きまぐれにゃんこ

にゃんこのように、気まぐれに。
毎日を楽しく過ごしましょ☆

ウルルツアー☆ウルルサンセット?

2009-07-24 | Australia 日記

ウルルのサンセット。

それは、ウルルが夕日に照らされて、燃えるように真っ赤になる奇跡的な瞬間。

 

って、ウルルのことが書かれている旅の本などではお決まりのこのフレーズ。

期待しました。燃えるウルル。
もちろんツアーにはウルルサンセット見学も組み込まれていたから、期待はふくらみました。

嗚呼、しかし。

このツアー中のお天気は、どんより曇り空。夕陽なんて見えすらしない。
寒い寒いと風に吹かれながら、やってきたのは「ウルルサンセット会場」なる場所。

どうやら各ツアーの車両がここに集まり、みんなでウルルを見る場所のようである。

うちらは貧乏ツアーだから、ガタピシいうちゃっちいバスで会場に着いたら、
あとは本来夕日が沈むはずの時間まで待つのみ。

そんなうちらのまわりでは、リッチな日本人向けツアーの、シャンパンサービスが行われているではないか~!

びゅうびゅう吹く風にもまれながら、必死にテーブルクロスを抑えるガイドさん、
シャンパンとチーズとクラッカーをほおばる日本人もしくは中国・韓国のツアー客。


「シャンパン いいなーーー」

バスの中のヨーロピアンの男の子たちが漏らした。

夕日もない。シャンパンもない。

ちょっぴりさびしい気持ちになりつつも、気を取り直してウルルを撮影しにバスを降りる。

ウルルはこんなかんじ。

夜明け前ですか?

赤みはゼロのウルルを前に、期待しすぎた心が一瞬ひるむものの、
こんな一生に一度あるかないかのウルルを前に、いろんな写真を撮りたくなるのが人情ってもんである。

というわけで、

ウルルジャンプに挑戦!!

説明しよう!
ウルルジャンプとは、ウルルの上をジャンプして飛び越えているように見える写真のことである!

これがなかなか難しいんだよー。アングルとタイミング、さらに暗いからシャッタースピードも遅い。
ウルルの上を通り越すその瞬間をとらえるのが結構難易度高し!
ぎゃーぎゃー言いながらトライした結果・・・。


相方あゆのトライ。  おしい!! 後ろ足もうちょっと上げて!!!


あたしのトライ。 頑張ってますが、ウルルに奇襲攻撃をかけている猿のようです!

こうして、連写モードで何度も何度もシャッターを切り、何度も何度も飛んだ結果・・・・


ぽーーーーん


イエーーーーイ

ついにウルルジャンプに成功!!!! やったやったーー!!!!

はあ。成功したよー。やり遂げるって楽しい!


こうしてあたしと相方がアホ写真で盛り上がっている間。

なんとヨーロピアンたちは、最初に述べた日本人リッチツアーの、
シャンパン&チーズ&クラッカーサービスのご相伴にあずかるべくタイミングを計っていたのだ。


あたしたちが写真を撮り終えてバスに戻ると、ちょうど日本人ツアー客もシャンパンを飲み終えて
ぞろぞろとウルルの写真撮影に移るところだった。

遠目から見ても、まだまだ食糧&シャンパンは残っている様子。

その瞬間、バスの中で待機していた数人のヨーロピアンが一斉にバスを飛び降りた!!!

そして何気ないしぐさでシャンパンサービスコーナーに近寄り、
なんとあっさり食糧とシャンパンをゲット・・・・!!!!!

すげーーー・・・・。
いや、まあ、たしかに残りを廃棄するよりエコだけどさ?
おくちあんぐり、目からウロコのあたしと相方。

ヨーロピアンたちの肝っ玉のでかさに乾杯!


ウルルツアー☆ついにご対面、ウルル!

2009-07-18 | Australia 日記

カタジュタの風の谷を散策したあとは、
カタジュタとウルルが一望できる展望ポイントにおろしてもらい、しばしそのでっかさに目を奪われた。

カタジュタはこんなに大きい。

そして、ああっっ あれは! 見えたーーー!!ウルルだ!

 

えっ どこ?見えない?  ほらほら。 右のほうに見えるじゃない?  それでも見えない? 

そんなひとにはズームしてしんぜよう。
ズーーーム!
 

ほれこのとおり。

かすみがかかっていて何だか神秘的ないでたちのウルル。
はぁ。あれがウルルなのか~。ついにご対面なのね!

いままで写真でしか見たことのなかったウルル。この目で直にお目にかかれるのね~!


その後はアボリジニの文化を知るためのCultural Centreでお昼を食べる。
ウルルを背に、ガイディの指示のもと、みんなが協力してこんなランチになりました☆



これはロールだから巻いて食べるのよ~。あたしはいっつも巻く段階で生地をやぶいちゃうけど。


アボリジニの文化を伝える施設では、アボリジニの伝説や生活に使う道具、
アボリジニアートなど、いろいろな物を見ることができるよ。
日本人の観光客も多いので、日本語の訳もちゃんと書いてある。

ここでは、アボちゃんたちが必死に、自分たちの文化や伝統、生き方を守っているんだな。と感じたよ。

さて。
今日はウルルの周りを少し散策してからウルルサンセットを見る! という予定。


さっそくウルルに近づいてみる。
はじめて直にお目にかかるウルルは、思っていたよりゴツゴツとしていて
思っていたよりはるかに大きかった。
岩っていうか、山?! 本当に一枚岩なの!?!?

ただの一枚岩?

アボリジニの聖地?

いろいろな見方がある、ウルル。

白人の発見者(というのは語弊があるけど)の名前にちなんで
多くの人にはエアーズロックという名前で知られるけれど、
アボリジニたちはこれをウルル Uluru と呼ぶ。

あたしは、あえてウルルという呼び方を使いたいと思います。
(実際いまエアーズロックと言ってるのは日本人ぐらいじゃないかな?)

今のアボリジニさんたちが置かれている状況を考えると、
いろんな場所で悪いことしちゃうアボちゃんたちがいることは悲しいことだけど
こんな、砂漠にも等しい何にもない土地で、独自の生き方で長い長い時を過ごしてきたのに、
急に白人が入って生活が一変してしまったアボちゃんたち。

アボちゃんたちが大事にしてきたものを、他人の都合ですべて奪っていいわけがないよね。

あたしは、個人的な意見として、アボちゃんたちがウルルに登頂する人々がいるのを
よく思っていないことを尊重したいと考えていたから、シドニーにいて旅のプランを考えてる時から
ウルルに登るつもりは全くなかった。

しかし。

登りたいというひとがどうやってあの岩に登るのかなと思っていたけれど
近づいてみてビビった。

だって・・・これ!!!

ただ岩肌にロープらしきものがちょろんとついているだけ・・・・!!!
(写真の、岩の上に伸びる白っぽい線、それがロープ というか鎖)
ロッククライミングに近いものがありますが!?

こりゃーウルル登頂で死んじゃった人が30人以上いるのもうなずけるよ!!!
つらいよ、これ!

あたしは登らないことを選択したけれど、登った方、すごいです。尊敬します。


しかし、何度も書いたけれど、このツアーはお天気に恵まれず、つねに雨がしとしと、
風がキツイというざんねんなお天気だった。

なので、登りたい人がいても登れない状況で、ゲートは閉じられていました。
(天候やアボリジニの行事によって登れる日と登れない日があるのだ)

それにしてもウルルに近づけば近づくほどその大きさに圧倒される。

それから、意外とゴツゴツ?カクカク?してるのねー。とも思う。
だってほら。
絵葉書なんかに載っているウルルの写真は、結構つるんとした手作りこんにゃくみたいじゃない?
(ちがう?)

近づいてみるとね・・・・第一印象はね・・・・

ナウシカの巨神兵。

これとかとくに。 顔ついちゃってるし。

岩肌が巨神兵の赤いどろどろとした肌(?)と似てない?

それにしても赤い。でかい。そしてこのでかい岩のいたるところにアボちゃんの伝説が残っている。
ガイディは、相変わらずのローテンションで色々と説明をしてくれたよ。

アボちゃんたちの壁画(びっくり、今現在も使われている!)とか
聖域は写真撮影さえも禁じられていたりとか。

とりあえず、偉大な岩に抱かれときました。



はじめてのウルルは、でっかくて赤くて、そして偉大でした。
この存在感、ずるいよ!

 


ウルルツアー☆風の谷編

2009-07-17 | Australia 日記

まだ日の出前。 ガイディに起こされて、もぞもぞとswagから出るミノムシ2人(あたしと相方)

めっさ寒くてびっくり!!!さすが気温4度!
昨晩燃えていたキャンプファイアーの火がもう消えかけていて、あわてて枝を足すあたしたち。
いやマジで本当に寒いんです!そんなに防寒着持ってないから普通にパーカだけ!

火にあたって、暖をとっていると、またもやガイディがさくさくと手際よく朝食を用意します。

寝ぼけまなこでシリアルをつめこんだら、荷物をつめこんでバスに乗ります。

今日はカタジュタという山の、風の谷を見に行くというのが最初の目的。

カタジュタに着いたころは、非情にも冷たい雨がしとしとと降っている状態。。。
あたしはいいけど、相方はぷるぷると震えている!!!あわててストール貸すあたし。

結構な雨がしとしと降っていても外人さんはやっぱり気にしない。
みんな早足でさくさくと進んでいきます。

でも、進んでいくうちにだんだんと雲がうすくなって、ちらり青空も見え始めました。

風の谷へと進んでいく前に、目の前にどどんとそびえるカタジュタさん。
真っ赤な岩肌に、またもや火星を感じるあたし。



本当にここは地球なんだろうか・・・という疑問が常についてまわります笑



この岩肌。ふしぎだよーーー。ひとびとがこんなにちっちゃい。

 



この赤と青のコントラストがとても好き。



みんな、風の谷へと歩みを進めます。



とちゅうで丘になっているところもあった。かなり急!!!
それでもつかまるところなんてないから、みんな必死で登ります。



登りに登って、着いた先には・・・・この景色。

あの、かすんでいるのは 何だーーー!?!? ラピュタかナウシカか!?
ジブリの世界に迷い込んだみたい。

さすが風の谷だけあって、ひゅおーーーーー・・・・という風の音が聞こえます。



風の谷で記念ポーズ!!(アホ2人) ゲッツではありません。

 



ルートを示すものは、たったこれだけ。 ぽつんぽつんと設置してあります。
たまにこの青い矢印の方向も微妙なので、迷子にならないように注意!だよ~!



風の谷から霞んで見えていたのはこの不思議な形の岩たち。
左にあるのは、パイを逆さにしたみたいな、ちょっとおいしそうなかたち。

とちゅうでガイディが、そこらへんに落ちている岩を砕いて水を少し混ぜて、
アボリジニたちがボディペインティングに使っている塗料を作って見せてくれました。

あたしがその様子をビデオに撮っていると、「おいでおいで」をされて、
何かと思ったら、あたしの鼻すじに、まっ黄色の塗料をばっちり塗られてしまったー!!!

ガイディ、おちゃめなことするんじゃない!とれないじゃんかーー!!!

というわけで、アボリジニになれました(鼻だけ)

ちゃんと、石が何種類かあって赤くなるやつと黄色くなるやつがあるんだよ。
それを混ぜたら絵の具みたいにオレンジにもなるんだよ。

キングスキャニオンは、でっかくて、広くて、登るのがつらかったけど、
カタジュタの風の谷は、もっと神聖な空気が流れていたような気がするよ。
なんかちょっと優しい空気みたいなのが流れていた気がする。

どうやったらこんな大きな岩が、こんな複雑なかたちで残っていられるんだろう。
すごいなぁ 地球。 こんな想像もできないようなものが存在するんだ。

この岩々に比べたら、あたしなんてちっぽけだよなぁ。

なんてちょっと、おごそかな気持にもなれるような場所でした。風の谷。おススメ!


ニッポン一時帰国終了

2009-07-16 | きまぐれ日記

ブログの中ではまだまだウルルツアー真っ最中ですが、じっさいのあたしは
日本に一時帰国していて、今日、オーストラリアに戻ります。

ちょっとした事情があり、帰国したのですが、色々なおもしろネタもできたし、
ワーホリからちょっと一歩離れて色々なことを考えるのにもいい時間だったと思います。

日本とオーストラリアの時間の流れ方のちがいとか。

空の色とか 海の色とか やっぱりぜんぜんちがうんだぁ。

それぞれのいいところがあって、どっちがいいかなんて選べないけど
やっぱり思い切ってオーストラリアへ行ってよかったんだなぁ としみじみ思う。

オーストラリアに、ワーホリビザでいられるのもあと3ヶ月。

できること、やりたいことを精一杯やって、あたしらしく過ごしていきたいと思います。

 

今回はバタバタとしていたので、会えずに終わってしまったひとたちもいるけれど
次に帰ってくるときには、たくさんのお土産話と、
オーストラリアで培養したあたしのHAPPYパワーを
いろんな人にお伝えしたいと思います!

 

それまでは、あたしのきまぐれなワーホリ日記に、どうぞおつきあいくださいましね☆

 

ちなみに・・・・

日本でのできごとも、おもしろいこと盛りだくさんでした!

近いうちに番外編で、アップしていくのでぜひお楽しみに~!!!!!

 

これは先日おさななじみと見に行った兵庫県小野市にある「ひまわりの丘」で撮影したもの。

 

まだ咲き始めだったから小ぶりだったけど、何より気になったのはその向き。

全員、太陽に背を向けてました・・・ひまわりさん、どうしたの!?


ウルルツアー☆キャンプだよ編

2009-07-10 | Australia 日記

続けて更新しまっす!

 

えー。今回のウルルツアーのパンフには、1日目はキングスキャニオンにある
エデンの泉で泳ぐ!と書いてあり、一日目はブッシュキャンプなのでトイレもシャワーもありません。
とも書いてありましたので、

アタクシ、シャワーを浴びずにツアーに出かけてしまったの。オホホ

 

そしたらね。

天気悪いわ、雨降るわ。おまけに一応ノーザンテリトリーにも冬は来るらしく
寒いんですヨ。

 

だからエデンの泉で泳ぐってのは、どうも夏場だけのプランらしいわねー。書いといて欲しかったよねー。
泳ぐから、と思って水着着てきたけど 全然やんけ!

そんなちょっぴりdirtyなあたしを乗せて、バスはキングスキャニオンを離れます。

そしてガイディはおもむろに道端に車を止めて、「枝をひろえ」と皆に指示を与えました。

寒くてプルプルしながら外に出て、何をするんかと思いきや
どうやら今夜、キャンプファイヤーに使う、枯れ枝を拾えと言ってるようです。

みんな我先にと枝を拾いに行って、あれよあれよという間に一気に枝が集まった。

ダルそうに働くガイディと、みなさま。 

右にいる薄着の彼女は、北欧出身だからか!?寒さに強いのか!? 一人だけめっさ軽装。

この手前に転がってるのは、swagだよ。

日が落ちるギリギリに、キャンプ場へ到着。
といっても、見た目はただの平地。周りにはなーんにもなし。
なぜかそこらじゅうから「ンモー ンモーーー」と牛の鳴き声が聞こえるよ。

火をおこし、その周りに swag を並べるガイディ。
このswag、あたしは初めて使うんだけど、中に寝袋を入れて使うものらしい。
ジッパーを全部閉めちゃえば、ちゃーんとミノムシのようにぴっちり自分を覆うことができるよ☆

もし雨が降っても、こいつがいれば浸水の心配もないのさ♪

そんなわけで今回のキャンプは、テントすらないキャンプでございました。

フレーザー島ツアーで、ワイルドなキャンプにだいぶ慣れたあたし。
(フレーザー島のエピソードもぜひご覧ください)

今回はガイディがちゃんとご飯の用意とかしてくれるし、砂も飛んでこないし、
シャワーがなくても、
牛の鳴き声がする中でブッシュトイレしても、
全然へいきさ!

むしろ開放的で快感、ブッシュトイレ!

となれば 今やるべきことと言えばこれでしょう。

 

手伝いもせず、ひたすらこんな遊びをして ケラケラ笑っていたあたしと相方。(相変わらず迷惑)

 

気づけばガイディ、火の周りに鍋をかけ、まさにワイルドな料理をしています。
慣れてるのかサクサク作業が進んでいくよ~。


鍋の蓋の上からさらに灰をかぶせて、熱が逃げないようにしているよ。すごいね~



ガイディがつくってくれたごはんはこちら! カレーもどき!?とごはんもどき!? 
意外においしい☆ てか人が作ってくれたごはんはいつでもウマい~~~~ん♪

お天気は相変わらずの曇り空。 それでもたまに雲が薄くなった時に空を見上げれば
文字どおり お星様が満天状態なのである。

だって、明かりなんて一切ないし、視界いっぱいに空が広がるし
晴れていればまさに星が降るような夜空を見ることができたんだろうなぁ。残念!

そしてやっぱり今回も、お酒を飲み始める皆さん。
知ってはいたけどやはり飲むのね!!!

あたしと相方はといえば、寝不足だったのでひっそりとswagを移動させ、寝るモードに。

ミノムシが2匹できあがるころ、イスラエル人の男の子が写真を撮ってくれました笑
ピントが合ってないところがまたウケる笑

じつは日が落ちると気温が4度まで下がってしまうノーザンテリトリー。

しかしキャンプファイアーのあったかさと、寝袋&swagの無敵のコンビネーションで
ぐっすり快適に過ごすことができました!

明日はついに、ウルルに出会えるよ・・・・。 お天気回復するといいね。

相方とむにゃむにゃ言いながら、夢の中に吸い込まれていくあたしなのでした。

つづく☆


ウルルツアーへ出発☆キングスキャニオン編

2009-07-06 | Australia 日記

どうしたことでしょう。

アリススプリングスに、どんよりとした雲。 おまけに。 寒いんですけど!?

 

おひさまが昇る前に、ウルルツアーへ出発するバスへと向かう。

お世辞にも立派とは言えないバス。格安ツアーだし、うん。納得。

バスに乗ると既に人がいっぱい。そして、やはりアジア人の姿は見えず。
あ、ひとりだけいました。 台湾から来てるおばちゃま(何故か一人参加)

 

夜明け前の夜行バスの中みたいな雰囲気。みんな眠そうにしてます。
うちらも勿論ねむい。 だって、ほとんど寝てないもん!!!!(前回の記事参照のこと)

 

そしてバスの運転手兼ガイドさんは、全員の中で 
いちばん テンションが低かった・・・!

あたしと相方は勝手に彼を 「ガイディ」と名づけた。
何故なら名前が聞き取れなかったから(爆)。

ガイディは、いけしゃあしゃあと

「ここでこんなに天気が悪いのは本当に珍しい。 天気がよければ最高のツアーなんだけど。
 ま ツイてなかったってことで。 それなりに楽しんでね haha」

と ダルそうに発言。
 
そりゃないぜ、ガイディー!
 
そんなスタートのウルルツアー。
バスが走りだしたときは、うっすらと空に雲がかかって、
地平線から真っ赤な太陽が昇るのが見えた。燃えるような赤い太陽!
ほんとに、美しかったよぉ。
 
太陽に負けず劣らず、ここの大地は真っ赤っ赤。
地球にはこんなに赤い土があるのか!というぐらい赤いのだ。
 
おまけにバスが走っている道の脇には、無数の、タイヤの残骸が落ちている。パンクしまくり!?
 
道路は、ひたすらまっすぐに伸びて、どこに行くのかわかんない。
 
あたし、オーストラリアに来る前に
「ウルルの周りの赤土の大地を、バイクで走りた~~い☆」なーんて ぬかしていたけれど
こりゃ 無理だわ。おばかさんだったわ、アタシ。
 
車両のメンテができるひとでないと、これは結構自殺行為ですよ!
 
だって、ガソリンスタンドなんて次どこにあるか分からないぐらい広大で、
横からカンガルーが飛び出してくることもあるし、とにかく真っ赤な大地が続いているだけなんだもん。
 
 
 
そして向かった先はキングスキャニオン。
目の前に現れた、角ばった赤い山!?なんかカクカクした頂きにびっくり。しかも高いよ!
ふむふむ、こいつに登るのね。所要時間3時間とな。
なるほどなるほど、だってデッカイもんね。高いし。時間かかるよね~。
 
おトイレ行って、ガイディについて行くと。
 
「これね、登山ルート。」
 
と示された先には・・・・
 
 
 
はっ!? むむむ 無理なんですけど!??!
 
登って行く人々が、
お豆さんのように小さいんですけど!?
 


い や ーーーーー!!!!
 
山より海っこのあたし。海からは上がりたくなくなるぐらいはしゃぎますが
山ではテンションがさがります!てゆーか登れる自信ない!!!!!
 
しかも現在おデブ街道まっしぐら(現在8キロ増)のあたしにとっては、
重力に逆らって自分を上へ上へと持ち上げることがなによりしんどいのである!!!!
 

そんなあたしをよそに、軽々と登って行く相方。 超スキニーgirlだからなのかっ 重力に強いのかっ
 
ゼッハゼッハ、汗だっくだくのあたし。 なんだか悲しくなってきましたが!?
 
とりあえずこんなに結構危険な崖コースなのに、柵だのロープだのは一切ございません。
足踏み外したら最後、そのまま天国へまっしぐらコースなのだ。
 
なんとか最初の崖を登り終えると、一気に山の一番高いところへ到着。
 
このキングスキャニオン。赤い岩肌がブロックのようにそびえているなんとも不思議な場所。
 
こんなに高いのよ。
 
そして 何この模様!?
 
火星ですか!?
 
バスに乗ってきたと思っていたけど実は地球外の星に降り立ったんじゃなかろかと思うぐらい
すごい光景が次から次へと目の前に飛び込んできます。
 
しかもこんなに乾燥して何にもないくせにちゃーんと頑張って生えてる植物がいることにもびっくり。
 
ガイディはローテンションながらも、いちおうポイントごとに色々な解説をしてくれます。
 
たとえば、小さな植物が生えているところで立ち止まり、

「 アボリジニたちには、厳しい掟があって、それを破った者には厳しい罰が待っている。
  この植物には中に白い液体が流れていて、掟を破った者の眼にその液体を入れると
  目が見えなくなってしまうんだ。
  
  その液体は、水溶性だから水で洗い流せば視界は回復するけど・・・
  ご覧のとおりここは砂漠と同じ。水はどこにあるんだろうね~     」
 
とか。
 
 
・・・・こっ こわいよ、アボちゃん!!!!
 
アボちゃんに生まれなくてよかったね・・・と相方と語り合う。
てかそのテンションでさらっとそういうこと解説されると、より怖いんですけど。ガイディさん!
 
つづく☆

ようこそアリススプリングスへ

2009-07-02 | Australia 日記

ケアンズでダイビング、ケープトリビュレーションで熱帯雨林を満喫したあとは
ラウンド(前半)もいよいよ佳境に入ってまいりました。

そう。 ついに ウルル(エアーズロック)に行くのです・・・!!!

・・・ついに行っちゃうのね。ばかでっかい一枚岩。アボリジニの聖地。
世界の中心?おへそと呼ばれるあいつに会っちゃうのね!!

ケアンズからアリススプリングス、バスで行ったら2日かかっちゃうぐらいの距離。
(2日もバスに乗ったらおしりがおせんべいみたいになっちゃうよ)

アリススプリングスからウルル、さらにまたまた車で5時間はかかっちゃうぐらいの距離。

それだけ移動してもまだ、オーストラリアの真ん中。

そのあとパース(大陸の反対側、西オーストラリア)に移動すること考えたら・・・・
やっぱり、やっぱりオーストラリアって ばかでっかい。

単に大きい、じゃなくて   
なんかとりあえず ばかみたいに でっかい。

というわけでケアンズからてっとりばやく飛行機でアリススプリングスに飛びました。
飛行機から見える景色が、真っ青な海と熱帯雨林に囲まれた土地から真っ赤でひたすら平地で、
ぽつぽつと木が生えているだけの乾いた大地に変わるのは予想よりずっと早かった。

ずーーーーっと(飛行機乗ったらいつもこれ)窓に張り付いて景色を眺めるんだけど
ナスカの地上絵を連想させる、まっすぐ、まっすぐにのびた線。
視界の端から端まで、見えなくなる地平線まで、ひたすら続くそれは、道路なのである。

赤土の上にできた道路は、ひときわ赤くて、ところどころ違う方向にのびる直線と交わる。

なんだか、あたしが知ってる地球じゃないみたい。

3時間後、アリススプリングに到着し、飛行機のタラップをおりて驚愕。

さっ  さむい!!!!!!!!

えーーーーっ アリススプリングスってさぁ、灼熱地獄の砂漠じゃないの!?
てか若干雨降ってまっせ!?

相方もびっくり。 「まじで!?」

そして空港にはゆるいお迎えキャラクター。

とにもかくにもバッパーのピックアップバスに乗り、空港からアリススプリングスの町へ向かうと。

道ばたに座り込み、線路にのぼり、じとっとした眼で観光客を乗せたバスを見つめる
アボリジニたちの姿。

白人仕様の町並み(といっても田舎ですが)の中に、
原住民であるアボリジニたちがどっか!と道端やそのへんに座り込み、じっとりとこちらを見つめる様は、
正直あたしにとっては異様で、怖かった。

あたしにとっては、こういう風景を直に、目の当たりにするのは初めてだったから。

それに、アボリジニの存在は以前から知っていたけれど、シドニーから東海岸を上り、
ケアンズに来るまでに、こんなにたくさんのアボリジニたちを見たことはなかった。

確かに、ボランティアしていた学校にもアボリジニの生徒がいたし、
どこの町にもアボリジニたちのコミュニティらしきものがあるから、見かけることはもちろんあった。
けれど彼らは、白人仕様の暮らしをしているようにあたしの眼には見えたし
ちゃんとオーストラリアなまりの英語をしゃべっていたし、違和感はあんまり感じなかった。

唯一ケアンズで、夜になるとなぜかアボリジニたちがわさわさと出てきて、
いたずらっ子みたいな子供のグループやら、ちょっと危ない雰囲気のおじさま方がいたりしたけれど、
観光客や白人の数も多かったから、「夜になるといっぱいいるね」ぐらいの感覚だった。
(いたずらっ子グループには、マクドナルドでネットしてたら目の前に座ってきてからかわれたり、
スーパーのレジで並んでたらおしり触られたりした!)

でもここは違う。白人のほうが断然少ない。

英語なのか、アボリジニたちの言葉なのか、よくわからない言葉を大声でしゃべってる。

あたしはオーストラリアに来ていながらも、
本当に「ざっくりとした」オーストラリアの歴史しか知らない。

アボリジニたちと白人たちの間の軋轢や、現状は、目で見て感じることしかできない。

例えば以前ボランティアしていたところで
「アボリジニたちは政府からお金をもらって仕事もせずに飲んで暮らしている。
だからアボリジニたちがたくさんいる地域は治安が良くなくて危ない」
と白人のオーストラリア人が言っていた。

そう言った言葉の中にははっきりと差別の響きがあったし、
彼らを卑しいものだと思っている響きがあった。

アボリジニの町アリススプリングスでも
「わしが描いた絵なんじゃ・・・おなかがへってるけどお金がないんじゃ・・・40ドルで買ってくれんか」とか
「ネックレス。手作り。30ドル」
と片言の英語であたしたち観光客に物乞いのように話しかけてくるアボリジニたちを見ると、
胸がきゅうっとなるのだ。

自分に何ができるわけでも、何でもなくて、ただただ無力感を感じてしまう。
こんなことを感じることすら、無意識に自分の中で差別をしてしまってるのかも、
とまたまた罪悪感を感じたりする。

アリススプリングスに掲げられる、堂々と胸を張り、凛とした目つきで赤土の大地を見つめる、
アボリジニの男性の写真を見て、また胸がきゅうっとなるのだ。

 

しかーーーーしっ!!!!シリアスなのはここまでさ!

あたしたちが宿泊したバックパッカーは町の中心から徒歩15分と少々離れている。
あたしと相方は、なぜかこの日、変に興奮して全然眠れなかった。

相部屋の中にはあたしと相方、男の子が二人。

あたしたちはベッドに入ってもずーっと小声でガールズトークをしてた。(超迷惑)
さすがに明日からウルルツアーに行くために早起きだし、
そろそろ寝ようかと言って目をつぶって眠りに落ちようと格闘して、とろん。としてきたその時。

時間は真夜中3時半。

かちゃり、静かにドアが開く音がした。

ん? と目を開けて部屋のドアのほうを見やると、
廊下の薄暗い電気で逆光になって顔は見えないけれど、
服装の感じからして若そうな男の子がドアを開けてそこに突っ立っている。

眠りに落ちる寸前だったあたしの頭は鈍くて、
何で部屋のドアが開いていて、男の子が立っているんだろう、としか思わなかった。

あたしはぼーっとしながらもその子を凝視してた。

その子はあたしが起きてるのが分かったのか、
ドアも閉めず、きびすを返してダダダッ!と走り去っていった・・・・

そして・・・・しばらくの沈黙の後。

「あゆ・・・あゆ??」相方に問いかける。
「あやちん・・・今の・・・・なに?」相方も起きて目撃していたらしい。

呆然として動けなかったけど、相方がドアを閉めて、ロックしてくれた。

「もしかして今の、盗みに入ってきた・・・??」

ここに来る前にケアンズで、ちょうどアリススプリングスからケアンズに来たばかりだという
イスラエル人の女の子に出会ったとき、

「あそこは、なんだか異様な感じ。キャンプカーを駐車場に泊めて、
荷物だけ車に置いて宿で寝て朝起きたら、車の荷物がごっそり盗まれてたの」

と言ってたことを思い出した。

おーーーーーーーいっ こらっ アボちゃん!盗んじゃだめ!!!

翌朝レセプションのおっちゃんに
「夜中誰かがドアを開けて、あたしが起きてるのを見て走り去って行ったんだけど」と報告すると、

「アボリジニだね。食べるものか金目のものを探してたんだろう」
とあっさり。

「だから ドアにちゃんとロックしなさい!って張り紙してあっただろ」とも。

・・・。 あ、あっさりやのーー!!!!

ほんとにアボちゃん、盗みに来たね と相方とお口あんぐり。

びっくり。

マジで、
あんとき起きててよかったーーーーーーー!!!!

興奮のガールズトークにマジ感謝。相方よ、無事でよかったね!

次回はついに来た!ウルルツアーだよ★お楽しみに!