私、希少がんP-net患者です

1996年に膵臓手術時は病名も不明。
膵内分泌腫瘍は10万人に一人の希少がん。
通称名 P-net(ピーネット)

糖尿病とタバコ

2017年02月21日 | 日記
私が初めに膵臓腫瘍を摘出する手術を受けた時
主治医から将来糖尿病になることは覚悟しておいた方がいいと言われました。

実際膵臓の機能が追い付かず初めの頃はカロリー制限などで食事をセーブしていましたが
自分で食べたいものと食べられるものの調整が難しかったので
飲み薬ですい臓を助けることになりました。

でも、数年でした。
すい臓は薬で応援しても機能は落ちてしまいましたので
インスリンの注射をすることになったのです。

飲み薬は出せる限界だっておっしゃる量をしばらく飲みました。
インスリンに切り替える気持ちになれなくて・・・

インスリンは始めてしまったら止められなくなるという話も聞いたことがありました。
主治医はすい臓の機能が戻るようなことがあればインスリンを使わなくても良いだろうけれど
私のような膵臓を切ってしまった場合にはなかなか難しいことだと教えてくださいました。

さらにすい臓の為にも他臓器のためにも早めにインスリンを補ってあげた方が
身体は負担が少ないはずだともおっしゃって

そうは言われてもなかなか踏ん切りがつかず数年飲み薬で過ごしましたが
今現在はインスリン注射を一日に4回。

出かけて食事するときも
家に誰かが来た時も
忘れず注射しています。


糖尿病は主人の方が大先輩でした。

30歳代の頃、職場の検診で境界型と言われ
その後はっきり糖尿病となり
糖尿病教室にもお世話になり
私もカロリーの勉強などしましたが
自分の為にもなることでした。

でも、主人の好物はカロリーの高いものがほとんど。
特に好きなのがラーメンでした。

平日に食べる昼はたいていラーメンライス。
力仕事していたのでそのくらいしっかり食べないと動けないと言ってました。
それでも一度とても本気でダイエットをはじめた主人。
2~3か月で15キロくらい落としたと思います。

久しぶりに会う人が病気でやせたんじゃないのか?と心配するほどで
でも本人は体が軽くなって動きやすくなったと満足そうで…

この満足感が良くなかったんですね
すごく本気でダイエットして食べたいものも我慢してた反動が‼

ラーメンも初めは胃が小さくてスープを飲めなくて
それはそれでちょうど良かったのですが
あっという間に元のようにペロッと平らげるようになってしまいました。

今思い出すと昔に戻りたくなるのですができないこと。
でも、今病気のことで困ってる方には伝えられることもあります。

前にお世話になっていた糖尿病外来の先生に主人が言われていた言葉。

「タバコをやめる気はないですか?」

主人、たばこは本当にやめる気がないって言うんですよ。

タバコ止めたら毎月その分使えるお小遣いが増えるんだよ!と言うと
「だったらタバコ買うよ」と

もう本当にがっかりしたのを思い出します。

自分の爺さんもタバコ吸ってたけどなんだかんだ80過ぎまで元気だったとまでいうのです。

私はタバコの件に関して主人と話すと必ず口げんかになってしまうことがとても嫌でストレスでした。
だからと言って諦めたわけでもなく、どうしたらタバコを止めてもらえるのか考えていました。

そんなある日、主人が自分で「タバコが吸えなくなった」と言うので
そんなこと言うのは初めてで 絶対何かおかしい!と
病院に行き血液検査や胃カメラをやったのですが何もわからず
最終的に胸のレントゲンを撮って異常がわかったのです。

主人の肺の写真
肺が真っ白でした。

それを見せられても普通は何色?という感じの認識でしたから
先生の慌て方がおかしいので何か問題があるの?と思うようになり

入院施設のない病院でレントゲンを撮ったものですから
すぐに行ける大きな病院に紹介状を書きます。
すぐこの足で行けるように連絡入れておきますのですぐに向かってください。と

肺が真っ白というのは
どこかにがんがあって
それが転移して肺全体を真っ白くしているらしく
再発性だとおっしゃっているのが不思議で仕方ありませんでした。

再発って何の事を言ってるのか?
主人と私は「あの先生の説明おかしいよね ママの病気がパパに再発してるのかと思っちゃう」と笑いながら
紹介状を書いてもらった病院に向かったのです。

これが主人の終わりを知るきっかけであったこと
無知な患者が突然
膵がんの末期だと死の淵に立たされることになってしまったのです。


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2 コメント

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Unknown (myu)
2017-02-22 13:44:55
すっかりご無沙汰しています。
一ヶ月分の記事、読みました。
悲しいこと、辛いこと、たくさんのことが
一気に押し寄せてきた一年だったのですね。
お気持ちお察しします。

アケビさんのまわりには、
いまもたくさんの
支えになる人、支えたい人がいることと思います。

悲しいときは悲しいままに。
そして気分のいいときは明るくお過ごしください。
myuさん (アケビ)
2017-02-22 23:30:08
お久しぶりです
読んでいただいてありがとうございます。

本当に怒涛のようにこの3年が経ってるもので
自分でも今がいつで 何がどうしてこうなっているのか
整理がつかないままになってるのが大部分なんですよ

まさに悲しいときはどん底まで泣きはらし
翌日にはテレビなどに向かい大笑いもしています。
ひとりになって自分を飾る必要がなくなったのも一つの薬になったようです。

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