里山コスモスブログ

カナメモチ

 





上:カナメモチ 剪定を受けない個体は果実を多数生らせる。
下:西洋ベニカナメモチ 花は咲くが果実は殆どならない。






上:萼5裂、花弁5、雄蕊20、花柱・柱頭2裂  下:レッドロビンの葉(小さい葉と大きい葉)が混じる

カナメモチ (要もち バラ科 カナメモチ属 学名Photinia glabra 常緑小高木 花期5月 果期11月 別名アカメモチ,アカメ、ベニカナメ) 和名は材が堅く扇の要(かなめ)などに利用され、或いは葉に金属光沢があり、モチノキに似ることに由来との諸説。葉は互生し枝先に集まる。葉身はやや小型の長楕円形で皮質、縁に鋭い細鋸歯、葉柄に小さな棘状の鋸歯の痕跡が残る。新葉は赤みを帯びる。刈り込まれずに高く伸び枝を張った個体は花・果実を多数つける。花は複散房花序につき、萼5裂、白色の丸い花弁5片、雄蕊は20個、花柱・柱頭は2裂。果実は偽果(花托や萼の基部が肥大化し子房を覆う)、球形で先端に萼痕・蕊痕が残る。晩秋に赤く熟し冬期長い間赤い実をつけている。
生垣などではカナメモチの新芽・新葉の赤みの強い(選抜)品種がベニカナメの名で植えられている他、カナメモチとオオカナメモチのハイブリッドの西洋ベニカナメモチ“レッドロビン”がよく植えられている。こちらは交配種のため大きな葉と小さな葉が混じり、カナメモチ同様に花は咲くけれども不稔である。生垣などで強く剪定された個体では花が見られない。
属名Photinia  ギリシャ語 photeinos 明るく照る  
The botanical genus name derives from the Greek word photeinos for shiny and refers to the often glossy leaves. 属名は明るくそしていつも艶やかな照葉を表すギリシャ語のphoteinosに由来する。

種小名glabra  ラテン語で無毛
ベニカナメモチPhotinia×fraseri  (学名Photinia×fraseri  syn. Photinia glabra × Photinia serrulata カナメモチ×オオカナメモチ)  
種小名fraseri 英(orスコットランド)の植物収集家John Fraser (1780–1810)に因む
Photinia x fraseri is a dirt common shrub in zones 7-9. Although often listed as a species, this is of hybrid origin and named after the great British plant collector John Fraser .
Photinia x fraseri 雑種ベニカナメモチは樹高7~9mの埃っぽいありふれた小高木です。しばしば種として表記されますが、これはハイブリッド(交配雑種)起源であり、英国の植物収集家John Fraser (1780–1810)に因んで命名された。
西洋ベニカナメモチ “レッドロビン” Photinia×fraseri “Red Robin” アメリカの植物栽培所でカナメモチとオオカナメモチを交配して作出したハイブリッドで新芽が鮮やかな赤色になるため生け垣などに利用される。生垣などで強く剪定されるとあまり花をつけない。伸びやかに育った立木はよく花をつける。但し交雑種のため不稔。葉が大小不均一で、葉柄にはカナメモチに見られる棘状の鋸歯の痕跡がない。
オオカナメモチ (学名Photinia serrulata/serratifolia) 中国本土・台湾から東南アジアにかけて分布。葉は長さ10cm~20cmとカナメモチの倍近く大きい。
種小名serrulata 細鋸歯のある 英serration鋸歯


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