今更FA１６話

FA１８話も見たよ～。でも感想は順をおっていきますー

FA16話
アップルパイの回。いや、アップルパイ出てこなかったけど。
でも出てこないのOK！
話の流れから暢気にパイなんぞ焼いてらんないもん。この改編はグッドです。

てか、全体として改編がすごい良かった！
原作は月に一度の連載で必ず山場を作るために、ストーリーをモザイク状に散りばめてある。
それがまた、読みながらパズルのピースを合わせていく快感を生み出すから、マンガはモザイクOK。
けど、アニメでそれやられたら、てんでまとまりの無い話になってしまう。

そこを、一本道をはっきりつけて、分かりやすく描いてくれた。

アニメ化って、絵に色がついて、音がついて動いて、イメージを鮮明にしていくっていうだけじゃなくて。
原作の物語を、分かりやすく整理して伝える、そういう面も、あるんだ！

絵じゃなく、「ストーリー」にも、アニメ化の意味はあった。
それに気付かせてくれた、すごく面白い回でした。

うん。マンガの話をそのままアニメにすることに、何の意味があるのか、と言う人はいる。
でも、私は、この回は、意味がある、と、思いました。マンガの話をそのままアニメにする意味を、今回の脚本はちゃんと知ってた。
そこがすごく嬉しかった！


電話ボックスの前を通る兄弟の演出がすごくいい。
兄弟は右から左へ抜けるけど、カメラは下から上へ振れて、電話ボックスへ。
私はマンガのコマと視線誘導に関するノウハウ本を読んだことがあります。（自分はマンガ描かないのにこうゆう知識ばかり(苦笑））
たぶんアニメにもそういう、きちんとしたセオリーがあるのだと思う。視聴者に絵で伝えたいことを伝える技法。
それを、ちゃんと踏まえた演出だなあ、と思いました。

リザの「残酷です」は、うひょう、きっつー！それこそリザちん！と思いました(笑)
でもずっとファイルを胸の前に抱えてるのはデキる軍人リザちんらしく無いです。ファイルは左手で片手で持ってください。
てかリザちんほどおっぱいでかい人はファイルを前で抱えると胸が苦しくならないか？てかセントラルに来てきっとあの実はとってもボインです、をどこかの薄汚い将軍あたりにからかわれたのかそうなのかだかららしくもなくファイルで胸を隠そうとしているのか許せんボクらのリザたんを…！（はーい、妄想ストップストップー）

エルリック兄弟に事実を言えなかったロイは無能がさらに無能ですが、ここはまあ次の見せ場への布石としてニヤニヤ眺めておこう(笑)

ロスとの会話の食い違いとか、ここでロスに会わせるか～！って演出とか、もうもうベタすぎて最高にワクワクでした！
と、同時に。
駆け出すエド、回想、表情、へたり込む姿に、胸がきゅーっとなりました。
頭は上手い！と喜び、胸は切なく感情に浸る。
ああ、これぞアニメの醍醐味です。

グレイシアさんの、兄弟の背を押す、凛とした声に、ぐっと来ました。
厳しい、の、二歩手前の声。
声優は偉大です。

その後の、３人でホテルに帰る、とぼとぼと歩く姿、三人の表情をそれぞれ映すところ。
遣る瀬無い思いは、この、無言の間にこそ描かれていて。
ベッドに突っ伏すウィンリィの次に、部屋で一人のアルの背中を描いてくれたことにも、感謝…！

ヒューズの死の「大きさ」を、マスタングではなく、エドら少年少女を通して、描く。
FAは、きちんと、FAのミッションを知っている。

さあ次はいよいよダミーちゃん黒焦げです！の、回です～！