里山コスモスブログ

クマシデ類の見分け 下垂する果穂の果苞を観察するのが有効


カバノキ科クマシデ属の果穂、果苞及び葉の比較図 
葉の特徴:アカシデは葉が小さく、葉柄に赤味。イヌシデの葉、葉柄に毛が多く、大きさには個体差がある。クマシデの葉は細長く、側脈の間隔が狭く側脈数が断然多い。サワシバの葉は基部が明確な心形をし、側脈の間隔が広く、幅長さともに大きい。イヌシデの長大な葉はサワシバの葉に似るが、基部が心形にならず丸いくさび形。
果穂、果苞の特徴:アカシデの果穂は長短あるが果苞はとても小さい。イヌシデの果穂、果苞共に大小個体差がある。アカシデとイヌシデの果穂・果苞は似るが、アカシデの果苞の基部は横に張り出す“鍔つきナイフ型”で、イヌシデの果苞は“鍔なしナイフ型”。クマシデとサワシデの果苞はどちらもずんぐり型で似るが、果苞に明瞭な鋸歯があるのがクマシデ、果苞が大きくて鋸歯が目立たないのがサワシデ。
考えるに、クマシデ類を見分ける方法としては、果穂につく果苞を観察するのが一番簡単で確実であると思う。しかも、果穂は秋に成熟した後も長く枝先に下垂している。葉(青葉・枯葉)にもそれぞれ特徴があるので合わせて観察するのは勿論である。


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