掛時計の短針が動かないように事故で上がらなくなった左腕のように回らなくなった頭では時計がすっかり街から消えたように体内時計も狂ってしまい手段はなにがいいのかまだ決めていないがもう眠くて訳がわからないのでもう寝てしまおう
蝉はまだ鳴かない 100621
夕方数時間寝てまた起きる
這い出して来るのには夏至の今日では早すぎる
今頃ごそごそしてるんだろう
5年間土の中にいて10日足らずで命を失う
ワシはそんな蝉が好きだ
次世はどうするんだろう
また蝉かい
それもいいだろう
君等が鳴きはじめると梅雨が終わる
フライングする奴もいるが君等が鳴き始めると梅雨は明ける
気象庁より確かだ
君等の抜け殻を見ると舗装された道路から拾い上げて草むらに安置する
ワシの季節感とはそれだけだ
以前のはなしだが御堂筋に面して事務所があった
隣には西本願寺別院があった
毎朝6時前に高速で行くとベンチでボーとしてる自分が居た
もう昔の話だ
けれど梅雨になると思い出してしてしまう
酒がまずい 100621
退院療養経過書の中の退院後の療養上の留意点には「酒は飲まない」その他には「飲酒はしないこと」としつこく書いてある
けれどワシは無視して毎日朝から飲み続ける
今日は診察日だから14:30まで飲んではいない
そして今までウィスキーのロックを飲みほしてドラマを見る
他にする事はない
今日も死ねますようにと拝んで眠りつくだろう