オオヤマザクラの梢に、尾が随分短く、ズングリとしたスマートさとはほど遠い、地味な鳥が止まっていました。わたしにとっては、随分久しぶりになるシメとの再会です。
頭が大きく、嘴が随分太いのが特徴的で、目も鋭く見えますから、お世辞にも可愛いとは言えません。太い嘴の形を見ただけで、いかにも、力強く硬い餌を噛み砕く能力の高さをうかがわせます。
また、全身灰褐色に見えますが、よく見ると複雑な色合いで、味のある羽の色です。
雌雄の区別は比較的に簡単で、眼から嘴にかけての班が黒くはっきりしているのがオス、薄い褐色なのがメスです。このシメは、眼から嘴にかけての班がはっきり見えますから、雄でしょう。