歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

秋から冬へ向かうのは

2005年12月26日 | ◆小ネタとか突っ込みとかつぶやきとか
「鋼の錬金術師」◆
12巻巻末おまけで、荒川弘センセはキャラクターの生年月日や血液型を決めていないとおっしゃってました。
決める必要が無いなら、あえて決めることはない。
だとしたら、決まっている設定は、決める必要があるからで。

物語は秋から冬へ向かっている。
その季節にも、物語上の意味があるはず、と思うんです。

舞台は南部から中央、中央から北へ。
季節は秋から冬へ。
北海道の冬はきっと、東京の冬よりよほど厳しい。
北には、物語の先には、更に厳しい試練が待っているのだと思う。

どうして、冬に向かうのか?
それはきっと、結末を春にもってくるために。

エドが16になって、子供から青年への一歩目を歩き出して。
そして春、緑萌え麗らかな日差し降り注ぐその時に、幸せな結末が訪れる。

そのために、今、秋から冬へむかっているのだと。

きっとそうだと思うんです。

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3 コメント

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冬・・ (深海)
2005-12-26 23:38:29
歌猫さま こんばんは



今頃はエドの誕生日かなあなんて思いつつマフラーに顔をうずめています。



今日の記事、拝読して感動しています。

「それはきっと、結末を春にもってくるために」の一文には胸が震える思いでした。

12巻も息の詰まる展開でしたが、おそらく本誌はもっと、いろいろな重たいことが展開してるのではないかと思います。



エドとアルに春がくるのを、私も心待ちにしています。

(p.s.お越し下さってありがとうございます。ブリキ人形のテンプレはもちろん鎧と豆のイメージです!)





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 (anna)
2005-12-29 00:33:35
素敵な考察、ありがとうございます。

北へ行くために秋から冬へ、

となるものだとしか思っていませんでした。

16歳になるエド、物語はクライマックスへ。

そしてその結末には開花の季節を。

歌猫様の日記を読ませていただき、

ああ、もう少しで終わってしまう…

という、寂しさと同時に、

春を持ってくるということは、明るく終われるのでは…

と、期待を持つことができるようになりました。



この内容について、書きたくなってしまいました;

すみません、トラックバックさせていただきます。
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コメントありがとうございます! (歌猫◆管理人)
2006-01-01 07:23:25
深海様こんにちは。コメントありがとうございます。

「感動」って言っていただけて、とても嬉しいです!



anna様こんにちは。コメントのうえトラックバック記事までいただいて、ありがとうございます!



お話とかを頭の中で転がしていると、ふと思ってもいなかった視点を気付くことがあるんですよね。そのひとつが、この季節の話。

このふと気付くっていうことこそ、作品について書いてて得られる最高の果実だなあと私は思います。物語の芯に、触れる錯覚。

いや、所詮錯覚なんで、オオハズレ~!ってな展開もありありなのですが(笑)。

でも、ハズレと判明するまでは、私の中では本当なんです。だから幸せ♪

こんな自己満足ブログですが、今年もどうぞよろしくお願い致します!
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