上:実が生る雌株(両性花) 下:雄花か両性花か確認忘れ
ヒトツバタゴ (モクセイ科 ヒトツバタゴ属 学名Chionanthus retusus 落葉高木 雌雄異株 花期5月 果期10月頃 別名ナンジャモンジャ) 葉は単葉で対生、葉身は卵状楕円形で縁は全縁、葉表側に僅かに舟折れする。雌雄異株で、雄株に雄花、雌株には両性花がつくとされる。新枝の先に円錐状の花序(集散花序)をつける。花は白花で花冠がシデ(短冊)状に4深裂する。両性花は雌蕊1、雄蕊2。タゴはトネリコの別名で、和名は一つ葉(単葉)のトネリコの意。トネリコが複葉なのに対して本種が単葉であることに由来する。トネリコは「戸に塗る木」が転訛した(トニヌルキ→トネリコ)と言われる。果実は1cmほどのやや大きな楕円球で秋に黒紫色に熟す。岐阜中津川地方及び対馬に分布する。
ナンジャモンジャは「なんじゃ」「もんじゃ」の問答の意との説。「この木はなんじゃ」「そんなもん分からんじゃ」 さてさて。
属名Chionanthus <chion+anthos> 雪+花で、雪のような白い花
種小名retusus 不詳 (ラテン語retususは間抜けな)