ビスケットのあれこれ

ビジュアル言語ビスケット(Viscuit)に関するあれこれを書いてゆきます.

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小学校でのプログラミングの授業案

2016-04-21 13:14:27 | 1
プログラミングを小学校からやるという方針がやっとでましたね.僕も以前から主張していましたが,政府の後押しが出たのは喜ばしいことです.ところが,やはりというか「そんなことは小学生のうちからやる必要はない」という意見もチラホラでています.コンピュータが嫌いな人から出ているのならまだしも,コンピュータの専門家の中からも聞こえてきます.こんなのいつひっくり返るかわからない危うい決定なんですから,せめて専門家の間では足並みを揃えたいところですが.

こうなる理由は「プログラミングを教える」ということがちゃんと定義されないで,それぞれが思ったことを言っているからですね.ということなので,僕が考えている小学生向けの授業をざっとご紹介しようと思います.

僕は,各学年で45分の授業を2回ずつで,6年間で12回(毎週2コマではなくて年間で2コマです)というのを考えています.プログラミングを教えると色々な効果があると言われていますが,それらは全部後回しで,この12回では子供達に「コンピュータとは何か」ということを少しずつ教えてゆきます.

1,2年生
 自分の書いた絵が動く.メガネを二つ以上つかってゆらゆらさせたり,2コマのアニメーションをさせたりする.

 伝えたいこと:コンピュータは自分たちのものだという感覚.作った通りに動く.間違うと間違った通りに動く.作品はネットで公開されるので,見られても恥ずかしくない作品を作ろう.


3年生
 身の回りにあるコンピュータが入っているものを探してみる
 尺取虫が動く.尺取虫がボールをける.

 伝えたいこと:ひとつひとつのメガネは単純な動きしかしない.メガネを組み合わせると複雑な動きになってゆく.身の回りのコンピュータとビスケットとは何が同じで何が違うか.同じなのは単純な命令(メガネ)しかないということ,違うのは命令(メガネ)の数が何万,何百万という途方もなく多い.多いから複雑.コンピュータには最初から複雑な動きが入っているわけではない.命令を組み合わせるから複雑になる.


4年生
 風邪が感染して広がってゆくシミュレーション.

 伝えたいこと:ものと情報の違い.ものは複製できない.情報は簡単に複製できるので,簡単に拡散する.一度広がってしまったものを消すのは難しい

5年生
 2進数のカウンタを作る

 伝えたいこと:計算するとはどういうことか.人間がする計算とコンピュータがする計算の違い.2進法は簡単な計算方法だからコンピュータに採用されている.

6年生
 矢印を並べて,それに従って動く絵.

 伝えたいこと:今までのビスケットの遊び方とはちょっと違う遊び.メガネを作るだけじゃなくて,絵をどのように並べるかで動き方が変わる.プログラムとデータの関係.データを解釈してうごくプログラムがあると,データの並びそのものがプログラムのように見えてきて,それがプログラミング言語になる.プログラミング言語の階層があって,ビスケットの上にもう一つ矢印言語を作ったということ.プログラミング言語という発明はコンピュータが発展した大きな理由である.1万個のメガネのプログラムを間違えないように作るのは大変だけど,プログラミング言語を間に入れると,メガネの数が人間が扱える範囲にまで減らせられる.
(この授業が一番伝えたいこと.コンピュータがどうしてすごいのか,ということを子供達に知ってほしい)


この他にも,ゲーム作りや絵本作りといった楽しい授業もいろいろとできるのですが,それらは図工とか国語の時間にやるべき内容ですよね.子供達のウケはすごく良いのでやりやすいとは思いますが,すべての子供たちがやるべきだとは思いません.そこで狙っている内容はプログラミングじゃなくても教えられるからです.

それに対して,コンピュータとは何かを教える授業は,プログラミングでしか教えられないので,それが必須にする理由なのです.

これらをやる理由は,小学校にある田んぼの話などこのブログにもいろいろと書いてますね.


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