大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

祭講と大汝詣り

2007年10月28日 | 吉野町・東吉野村
本来10月14日は、私の住む地域に昔から続いている“祭講”の日であった。
近年、その講をやめる家がつづき、現在は10軒ほどになってしまっている。
そして、祭講の日も数年前から月末の土曜日か日曜日へと変わってしまった。
今年は、昨日が“祭講”の日だった。
“祭講”の当家が巡ってきた家は、“大汝詣り(おなんじまいり)”をしなければならない。
私も2度ほど行ったのであるが、その風習に不思議?を感じていた。
調べてみると以下のことが分かった。
“吉野川行き”とも言われた“大汝詣り”は、社の祭を執行するに先立って、当屋の者が大名持神社に参詣、社前の潮生淵で六根清浄の水浴をし、神酒口に水を汲み、吉野川原の小石を持ち帰って神事に用いた海水で穢を祓う潮垢離(しおごり)のことです。『吉野名勝志』(一九一一)に「昔時神宮寺あり大海寺と称せり。寺廃されて倉庫一棟存す。潮生淵は社前吉野川の辺に在り古へ三月三日、六月晦日潮水湧出すと云。周囲約二〇間許り、明治十八年巌石を除きて其跡を滅せり」とあり、『大和志』に「社前有潮生淵。毎歳六月晦潮水湧湧故名」とあることから、少なくとも享保の頃に海水が湧くという伝説があって、その頃より続いた行事と思われます。
不思議な話だ・・・。吉野の川に海水が湧くなんて・・・
そのことと祭と、一体どんな関係があったのだろうか?
「写真;大汝詣りをする吉野川・潮生淵と大名持神社のある妹山」




























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