095:黒 さよならと動画のきみにいう時の黒い影には花が咲かない 024:相撲 北の町女相撲の季節には妻を誇りて男は生きる 022:カレンダー 月齢を数えた青いカレンダーわたしもやがて満ちて欠けゆく 009:菜 菜園の片隅にいる虫たちにくれてやりたい豆一粒を 006:サイン 小荷物を受け取りサインした後で母の思いが花になり降る 『前略草々』 |
この歌を十分に語るだけの言葉が、自分の中にはない、
そう分かってはいたのですが、取り上げずにおくことは出来ませんでした。
黒い影とはなんだろう。動画の中の?それとも自分の心に差した影?
歌意は様々に取れるでしょう。
いずれにしてもここにあるのは、コミュニケーションの一方通行性、
届かなさ、実らなさ。
動画の君は、生の質感を濃く残している分だけ、
絵画や写真の中にいるよりも、罪深いのかもしれません。
咲くべきは、何色の花だったんでしょう。
鮮やかな赤色の花、私にはそう思えます。
多くの読み手の心に、引っ掛かる一首ではないでしょうか。
モノクロの街路にひとははや遠く鎮まる胸の赤き一輪 理阿弥
題詠、お疲れさまでした。
今回は、取り上げて戴きまして有難うございます。今回は、詠むことに的を絞りましたので、他の歌人のかたの作品の感想は、お伝えしないままになってしまいました。次回は、感想も含めての題詠にしたいと思っております。
寒い冬。風邪など召されませぬように。
お身体、ご自愛下さいませ。
完走、お疲れ様でした。
寒くなりました。
題詠2010もあと数日で終わる、そういう季節なんですねぇ・・・
また来年、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
ではでは。