「面白さ」ってなんだ？

面白い、って何だろう。と、ずっと考えていました。
このブログはずーっと、「なぜ鋼はこんなに面白いのか」を語ってます。もー私、この題で本が書けそーな気がしますよ！（錯覚だ）

鋼の面白さを色々な切り口で語ってきたけれど、最近は、じゃあ「面白い」って何だ？ということも、考えています。

何であの人のブログは面白いんだろう？
何でこの人の語りは面白いんだろう？
何で鋼は面白いんだろう？


そして今日、気付きました！
「面白さ」は、その事実あるのではなく。
語り手の視点にあるのだ、ということに！

例えば大きな岩があって。
何の変哲も無い岩。
なのに、その岩の面白さ（形の美しさとか岩石の種類とか）を誰かに教えてもらったら、次にその岩を見たとき興味を引かれるでしょ？

岩は、猫でも鉛筆でも車でも鍋でも何でもいいんです。
「コレがこうだから、もう面白くて！（嬉しくて！）（泣けて！）」という「語り」が、面白いんだ。
（そして、その面白さが分からないとき「このオタク…」と一歩キョリを置く（笑））

その岩は、そして、自分の家族だったり恋心だったり社会や人生だったりもする。
どんなに自分にとっては特別なことでも（合格とか結婚とか死別とか）、それって、どこにでも転がってるふっつーの出来事なのよね。
それを、面白いと思うか、タダの出来事と思うか、は。
自分という語り手の視点に、よるんだよ！


そして。
「面白い」を「伝える」時に。
今度は技術が要る。
岩の面白さを語る、その「語り」が上手いと、へえーあの岩ってそーなんだーと興味が湧く。
逆に、だらだらと語られると、興味はマイナスへ。下手な先生の授業とかもそーよね。本当は勉強って面白いはずなのに。
（従って、語りが面白いオタクは友達でいられるけど、そうでないオタクは、…（笑））


つまり。面白さとは。
まず、事象がある。それは、面白くもつまらなくも何とも無い。
次に、視点がある。それを面白いと思う視点。面白さを発見する視点。
最後に、語りがある。伝える技術。


鋼の面白さは、錬金術とか機械鎧とか鎧とかにあるんじゃない。
それらは十分に魅力的な事象＝アイテムだけど、でも、それそのものが面白い訳じゃ無い。
錬金術なんか魔法のルールをちょろっと変えただけだし、機械化された人間もありきたりだし、物に宿る魂なんかそこらにいっくらでもある。
だから、鋼の面白さはアイテムにあるのではなく。
荒川弘の「少年漫画かくあるべし」とか「命とは何か」とかに対する視点が、面白いんだよ！
そして、それを伝える技術＝マンガ表現力が飛びぬけて高いから、鋼はこんなにも面白いんだ！

だからどうしたってことは、無いんだけどさ。
面白いって何か、がちょっと分かって、すんごい嬉しかったのーvvv