前節はどうしようもなく進歩が無い試合をやらかした印象しかない。
AS.ラランジャ京都は試合開始時点で6位、先に他会場で7位:ディアブロッサが敗れたこともあり、ラランジャにとっては勝てば残留に大きく前進する試合…の割に出足が鈍かった。というより、リトリートカウンターが徹底されている。アルテリーヴォは純平をトップに据えて裏狙い。ボールはアルテリーヴォが支配するものの、スペースを確実にケアするラランジャには相性が悪い。それでも押し切れそうな雰囲気を感じつつ、相手のハンドを見咎めた野本に即カードが出て嫌な空気が流れる。
後半もアルテリーヴォのペースだが、飛び出してシュートをキャッチした斯波が相手選手と接触。これが危険なプレーと見なされて斯波が一発退場となり、PKから先制される。斯波に代わり緒方がゴールマウスを守って奮闘し、前線の起点に宮本を投入して打開を図るも、ラランジャの堅守を崩せない。逆に後半19分、一瞬のミスからカウンターを決められて0-2とリードを広げられる。まだ30分近く時間があるとはいえ、一人少ない状況を跳ね返すだけの反発力は無く、角南を前線に上げるパワープレーを仕掛けるも見せ場を作れないまま敗れた。
なお、同節にディアブロッサと8位:PE洲本が敗れ、残り2節でともにアルテリーヴォと勝ち点差7以上ついたため、アルテリーヴォの6位以上=関西1部残留が確定した。また、アミティエの1部優勝とPE洲本の2部降格が確定し、残るはラランジャ(勝ち点13)とディアブロッサ(勝ち点8)の残留争いとなった。
今週末、アルテリーヴォは
バンディオンセ加古川 と対戦する。バンディは前期に続いて先週もアミティエと引き分け、関西リーグ覇者に一矢報いた。この勝ち点1が効いて3位:バンディと2位:奈良クラブの勝ち点差は5。今節の結果次第では、最終節の奈良クとの直接対決に逆転2位の芽を残したことになる。毎年ホーム最終戦に集客するバンディにとっては、今節勝って最終戦に繋げたいところだろう。
実のところ、今節のアルテリーヴォは相手云々以前に自らの状況がかなり悪い。まず、斯波が2度めの退場で最終節まで2試合出停、野本も累積で1試合出停。守備の要の2選手が不在の上に田丸がまだ出場できる状態ではないため、守備に関してはかなり苦しいと言わざるを得ない。リーグワースト2位の得点力がなかなか上向かず、少ないチャンスをものにして競り勝つ以外に手は無いだけに、守備陣の一層のハードワークが要求される。もっとも、角南・田崎の両DFと守備に定評がある高田が揃って累積2枚持ち、最終節のアイン戦を考えるとファウルを怖れない激しいプレーを…とも言いづらかったりする。
救いがあるとすれば、とにかく残留だけは確定していること。こうなると、出停や負傷だけでなく仕事等で来られない選手もいるだろう駒不足のチーム事情から孝行息子が現れることに期待してしまう。いまいち調子に乗り切れてなさそうな永瀬や前山、カップ戦でアピールした竹下、今季リーグ戦無得点の我らが公彦ら、今のところ完全燃焼とは言い難い多くの選手たちの活躍で、なんとかこの逆境を跳ね除けてほしい。
個人的には大好きな金丸や未知数の新戦力・田代の勇姿も見てみたい(´∀`)
会場は加古川陸。和歌山視点では、おそらくビッグレイクに匹敵する僻遠の会場となります。公式HPによると陸上競技場に併設の駐車場が300台分あるとのこと。おそらく問題なく駐車できると思いますが、
観客動員 があるとのことですので念のために早めの現地入りが無難です。
公共交通機関についてはJR宝殿駅から
神姫バス を利用します。最寄りの「加古川運動公園」バス停は殆ど便が無く試合時間に合わないため、「西脇」バス停(徒歩10分程度)が実質的に最寄りとなります。
・往路:1244宝殿駅北口→1251西脇
・復路:1709西脇→1716宝殿駅北口
宝殿駅にはレンタサイクルが用意されているため、これを頼ってもいいと思います。地図上の距離は約3km、それほど高低差も無さそうなのでおそらく20分程度で着くでしょう。タクシーでもそう高い料金にはならないはず。
関西で初めて完全なアウェーを感じる可能性が高い試合です。我らがチームとともに敵地に乗り込み、できるだけ多くの方が選手とともに戦ってくれることを願っています。
9/23(日) 14:00~ 関西1部リーグ 後期 第13節
バンディオンセ加古川-アルテリーヴォ和歌山 (
加古川運動公園陸上競技場 )