髪切りにいったよ☆
そしたら学生と勘違いされた。
せっかくだからそのまま学生でいました(笑)
サイトを閉鎖しようか悩み中。
だから短編小説をこっちで表示していこうかと。
さっそく今日からいきます!
今回は友におくったリクエスト小説、銀魂です。
ホワイトデー関係でとリクエストもらったものです。
「銀ちゃん銀ちゃん、明日何の日か知ってるアルか?」
「あ?明日」
明日…、3月14日?
「ホワイトデーアル!お返し期待してるネ!」
「お返しって…、俺何ももらってないけど」
両手でおねだりポーズの神楽を見て少し戸惑いを見せる銀時。
「何言ってるか!私ちゃんと酢昆布渡したアル!」
「酢昆布って…あ!あのパフェに乗ってたやつか!?てめぇかあれやったの!
せっかくのパフェ台なしにしやがって、生クリームの上を敷き詰める酢昆布ってどんなバレンタイン!?」
「男は細かい事気にしないアル、楽しみにしてるネ」
「……」
神楽の満面の笑みを見て何も言えなくなってしまう銀時だった。
「ったく、何で俺がこんな事を…」
その後、神楽からの期待の眼差しに耐えられなくなった銀時は仕方なくホワイトデーの品を探しに外へ出てきた。
「つっても何を買えばいいんだ?俺の経験上……、まぁそこらをぶらつくか」
過去を振り返っても何ら役に立たなかった空しさを隠して、とりあえず大江戸マートに足を運ぶ銀時。
「あ、旦那」
「あ?」
突然の声に振り向くとそこにいたのはサディスティック星の王子、真撰組一番隊隊長沖田総悟。
「何やってんだお前?」
「見回りでさァ。それより旦那、明日何の日か覚えてますかィ?期待してますぜィ」
「ちょっと待て!何で?俺何された?グル?お前神楽とグルになってるの?」
「何言ってんでさァ、ちゃんとフルーツパフェを送ったじゃないですかィ。ちょっと注文間違えてタバスコ入りになっちまいましたが」
「どういう間違えだ!?あれもお前か!やっぱグルだろ?もう酢昆布と混じって訳分からなかったんだよ!もうパフェなんてものじゃなかったんだよ!イジメの産物だったよ」
「よく分かりませんが、明日頼みましたぜィ。何もなかったらお巡りさんの心傷つけた罪で確保に向かいますんで」
「うそぉぉ!!?」
ありえない事をさらりと言い残してその場を去って行った沖田。
銀さんピンチだ!頑張れ銀さん!負けるな銀さん!
「やめてくれない!そのナレーション!」
「くそっ!なんかどんどん悪化してないか俺?面倒事は全部お母さんの仕事ってか、あれ?俺お母さん?」
よく分からない事をつぶやいている向こう側を何やらコソコソとしているのは自称変装の達人、短くなった髪はすぐ伸びるがある程度までいくと伸びなくなるジンクスを持つ攘夷志士桂小太郎。
「何してんだ、お前」
「っうわぁ!?…何だ銀時か」
「何だ?今度は盗撮でもしてんのかヅラ」
置いてあるゴミ箱の後ろで隠れていた桂は、そのままゴミ箱に隠れた状態で銀時を見上げる。
「ヅラじゃない桂だ、盗撮など人聞きの悪い事を言うな。とりあえずお前もしゃがめ」
腕を引かれて銀時は仕方なくしゃがみこむ。
「あれを見ろ」
桂の指す方には店の前でキョロキョロと不穏な動きをする白い巨体。
「あれはオバキュ…」
「オ〇Qじゃない!エリザベスだ!!」
「…お前実はあの存在がパクリだと感じてただろ、今のツッコミ俺が言い切る前だったぞ」
「えぇい細かい事を!そんな事より、エリザベスは今初めてのおつかいをしているのだ。俺はそれを見守っている、怪しい事はない」
怪しいのには変わりないだろ。
エリザベスが一生懸命…かは分からないが、買い物を頑張る姿を見て銀時はそんな事を考える。
「あ!エリザベス、チョコレートなど買いおって!つまみ食いはいかんと……まさか、あれは俺へのホワイトデーか!?銀時、どう思う?」
と振り向いた時には、銀時の姿はもうなかった。
「……相変わらずだな、あいつは」
桂は懸命に孤独の寂しさを紛らわそうとするのだった。
「バカじゃねーか、あいつ。たかがホワイトデーごときで」
そう言った一瞬、先程の嬉しそうな桂と神楽の顔が重なる。
「……ちっ」
「あ、てめー」
「ん?あぁ多串くん」
「誰が多串くんだ!」
次に現れたのは真撰組、鬼の副長と恐れられるマヨラ13…もとい、土方十四郎。
「………」
「な、何だよ。黙りこんでジロジロ見やがって」
「いや、多串くん、ここにゴミついてるよ」
そう言って銀時は土方の髪に手をのばし…。
バリッ!
「いって!!」
髪を数本ひきちぎった。
「はい終わり、取れた。じゃ俺急ぐから」
「取ったって髪だけじゃねーか!っておい待てコラァ!!」
通りの真ん中で、土方の声が空しく響いた。
そして次の日
「神楽、ほらよ」
「ん?」
銀時が神楽にポイッと投げて渡したそれに書かれているのは『期間限定・酢昆布と小豆の素敵な出会い』。
「わぁ、これ最近出た新商品アル!銀ちゃんありがとう!」
ソファーで座る銀時に嬉しそうにお礼を言う神楽。
「…ってかそれおいしいの?」
様子を見ていた新八がもっともなツッコミをする。
「知るか、偶然見つけたんだよ。もらえるだけありがたく思え。…あーくだらね」
「沖田隊長、届け物です」
「あー?」
真撰組の隊員が包みを持って沖田の所へやってきた。
「あ、旦那からかィ。本当に送ってくれるとはねェ」
少し嬉しそうにゴソゴソと包みをあけると中に入っていたのは…。
「…髪?」
いやがらせ?
などと思いよく見ると中に手紙が一通同封されていた。
そこには、
『お前んとこの副長の髪だ、好きに使いな』
と書いてある。
「…へ、さすがだぜィ旦那」
それ以降、沖田の丑の刻参りが増えたのは言うまでもない。
はい、終わりです。
銀魂小説でリクエスト受けたのもう一つあるんで、そのうちに載せていきます。
本当、ヲタクな日記になっていく;;