区で力を入れているのは、区内の事業所、会社への啓発事業で、会社の方から手を挙げてもらってそこに講師を派遣するということは去年から何回かやっています。それから誰でも参加できるシンポジウムも去年からやっていて区ニュースでもホームページでも出しています。

研修内容を全職員が閲覧できる(江戸川区)
牧野
:江戸川区は区の職員向けに、臨床心理士の先生を呼んで幹部職員を中心に研修をしました。あとから資料をもらったら、非常に積極的な良い内容で、今は役所の全庁LANシステムで全職員が閲覧できるようになっているそうです。
 区民向けには、これも去年の議会で私が要求したことで、人権週間に合わせた企画としてですが、350人の会場で講演会が開催されます。

保守系議員からの反発も(杉並区)
富田
:杉並区議会では、保守的な議員が同性愛を激しく非難したり、性的指向を「個人的趣味」だという発言をしたりしてるんだけど、行政としては絶対にそんなこと言えないので、区職員向けに啓発をやってます、とか男女共同参画センターで講座を開催しました、とかってことを言っています。ただ去年から区議会で僕が質問したらすぐに保守系議員がカウンター的に議会で質問するということを繰り返しているので区役所の中でもLGBTの問題は注目を浴びているんじゃないかなって思います。

申請書の不必要な男女欄が増えてしまった。(杉並区)
富田
:今回取り上げたのは、区民の方が区役所に申請する申請書の男女欄。GID特例法ができた当時、この男女欄を見直そうということで僕の先輩議員が取り上げて、全部見直して不要なものについては廃止したのだけれど、10年経って今どうなっているか聞いたら、新しい申請書に必要のない男女欄を書かせるものが出てきちゃっている。それをどうするか聞いたら「早急に直せるものから直していきます」と。今年3月にその後どうなっているか聞いたら「30帳票は修正できました」と。「残り30帳票は東京都に提出するもので都で削除してもらわないと区ではできない」けれど、「都には時間がかかるかもしれないが指摘をしていきたい」ということでした。杉並区の場合は申請書は各部署で作るので性的マイノリティの知識があったら、男女の記載は不必要だったら入れちゃいけないって作る段階で気づくんですけど、この10年で男女欄が増えてしまったのは職員の研修が絶対必要、ってことですよね。

トイレや男女欄。当事者の意見をどう聞くのか(渋谷区)
いがらし
:LGBTの人たちも使うトイレのマークを半分スカート、半分ズボンの絵にしたことに、当事者の方から「そんな人はいません」と指摘をされました。また、多様性社会の啓発やダイバーシティについての区民の認識などを含めた意識調査で、性別を記入する欄に「男・女・その他」として、「その他」という表現が当事者の視点ではどうなのか、議会で議論になりました。条例は作っても、当事者の意見をきいて具体化することの大切さを痛感させられました。

他の自治体と比べてもまだまだ(中野区)
広川
:中野区では、6年目係長研修で40人くらいがLGBTの研修を受けているのと、一応新入職員にもLGBTの内容を入れますということでした。それで今年9月の質問では大阪市淀川区が全職員に2時間半のLGBT研修を行なっているので中野区も参考にしてはということを言いました。区は「考えます」というだけでした。
 まず、中野区役所を当事者の方が働きやすい環境にする必要があるんじゃないかと言いまして、どれだけLGBTの方々が働きやすい職場かというのをWork with PrideというNPO団体が自己申告に基づいて採点するというのが始まっていて、区として参加してはと提案しました。でも乗り気じゃなかったですね。
 淀川区では区報を積極的に活用してLGBT理解促進を進めて区民の2割がLGBTを区報で知ったそうです。中野区でも区報を活用して、相談窓口を作って、積極的に相談を受ける体制を作っていく必要があるんじゃないかと言いました。やるとは言わずに検討しますという形で、他の自治体と比べてもまだまだだという感じがします。

批判型でなく提案型で
来住
:中野区内にはLGBTの団体が多いんですね。今年夏に共産党区議団と懇談したいという申し出がそういう当事者のNPOからありまして、その懇談には共産党議員団6人で参加して、かなりの長時間、懇談することができました。その懇談で議員団全体の認識が変わって、共感して、質問に発展していった。質問内容は、NPOの皆さんの声が元になっていて、少し整理した内容を僕が質問して、さらに広川議員が当事者の声を具体的に突きつけて発展させた質問になりました。批判型の質問ではなくて、みんなの意識を変えて区長の意識を変えて姿勢を変えていくっていう提案型の質問ですから、面白いといえば面白いですよね。

当事者の働きかけが職員研修に影響(江戸川区)
牧野
:区の担当の方が、まず窓口で対応する職員がLGBTについてよく理解して、人権被害を与えることはあってはならない、という問題意識を強くもって今年1月の職員研修を開いたという話をしてくれました。その研修は、係長以上が対象でしたが、部下に当事者がいる想定での問答もあったそうです。この研修会は、江戸川区議会に陳情を出した当事者グループが積極的に区に働きかけをしたことと無関係ではないと思うんですよね。当事者の動きは大きかったと思います。

〈4、座談会の最後に〉
活躍できる人はいい。そうじゃない人たちは
いがらし
:NPOの方に聞いた話なんですが、LGBTの中での男女差別がある、男性と女性の格差がひどいという実態を相談者からリアルに伺って、これは渋谷区の6月議会で全会一致で意見書を国にあげたんですが、LGBTでも経済力があって家族の理解もあって活躍できる人はいいんです。そうじゃない人たちはカミングアウトもできず、望まずに性産業で働くしかない人たちもいる。アダルトビデオに騙されて出演させられる人たちの中にLGBTの人たち、それも男性も被害者として非常に多くいる、ということなんです。「『死にたい』って相談の電話をかけてきてそのまま自殺した子もいっぱいいるんですよ」って相談者の方から聞いて私たちはもう、唖然としました。

LGBTは人権の問題。とりわけ共産党が言わなければ
いがらし
:そういう人を本当になくしていくためにどうするのかっていうことでは、人権の問題なんだということを、とりわけ共産党が言わないといけないと思うんです。マスコミでも企業が利用できる人たちだっていう形がクローズアップされて、そうじゃない人たちの問題が置き去りになっていく。グローバル社会で企業の生き残りのためにLGBTを売りにする、ということまで言われていて、だから共産党が言わないと流行みたいなところに流されてしまうのではないかと思います。基本は一人ひとりの人権をどうやって認めていくかっていうことだと思うんです。

〈5、座談会を終えて〉
都内各地の議員の方々が、それぞれに熱い思いを持って果敢にセクシュアルマイノリティの問題に取り組まれていることに勇気づけられました。私たちは今後も、共に力を合わせて、誰もが自分らしく生きられる社会をめざしていきたいと思います。お集りいただいた議員の皆さん、ありがとうございました。
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懇談しました!

2016-09-01 | 活動
日本共産党市議・区議の方々と懇談をしました!
一つ一つの思いをじっくり聞いてもらい、意見交流ができました。



左から
山口みよ市議(東村山市)、斉藤くに子区議(荒川区)、横山幸次区議(荒川区)
(斉藤区議はレインボーのレイを持参!)
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LGBT法連合会が東京都知事選候補へのLGBT関連施策に関する調査の結果を発表しました

2016-07-29 | 話題
LGBT法連合会が実施した東京都知事選候補へのLGBT関連施策に関する調査の結果が、HPに発表されたので、ご紹介します。

http://lgbtetc.jp/news/556/




また7/22にご紹介したブログの7/27までの続きがありましたのでそちらもご紹介します。

http://novsblog.blog37.fc2.com/blog-entry-499.html
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2016.07.23 LBGTと医療福祉(下) しんぶん赤旗

2016-07-23 | しんぶん赤旗
しんぶん赤旗の記事を紹介します。

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2016.07.22 LBGTと医療福祉(中) しんぶん赤旗

2016-07-23 | しんぶん赤旗
しんぶん赤旗の記事を紹介します。

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