里山コスモスブログ

コウヤマキ(高野槇)



上:相模原市緑区 香福寺禅庭の大樹(樹齢推定400年以上)

傘の骨状に広がった針葉

上、下のは葉芽かどうか未確認     下:葉は葉鞘部から先端まで2本が合着し1本に見える

コウヤマキ (コウヤマキ科  コウヤマキ属 学名Sciadopitys verticillata  常緑高木 雌雄同株 花期4月 果期翌年秋 原産地日本) 日本特産の裸子植物で木曽や高野山などに分布する。和名は高野山に多く見られることに由来。各地の寺院などに植栽され巨木に生育しているのを見かける。葉は枝の先端に傘の骨状につき、葉身は松葉に似た線形で裏側に白い気孔帯がある。松葉(二葉松)は葉鞘から線形の葉が2本V字状に伸びるが、コウヤマキの葉は2本の線形の葉が基部から先端まで合着して1本の針葉のように見える。先端は尖らず触っても痛くない。花は4月、雄花(球花)は枝先に多数団子塊状につき非常によく目立つ。目を近づけて観察すると花粉を盛んに放出している。うっかりつまむとぷっと花粉が飛び出してくるので要注意。雌花は高い梢の先につくのでなかなか観察の機会がない。誕生した球果は楕円形で翌年秋に成熟まつぼっくりになる。材は耐水性があり、舟や橋杭等に利用された。  トップの大樹は相模原市緑区 香福寺の樹齢400年以上と推定されている高野槇の巨樹
属名Sciadopitys  古代ギリシャ語日傘+松 ラテン語でumbra-Pitys 傘状に開いた松葉の意味
種小名verticillata  verticillatus 輪生状・環状の


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