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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ドラマと仕事 “L.A.LAW”と“ER”

2006年01月31日 | 映画・ドラマ
“ER”を見ていて思ったのは、これは“L.A.LAW”というドラマに似ているということ。いや、似ていない部分もあるのだけど、医者と弁護士という仕事の共通性を感じたのだと思う。

“L.A.LAW”は80年代に大ヒットしたアメリカのドラマで、L.A.の弁護士事務所が舞台です。日本でも深夜に放送されていて、僕は途中から毎回ビデオに録っていました。

二つのドラマの共通性は、どちらも弁護士と医者というある程度の独立性のある職業だということ。それゆえ職場では各人がそれなりに自律性を発揮して、自分の意志で行動することが求められます。それは、上司も部下も関係ありません。新米医師・弁護士も、どこかで自分で行動することが必要になります。

この、自律的に行動するチャンスが二つの職業には多いことが、ドラマの舞台に採用された理由の一つでしょう。年齢に関わりなく、誰もが主役として行動するので、各人物を生き生きと描写できます。

また、自律的に行動できるため、年齢に関わりなく、誰もが高いプライドをもっています。しかし、弁護士事務所も病院も一つのチームなので、命令に従ったり、他人に合わせたりする必要もあります。そこでプライドの高いもの同士の衝突が起き、ドラマチックになります。

“L.A.LAW”も“ER”も、仲良しクラブの職場ではなく、各同僚の間に微妙な距離がある。

そう考えて思うのは、普通の企業活動を舞台にした映画もドラマもほとんどないということ。企業活動それ自体は、登場人物の背景にはなる。けれども、その仕事の内容がドラマのコアになり、仕事の内容が人物のアイデンティティと強く結びつく姿を描いたドラマはほとんどない。

これは、まず医者や弁護士と違い、普通の企業ではほとんどの社員は主役として動けないからだと思います。大抵は上の人の言うことに従わなければならない。

また、私たち自身が、企業の活動を医者や弁護士ほどカッコイイとは思っていないということ。あるいは、医者や弁護士の仕事ほど社会的影響のあるものと思っていないとうこと。たんに利益を生む行為と見なしていて、医療や法律のように非利益的な“意義ある”ものと多くの人は思っていないのではないかと思います。


涼風


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