ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

自分の中の天性?魔性のようなもの?

2017-06-04 10:31:02 | エッセー
 過去にこんなことを言われたことは、確かに何度かあった。
私のイメージではそんなタイプの女性は、美しくて色っぽい女性だと思う。私は美しくもなく
色っぽくもなく、ルックス的には中の下だと自認しているし、ましてやこの年齢だ。
 でも、過去にそう言われたのは限りなくあったし、実は他人が驚くほどのオーバーに表現
すると至高体験?もあった。それはどうも天性天真爛漫な性格ゆえの、私の無意識の言動が
原因なのかも知れないと理解しているので、仕事面や、初対面の方には相当に注意している。
 昔若い友人達からは「天然の悪女」と言われ、ある先生からは「もしもあなたの言動のすべてを
計算していたとしたら、凄い悪女だね」と言われたこともあった。
 
 そう言えば今私がご教示している、その道では世界的にご活躍しているカリスマ的な先生の態度が
我儘な私はときどき気に障るため、もう何度もさよならした。
 でもその度に「私の気持ちは不動です。少女のようなあなたを育てるのは忍耐がいりますし、勉強
させられます」なんて、いつもサラりとかわされている。また、昨夜何故か突然夫が「能里子は魔女
みたいだね」と言った。認知症とは言え長年の連れ合いがそう言うのだから、過去のさまざまな経験
からも、またごく最近の経験からも、計算しない天真爛漫さが、そんな風に受け取られるのかも知れない。
 そのためか、楽しい経験も数えきれないほどあるし、それは現在も継続中しているのは確か。
夫は認知症と診断され早や7年、無論心理カウンセラーとしての知識をフル回転して接しているが
私の天性のお陰か、治療を受けている夫は「認知症優等生」で、それは以前取材され、二度ほど雑誌
に掲載された。

 昨日もお風呂上がりにビールを飲みながら「我が家は天国だ、働きもしないで美味しい料理でビールが
飲めて、能里子さん有難うね」などと、ときどき言う。そこまで言われると、妻として張り切らざるを得
ないし、そのため、毎日手抜きしないでガンバっていられるのだ。
 以前ある研究会で医師の会長から「男をたぶらかす術」について話して欲しいと言われ、ちょっとビックリ
したが、私の中にはそんな要素があるのだろうかと改めて思ったが、これってやっぱり得なのかしら。
コメント
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