歌猫Blog跡地

漫画「鋼の錬金術師」と荒川弘について語るブログ。更新終了しました。

健全さとエンタメと

2004年09月24日 | ◆真面目な考察・・・?
鋼の錬金術師
Yahoo!ブックスの荒川弘インタビュー読みました。

内容はまあ聞いたことある話がほとんどなのだけど、いつも思うんだ、この作者さんって健全だよなーって。


ハガレンの魅力の一つは、健全なとこにあると常々おもってるんですよ。
例えば、挨拶。
6巻マスタングがリゼンブールにエドらを国家錬金術師に勧誘に来る話。
馬車とすれ違う子供らが憲兵さんこんにちわーって挨拶してんだよね。
その前、エドとアルが修行から帰ってきたところに、村の友達が羊小屋直してくれって来るところでも、ピナコ先生こんにちわ、って。
こゆのって、書き手さんの「当り前」が出ると思うんだ。
子供は大人に挨拶する、って。
当り前って、当り前じゃない人には全然気付けないの。



精神的にドロドロしたのは、私も楽しめない。だってマンガはエンターテインメント。
せっかくの作り話だもん。やっぱ、面白くなくちゃ。
暗くて重いのもいい。でも最後に救いが欲しいよ。
ドロドロした話でも作者は冷静に離れててほしいな。自分に酔っちゃってるのっていたたまれない。自分を見るようだから。

エンターテインメントだから、分かってて計算して笑わせたり脅かしたり。
こっちも踊らされてるとわかってて、それに乗る。
そんなのが、好きだ!

だから時にあざとい演出も、上手いなあって喜んでます。
エリシアちゃんがドア開けて「パパ・・・!」とかね。今月のホークアイとかも、あざといよね。見ようによってはさ。
けど、あざとさが透けてもなお、面白いんだ。
エドとアルがお母さんを錬成する前の「師匠には黙っといて!だ」の笑顔とか。
ひどいよねえ。んでもって。
上手いぜ!



演出は意図的に。
こんにちは、は、意図せずに。たぶんね。
あと、背景に何気なく描かれる犬や猫もね、意図せずに。そこも好き。



コミックは「そろそろ折り返し地点かな」だそう。
続きがまだまだ楽しみだー!


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