里山コスモスブログ

リンゴ(西洋リンゴ)


リンゴ (西洋リンゴ バラ科リンゴ属 学名Malus pumila  落葉高木 原産地:西・中央アジア) 明治になって導入され品種改良によって多くの優良な品種がつくり出された。花の蕾は赤く、開花すると白花(又は淡紅色を帯びる)となる。写真は大きな庭に植えられたりんごの木で、放っておいても毎年沢山の果実を生らせ、秋の味覚を楽しんでいるということである。ところで、リンゴの多くの品種は自家受粉では結実しないというから、ヒメリンゴやハナカイドウの花粉が飛んできて受粉しているのかもしれない。或いは自家受粉で結実する品種も開発されているのでそれかもしれない。この家のご主人がまことによき人で、春秋に訪ねると庭に招き入れて写真を撮らせて下さる。そればかりではなく、昨秋は採り入れた果実の中から4,5個ばかり掴んで持たせてくれたのである。
花は花弁5弁、蕾は濃紅色をしているが、開花すると白色~淡紅色、花柄は長くて軟毛が密生している。雄蕊は多数、雌蕊は4個ほどが識別できる。それらの花柱は基部で合着して子房に繋がっている。果実は偽果であり、可食部分は子房の周りの花床(花托)が肥大化したものである。高湿度低酸素状態で冷蔵保存すると長期貯蔵(約9ヶ月間)できる。即ち一年中店頭で見かける。
属名Malus  ギリシャ語でリンゴは <malon>
種小名pumila  pumilusは矮性、本来の高木性を栽培用に矮性化した種を意味するであろう。
 なお、明治になって日本に導入された栽培りんご pumila はリンゴ属 Malus のいろいろな種が複雑に交雑した特異的な「種」であり、一般の種小名(固有の種を表す)とは意味が異なる。


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