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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

『はじめの一歩』 古川元久(著)

2007年02月21日 | Book

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信頼は世間知らずとは違います。何かの感情や傷心につながるような情報を否定したりはしません。状況をありのままに認識し、受け入れながらも、あらゆることがポジティブな形に変わって現れることを知りつつ、マインドのパワーを促進させるのです。( 100 Healing principles チャック・スペザーノ著)


ネット中毒気味の私ですが、最近ブックマークからヤフーやグーの表紙ページを外しました。ですのでここ数日はヘッドラインニュースを読んでいません。

僕は新聞もろくに読まないし、自分でニュース番組を見ることもないので、こうやっていると“ニュース”というものにはあまり触れません。

まだ大きな変化を感じているわけではないけど、「最近のニュースは?」と聞かれてもすぐには出てこない。ブログでまた政治家の失言があったことを知ったぐらいです。

多分、“ニュース”の95%以上は今すぐに知る必要のないことなのだと思います。“ニュース”が一週間遅れでメディアで放送されても、多くの人の生活はほとんど変わらないのだと思う。

たとえ株の売買をしていても、短期で売り買いする以外は、影響ないのではないでしょうか。あるのかな。でも僕の(本で)知っている投資家は株は長期で売買するものだと言っているけれど。

「不都合な真実」から眼をそむけることがいいことだとは思いません。でも、少子高齢化・環境温暖化・国家財政の危機といった問題は、昨日今日起きた問題ではありませんし、速報ニュースで情報を得るのにはそぐわない問題です。

おとつい、古川元久さんの『はじめの一歩』を読みました。少子化自体を食い止めることは不可能なこと。ピラミッド型の人口構成を想定した福祉制度は必ず破綻すること。温暖化は事実であること。世界的に見れば食糧・エネルギーはすでに不足に陥っていること。こういった「不都合な真実」な問題の存在を指摘します。

この本は研究書ではなく、政治家が今本当に考えるべき問題は何なのかを人々に知らせるために書かれた、パンフレットのような本です。20分もあれば読める本ですし、上記の問題に対する解決策が具体的に述べられているわけではありません。

ただ、印象に残ったのは、古川さんが、「起きて欲しくないことは起きないと考える」人々の傾向に釘を注そうという姿勢を強調している点です。

日本サッカー代表監督のオシムさんは、「オプティミストで通すには人生は長すぎる」「私はつねに最悪の結果を考慮して行動している」と言います。

うん、たしかにそうした厳しさが私には欠けているかな。

そうした情報は、むしろガヤガヤ騒がしい速報的なマスメディア以外の場所から得るほうが、まだ問題と向き合えるように思います。

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