総選挙に向けて、各党ともマニフェストを発表したが、結局は、団塊ジュニア世代以降に将来の負担を押し付けて、中高年票をガッチリ確保しようという戦術らしい。池田信夫氏はブログにおいて、日本最大の格差は世代間格差と述べておられるし、我々団塊ジュニア世代の立場からの発言をされている城繁幸氏に至っては、「現在の各政党は「団塊ジュニア野垂れ死に競争」を競っているようなもの」とまで仰られている。
「ロスト・ジェネレーション」とか呼ばれ、これほどまでに上の世代に食い物にされている我々団塊ジュニアであるが、その割には何だかおとなしいと思うのは、本ブログの筆者だけだろうか。数だけでいうなら、何しろあの団塊のジュニアであるので結構いるはずである。団結して主張をすれば、結構な社会的インパクトがあると思うのだが、そいう事例はあまり聞かない。何だかやられっぱなしのような印象がある。
何となくだが、団塊ジュニア世代は他の世代と比べて、同じ世代同士の横のつながりが最も貧弱な一群ではないかと感じる。そのため、団塊ジュニア共通の利益擁護のために、一丸となることが全然ないような気がする。
一口に団塊ジュニアといっても、その経済状況に鑑みるならば、次のような階層が存在する。
1.勝ち組一流大企業正社員
就職氷河期を乗り越え、見事一流企業に就職した人たち。少数精鋭で採用されているので、社内での評価は高く、競争相手となる同期も余りいないので、将来は割りと安泰。中にはバブル世代を追い越して出世してたりする。ポーズで労働市場の流動化が必要と言ってみたりするが、社内の上の世代にも結構可愛がられてたりするので、内心では終身雇用も年功序列も悪くないかも、と思っている。よって、同世代の負け組などとつるむ必要は全く感じていない。
2.負け組中小企業正社員
就職氷河期で苦戦し、何とか就職したが、不本意な就職先であったりする。自分のあとは新入社員が入ってこず、そのため何年たっても雑用から解放されず、サービス残業で死にそうになるまで働かされたりする。終身雇用&年功序列の制度だけは強制されているが、その恩恵は全く享受していない。ボロボロになるまで我慢するか、やむなく転職市場の荒波に漕ぎ出すかしかない。ただ、日本の労働市場の硬直ぶりは如何ともしがたく、今居る会社を飛び出してしまうと、非正規雇用や無職に転落する虞もあり、結局我慢を強いられる。勤め先は下請けだったりするので、勝ち組とは連帯しようもない。
3.派遣、請負、フリーターなど、非正規雇用者
就職氷河期のあおりを受け、とりあえず生活のため非正規の仕事についたが、なかなか抜け出せない人たち。この層の悪戦苦闘ぶりは、NHKのワーキングプア特集なんかで散々報じられていたので、詳細には立ち入らない。もちろん、正社員との距離は遠いだろう。
4.無職
適当な仕事が見つからず、あきらめてしまった人たち。「ニート」だとか、「引きこもり」だとか、それまでもいたであろうタイプの人に、類型化のための名称(というか、レッテル)が付けられるようになった。それも、上の世代が団塊ジュニアを分断するための策略だと見るのは、穿ちすぎだろうか。当然、勤労者との距離は遠い。
1.~4.まで、同じ年齢層の団塊ジュニア世代であるのに、互いに連帯の切っ掛けさえなく、みんなバラバラである。マクロ的に見れば、上の世代の膨大なツケを、まとめて平等に浴びせられようとしているのであるが、1.~4.のそれぞれが全く違う風景しか見ていないので、団結して対抗しようという動きもない。更に言えば、1.~4.の各グループの内部でさえ、激しい競争の中でみんな孤立しているのではないか。
どうやら、上の世代の分断統治策に完全に嵌められてしまったようだ。バラバラの団塊ジュニア世代が、上の世代からのツケ回しに、有効に対処するのは難しいだろう。しかし、更に下の世代は、そんな我々の弱さを、きっとよく見ている。ひょっとすると、上の世代のツケを我々団塊ジュニアのみでキッチリ払わせて、その後、年老いた団塊ジュニアをきれいさっぱり切り捨てようと狙っているかもしれない。
「ロスト・ジェネレーション」とか呼ばれ、これほどまでに上の世代に食い物にされている我々団塊ジュニアであるが、その割には何だかおとなしいと思うのは、本ブログの筆者だけだろうか。数だけでいうなら、何しろあの団塊のジュニアであるので結構いるはずである。団結して主張をすれば、結構な社会的インパクトがあると思うのだが、そいう事例はあまり聞かない。何だかやられっぱなしのような印象がある。
何となくだが、団塊ジュニア世代は他の世代と比べて、同じ世代同士の横のつながりが最も貧弱な一群ではないかと感じる。そのため、団塊ジュニア共通の利益擁護のために、一丸となることが全然ないような気がする。
一口に団塊ジュニアといっても、その経済状況に鑑みるならば、次のような階層が存在する。
1.勝ち組一流大企業正社員
就職氷河期を乗り越え、見事一流企業に就職した人たち。少数精鋭で採用されているので、社内での評価は高く、競争相手となる同期も余りいないので、将来は割りと安泰。中にはバブル世代を追い越して出世してたりする。ポーズで労働市場の流動化が必要と言ってみたりするが、社内の上の世代にも結構可愛がられてたりするので、内心では終身雇用も年功序列も悪くないかも、と思っている。よって、同世代の負け組などとつるむ必要は全く感じていない。
2.負け組中小企業正社員
就職氷河期で苦戦し、何とか就職したが、不本意な就職先であったりする。自分のあとは新入社員が入ってこず、そのため何年たっても雑用から解放されず、サービス残業で死にそうになるまで働かされたりする。終身雇用&年功序列の制度だけは強制されているが、その恩恵は全く享受していない。ボロボロになるまで我慢するか、やむなく転職市場の荒波に漕ぎ出すかしかない。ただ、日本の労働市場の硬直ぶりは如何ともしがたく、今居る会社を飛び出してしまうと、非正規雇用や無職に転落する虞もあり、結局我慢を強いられる。勤め先は下請けだったりするので、勝ち組とは連帯しようもない。
3.派遣、請負、フリーターなど、非正規雇用者
就職氷河期のあおりを受け、とりあえず生活のため非正規の仕事についたが、なかなか抜け出せない人たち。この層の悪戦苦闘ぶりは、NHKのワーキングプア特集なんかで散々報じられていたので、詳細には立ち入らない。もちろん、正社員との距離は遠いだろう。
4.無職
適当な仕事が見つからず、あきらめてしまった人たち。「ニート」だとか、「引きこもり」だとか、それまでもいたであろうタイプの人に、類型化のための名称(というか、レッテル)が付けられるようになった。それも、上の世代が団塊ジュニアを分断するための策略だと見るのは、穿ちすぎだろうか。当然、勤労者との距離は遠い。
1.~4.まで、同じ年齢層の団塊ジュニア世代であるのに、互いに連帯の切っ掛けさえなく、みんなバラバラである。マクロ的に見れば、上の世代の膨大なツケを、まとめて平等に浴びせられようとしているのであるが、1.~4.のそれぞれが全く違う風景しか見ていないので、団結して対抗しようという動きもない。更に言えば、1.~4.の各グループの内部でさえ、激しい競争の中でみんな孤立しているのではないか。
どうやら、上の世代の分断統治策に完全に嵌められてしまったようだ。バラバラの団塊ジュニア世代が、上の世代からのツケ回しに、有効に対処するのは難しいだろう。しかし、更に下の世代は、そんな我々の弱さを、きっとよく見ている。ひょっとすると、上の世代のツケを我々団塊ジュニアのみでキッチリ払わせて、その後、年老いた団塊ジュニアをきれいさっぱり切り捨てようと狙っているかもしれない。