光る公園
映画『サイドウェイ 』を見ました。たしか、二、三年前の映画で、アカデミー賞でも話題になった作品です。
あらすじは、バツ一の「負け犬」中年男性が、一週間後に結婚を控えた元人気テレビ男優の友達とワインめぐりの旅行に出るというもの。そこで二人は魅力的な二人の女性と出会います。
何をやっても上手くいかない男と下半身のだらしない男の、かぎりなく滑稽な姿を、突き放しつつ愛情を持って見つめた作品。特別新しい何かがあるというわけではないですが、男たちの内面をかなりするどくえぐっていくような描写が秀逸です。
不満があるとすれば、同じく挫折を背負った二人の女性が出てくるにもかかわらず、彼女たちの内面にはそれほど迫らずに、やや「男たちのためのミューズ」として都合よく配置されている面がなきにしもあらずなこと。彼女たち自身の出番ももっと増やして欲しかった。あまりにも「人生の下り坂を迎える」男性の哀愁の描写ばかりのような気もしました。
ポール・ジアマッティ、トーマス・へイデンチャーチ、ヴァージニア・マドセン、ミッシェル・ウォーといった俳優たちが皆魅力的な作品です。
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