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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

多くを語らなくても 『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』

2005年01月09日 | 映画・ドラマ
昨日の深夜、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』という2000年のアメリカ映画を観ました。主演は、『ミスティック・リバー』や『ラブ・アクチュアリー』(わたしは未見)にも出ていたローラ・リニーです。

幼いころに両親を交通事故でなくした姉と弟が、大人になって久しぶりに再会する話です。銀行で真面目に働くシングル・マザーの姉に対し、弟はバーでの喧嘩で3ヶ月刑務所に入っていました。

話は、真面目すぎる姉と後先考えずに軽率に行動してしまい無茶を起こす弟との葛藤を軸にして進んでいきます。そこに、姉の子ども(男の子)と弟との関係などが加わります。

この映画の主軸は、姉と、根無し草のように生きる弟とのすれ違いとふれあいを描くことにあります。真面目なだけに、その裏にある痛みを隠そうとし、でも隠し切れない姉と、ぶっきらぼうで粗暴だけど心優しい弟です。

弟と姉の抱えている痛みが様々な形で表現された映画でした。いい映画だったけれど、その痛みに触れたくなかったので、二回観る気にはなれませんでした。


ローラ・リニーは、この映画の複雑な女性を説得的に表現していました。ジュリアン・ムーアやホープ・デイヴィスと同様に、彼女も40歳に近づくほど輝いていくから不思議です。

以前、キアステン・ダンストは、ハリウッドは女性には不公平だ。男は40になっても恋愛映画の主役なのに、女性は30を過ぎれば母親役だ、と冗談めかして言っていました。

たしかにそうだけれど、同時に30、40歳の女性の恋愛を描く映画を作る度量がアメリカ映画にはあるなぁと思います。魅力的でありさえすれば、40歳前後の女性でも主役にすえて恋愛映画をアメリカは作ります。

もちろん割合としては少ないだろうし、女優にとって厳しい世界だろうけれども。

でも、スターといわれる女優も、ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、レニー・ゼルヴィガー、みんな30代後半以上です。

じつは年齢を重ねた女性を評価しているのが、アメリカ映画なのかもしれない。


涼風



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