建築家のヤカン

個人的覚え書き。UPは順不同!(汗)(ワタシは建築家でないです。。。)

『雨に唄えば』~

2011-11-19 | cinema f.s-u
☆SINGIN´ IN THE RAIN
52/GeneKELLY&StanleyDONEN/USA

自分にとっては、ほぼ初めてのタップダンス映画。
凄い身体芸!!!
こんなに凄いとは、思っても見なかった。

しっかりしたSTORYがちゃんと語られているところがまた、好感が持てる。
映画がサイレントからトーキーへと変ろうとする、その時の物語。
声を出さなかった女優・俳優達が、しゃべらなくてはならなくなって、語ること・発話に難点があることが観客の耳目に発覚してしまうこと、¨スター¨がそれにふさわしくないしゃべりや声をもっていると知れてしまうことは、実際にあったことだという。

この身体芸は、もう一流のカンフー映画の域に達していると思う。
最後のパートだけは、他の部分とは趣向を変えて、現代舞踏のスタイル色が濃くなっている。この映画が作られた時代では、¨踊り¨としておそらくかなり¨新しい¨ものだったに違いない。
ちょうどこの『雨に唄えば』の中で、映画が声を出すことがそうだったように。

身体の動きのブレの無さ。
並んだ複数の身体が全く同じ動きを揃えていること。
自分がこれまで映画で見てきた¨踊り¨とは、その魅力とは、この映画で見る¨踊り¨は大きく異なる。
でも、こうまで¨正確¨な動きには、完全に感服の一言。
¨一流¨と呼ぶのに充分すぎるほどに充分な、映画の中の¨動き¨、動く映画だと、認める他なし。