こんにちはべりょうです
今日のハネト体験は「青森山田学園ねぶた実行委員会囃子方 隆櫻會」の皆さんです
青森山田学園さんといえば、学園内に先日高校サッカーで日本一に輝いた「青森山田高校」もあり、
ご担当のときはいつもお客様から拍手もいただいてますね
お囃子もノリノリで、かつ跳ねたくなるようなテンポで
聴いているお客さんの体も自然と動いているのがわかります
そんな青森山田学園さんの名作ねぶたを今日はご紹介していこうと思います
初陣は1976年(昭和46年)の41年前で
当時は「青森大学」の名前で運行していました。
毎年出陣していたわけではなく、この当時は隔年で運行していたようです
1976年(昭和46年)
「連獅子」 山内岩蔵さん作
山内さんは初代ねぶた名人の北川金三郎さんと
第2代ねぶた名人北川啓三さん親子のお弟子さんで、
後の第3代ねぶた名人の佐藤伝蔵さんと共に学んでいたそうです
その後佐藤伝蔵さんに弟子入りし、独り立ち
これまでにない題材をねぶたに選んだりと、ユーモアにあふれる人だったようですよ～
1981年(昭和56年)
「天の岩戸開き」 山内岩蔵さん作
山内さんはこのねぶたを最後に第一線を退き、
1983年と1985年には山内さんの兄弟弟子で、師匠でもあったとされる
佐藤伝蔵さんが青森大学さんのねぶたを制作します
1983年(昭和58年)
「里見八犬伝より 芳流閣上の闘い」 佐藤伝蔵さん作
1985年(昭和60年)
「曽我物語富士の誉」 佐藤伝蔵さん作
この翌年佐藤名人はお亡くなりになり、
一度現役を引退した山内岩蔵さんがカムバックし、もう一度大型ねぶたを制作します。
同じ師匠の下で一緒にねぶたを作ってきた仲間であり、師でもあった佐藤名人の死で
もう一度ねぶたを作ろうと奮起する山内さんの姿を想像すると
何か感慨深いものがありますね…
1987年(昭和62年)
「不動」 山内岩蔵さん作
そんないい逸話が残るこのねぶたですが
青森山田学園さんのねぶた関係者の方によると
電線に面(顔)の部分が引っかかり、
破損してしまったそうです…
オーマイゴッド…
ねぶたははかない運命ですね…
情報提供ありがとうございました
平成元年に青森大学さんは、これまで隔年運行だった運行形態を毎年運行する形となりました。
その記念すべき第1作目は、竹浪博夫(比呂央)さんが制作を担当します。
今やベテランの竹浪先生ですがこのねぶたが
ねぶた師人生第一作目の大型ねぶたとなるんですね
1989年(平成元年)
「青春」 竹浪博夫さん作
題材は金太郎こと坂田金時ですが、題名は青森大学さん側からの指定で
「青春」と命名されたそうです。
見ーてくださいこの若々しいお顔
翌年からは、現第6代ねぶた名人の北村隆さんが制作を担当することとなります。
北村名人は1990年から昨年の2016年までの
26年も青森大学(現青森山田学園)さんのねぶたを
制作されており、団体と先生の絆の深さもうかがい知れます
1990年(平成2年)
「草薙剣」 北村隆さん作
そして青森大学さんは1994年(平成6年)に
団体として初の最高賞を受賞します
1994年(平成6年)
「宇治川の先陣争い」 北村隆さん作
田村麻賞受賞(当時の最高賞)
これをきっかけに受賞ラッシュとなります！
1995年(平成7年)
「日本武尊と山神」 北村隆さん作
知事賞受賞
1996年(平成8年)
「張順水門を破る」 北村隆さん作
ねぶた大賞受賞
1998年(平成10年)
「朝比奈三郎 城門を破る」 北村隆さん作
ねぶた大賞受賞
1999年(平成11年)
「雷神 菅原道真」 北村隆さん作
知事賞受賞
2000年(平成12年)
「役小角」 北村隆さん作
1999年と2000年の青森大学さんのねぶたがワタクシ個人的に大好きでした…
非常に大きい菅原道真さんと、華麗な孔雀が斬新だったっす…
2003年からは団体名が
「青森大学」から「青森山田学園」に変更となり、
現在の体制となります
2003年(平成14年)
「土岐元貞 猪鼻山魔王投げ倒す」 北村隆さん作
知事賞受賞
2006年(平成18年)
「日天 水天」
ねぶた大賞受賞
2007年には北村名人の最高傑作と呼び声が高い
あの名作が青森山田学園さんのねぶたで誕生します
2007年(平成19年)
「聖人 聖徳太子」 北村隆さん作
ねぶた大賞受賞
千手観音の無数の手をねぶたの前面に多数配置した大胆な構図
このねぶたの記憶が鮮明に残っている方、多いのではないでしょうか
2008年(平成20年)
「忠臣 児島高徳と氾蠡」 北村隆さん作
ねぶた大賞受賞
2012年(平成24年)
「卑弥呼と狗奴国の戦い」 北村隆さん作
2016年(平成28年)
「樊城の戦い」 北村隆さん作
山田学園さんのねぶたはいつも明るく・派手で
かっこいいねぶたが多いですね
これからも名作ねぶたが生まれることをお祈りしております
以上、例のごとく長くなりましたが終わります
最後までご覧頂きありがとうございます
べりょうでした～