第12節のFC大阪戦は前半戦の対戦より遙かに希望が持てる内容だった。大雨にも負けず集まった200人近い観衆の前で、アルテリーヴォは身体を張って攻守に奮闘。1点差に追い上げた後半70分に悪天候が災いしてハンド+遅延で重富が退場するまで粘りのサッカーを見せた。
そして天王山の前節、ラランジャ戦。緑シャツのサポーター多数がアウェー側に陣取ってホームゲームを思わせる熱気の中、試合はいきなり動いた。前半1分、最初のCKに寺本が頭で合わせて先制点を奪う。だが、その後はラランジャがボールを支配する時間帯もあって一進一退、あわや失点のピンチを何度も迎える等、シビアな展開が続く。後半、ショートカウンターから角南、赤木が立て続けに得点。守備陣が今季初先発のGK吉田を中心に開幕戦以来の無失点で踏ん張って3-0で勝利し、関西1部残留に大きく前進した。
以下、降格圏内(7位以下)の可能性がある4チームの順位表。
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5 奈良ク 点13 3勝4分6敗 差-7(11-18) 12アイ△/13滋賀●/14アミ
6 和歌山 点12 4勝0分9敗 差-19(14-33) 12大阪●/13京都○/14滋賀
7 L京都 点8 2勝2分8敗 差-11(10-21) 13和歌●/14加古/12滋賀
8 アイン 点7 2勝1分10敗 差-21(12-33) 12奈良△/13アミ●/14大阪
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アイン食品は残り1試合で6位のアルテリーヴォと5差開いて7位以下が確定した。
降格圏はあと1枠、3チームの残留/降格の条件は以下のようになる。
[奈良クラブ] 10/5 11:30~
第14節○:残留
第14節△:アルテリーヴォ○かつラランジャ○○で得失点差(並んだ場合は総得点)でラランジャを下回った場合、降格
第14節●:アルテリーヴォ○かつラランジャ○○の場合、降格
※奈良ク●アルテリーヴォ△でも勝ち点は並ぶが、得失点が12差あるため逆転は非現実的。
[アルテリーヴォ] 10/5 14:00~
第14節○:残留
第14節△:ラランジャ○○の場合、降格
第14節●:ラランジャ○○or○△の場合、降格
[ASラランジャ京都] 10/6 15:30~
第14節○:奈良ク○かつアルテリーヴォ○の場合を除き、第12節に持ち越し(奈良ク・アルテリーヴォの降格条件を参照)
第14節△:アルテリーヴォ●の場合、第12節○なら残留
第14節●:降格
事ここに至り、取り逃した1つの勝ち点、1つの大敗の重さがのしかかってくる。引分を全く取れず大敗が多かったアルテリーヴォのなんと苦しい状況よ。自業自得ではあるが。
最終戦の相手は
レイジェンド滋賀FC 。レイジェンドは現在4位ながら3位のバンディオンセ加古川と勝ち点で並んでいる。前節に奈良クを一蹴して4位以上を確定し、残り2試合で当然3位以上を狙ってくるだろう。また、全社の強化試合という意味でも本気度は高いはず。攻撃サッカーの印象が強い相手だが、過去の対戦は2戦とも0-1の最小スコアに抑えられている。いずれにせよ、かなり手強い相手であることは間違いない。
アルテリーヴォは累積で2選手が出停。故障中まるで勝てず復帰とともにチーム状態が上向いたというほど欠かせない守備の要・三本菅と、こちらもチーム復調の原動力のひとり西山が、今週末は揃って出られない。幸い1週空いたため対策は十分に取ってくると思うが、やはり一抹の不安は残る。ただ、今のアルテリーヴォはベンチにも粒揃いの選手が控えている。彼らの奮起に期待したい。リーグ最終節の総力戦、なんとしても勝って自力残留をつかみ獲ろう!
この試合はレイジェンドのホームゲームですが、会場の万博大阪サッカーグラウンドはその名のとおり大阪の万博記念公園にある人工芝グラウンドです。公園内では「総合スポーツ広場・サッカー場No.6」とも案内されています。
観客席は事実上無く、前節のアクアパルコ洛西と同じ金網越しながらメイン側以外に立ち入りできないため立ち見できる場所自体が限られています。しかし、吹田ICに程近く、駐車場が隣接(南第1駐車場・有料)している便利な会場でもあります。公共交通機関の場合、大阪モノレール「万博記念公園」駅から徒歩20分程度の徒歩圏内です。最寄に阪急バス「記念公園南口」バス停があってJR/阪急茨木駅や千里中央駅に接続していますが、本数が少ないし和歌山からのアクセスとしては意識しなくてよいでしょう。ガンバ大阪のホームスタジアム・万博記念競技場からは距離があって駐車場・最寄駅とも別ですので、来場の際にはご注意ください。
10/5(土) 14:00~ 関西1部リーグ 第14節
レイジェンド滋賀FC-アルテリーヴォ和歌山 (
万博大阪サッカーグラウンド )