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PCにUSB3.0ボードを増設してみよう。

2012-11-07 01:40:37 | 家庭

ついに「Windows8」が発売されましたが、もはや時代はスマートフォン全盛ということで、


かつてのように爆発的なPC/OS買い替え特需は起こりそうもない雰囲気であります。


我が家でもPCを買い換える予定はないのですが、スペックアップしたい箇所はあります。





それが「USB3.0」対応。





外付けHDDもずいぶん安くなりましたし。


先週、ちょっと探しただけでも「4TB」「USB3.0対応」でなんと18000円台の商品があるのですよ。


ホントに「デフレ万歳」であります。


こんなに安いのであれば「USB3.0」対応の外付けHDDを買ってしまおうかな、と考えるわけですが、


我が家のPCには「USB2.0」しか搭載されていないので、この際「USB3.0」のボードを増設しよう、という話です。





以前、このブログで「IEEE1394ボード増設」の記事をまとめたときにも書いたとおり、


私はPC自作派ではないので、このテの面倒な作業はやりたくないタチ(怠け者)ですが、


幸い、職場が秋葉原界隈なので、このテの製品を探すのにさほど時間はかかりません。


その一方で、USB3.0増設ボードについてネットで検索してみると、




 「USB3.0ボード増設する場合はボードへの電源供給が必要、って一体どういうこと?」


 「ペリフェラル4ピンのケーブルってなに?」


 「増設ボードはなにがオススメなの?そもそもボード増設は敷居が高くて・・・」




というような書き込みを少なからず見かけました。




やってみればカンタンなのだけど、PC自作派でない人にとってはボード増設は敷居が高い作業かも。




そんなわけで、前回の「IEEE1394ボード増設」に続いて、「USB3.0ボード増設」の作業プロセスをまとめてみました。






(1)まずは目標設定


・ めざすゴールは「自宅PCでUSB3.0対応の外付けHDDを使用可能な状態にする」ということになりますね。



・ 予算目標は「なるべく安価に!」ということになります。

  結果論でいいますと、我が家の場合は安価な増設ボードを選択したので費用は「1500円」で済みました。

  売れ筋製品の値ごろ感を見た感じでは「2000円以内」の製品チョイスで大丈夫だと思います。






(2)PCの中身を調べて「PCI-Express」のソケットに空きがあるかどうか確認する。


・ 我が家のPCはデスクトップPCなので、増設ボードの選択肢は多いです。具体的に確認するためには

  とにかくマザーボードを見て確認するのが一番。ということで、PCの中身を見てみます。



【図2-1】我が家のデスクトップPC




【図2-2】デスクトップPCのカバーを外すと中身はこんな感じ





・ PCの中身を見ても「なんのことやら?」という人向けに補足説明。


【図2-3】増設ボードをつける場所





  青線で囲った箇所が「PCI」という規格のボード増設を行う場所。

  赤線で囲った場所が「PCI-Express」という規格のボード増設を行う場所。



  我が家のPCの場合ですと「PCI」が1つ、「PCI-Express」が2つありました。


  (実はこの写真は古いもので、我が家のPCでは「PCI」は既に別ボードを搭載済み。)


  で、今回は「PCI-Express」を使います。


  ていうか「USB3.0増設ボード」はほとんどの商品が「PCI-Express」対応でしょう。


  (「PCI対応USB3.0増設ボード」っていうのは、2年前くらいならありましたが、もう売ってない気がする。)





(3)USB3.0増設ボードのパーツ製品を探す。


  これはPC自作派の方々に聞くのが一番なのですが、私が候補に挙げたのは下記製品。




 ① PLANEX社「PL-US3IF04PE」

  ・多くの製品はUSB3.0ポートが2つなのですが、この製品はポートが4つあるのでお得感があります。

   ちなみに私はこの商品を選択したのですが、私が買った当時は特売で1500円。今日カカクコムで見たら2000円くらい。

   けっこう価格変動があるんですね。

   ポート数を重視するならばこの製品を選ぶのがよさそうです。



【図3-1】PLANEX社「PL-US3IF04PE」






 ② 玄人志向「USB3.0N4-PCIe」

  ・ネットで探した感じでは、この商品が一番の売れ筋っぽいです。
 
   ポート数は2つだけですが、価格も800円前後と激安。

   評判も総じて良いので、価格重視の方はこの製品を選ぶのがよさそうです。



【図3-2】玄人志向「USB3.0N4-PCIe」






 ③ AREA社「OverFender2 SD-PEU3V-2E2IL」

  ・前述の②と似たようなスペック。②と③の優劣は私にはよく分かりませんが、この製品は「Windows8対応」と明確に書いてありますね。

   先々でWindows8にアップグレードする見込みならばこの商品を選ぶのがよさそうです。

   ただし、この製品は電源ケーブルの接続I/Fが「ペリフェラル4ピン」ではなく「15ピンSATA電源供給ピン」

   なので、電源供給ケーブルのコネクタ形状に注意してください。



【図3-3】AREA社「OverFender2 SD-PEU3V-2E2IL」









(4)増設ボード購入。

 ・お好きなお店でどうぞ。メーカー直販サイト直販、PCパーツの充実したお店

  (例えばドスパラとかPCデポとかツクモとか・・・)など、お店の選択肢は多いです。

  Amazonとかでもよいと思います。

  そのときの入荷状況によって品ぞろえはまちまちで、価格も時期によって変動するみたいですね。





(5)商品を手に入れたらPCに搭載!

 ボード増設の作業を行うときに注意すべき事項は下記。(一般論です)

 ・作業をする際には必ずPCの電源ケーブルを抜きましょう。(基盤むき出しですからね。)

 ・冬場は静電気防止対策も重要です。(精密機械ですからね。)

 ・ボードを差し込むときに過剰な力を入れるとマザーボードが壊れるらしい。(どこまでならOKかは感覚的な話ですが・・・)

 ・後述しますが増設ボードと電源ケーブルを接続する際に過剰な力を入れるとボードが壊れるかも。(同じく感覚的な話です・・・)


 以上のようなことに留意しつつ、さっそく増設ボードをPCに搭載してみましょう。



【図5-1】PCカバーを開けるとこんな感じ。(増設ボードを差し込む場所はココ!)




【図5-2】増設ボードとPC内部の電源ケーブル(ペリフェラル4ピンはコレ!)。




 ちなみにパソコン本体の電源モジュールから出ているケーブルの中にペリフェラル4ピンのソケットがあります。

 ペリフェラル4ピンは上記の画像のような形状をしているのですが、複数個あります。

 「複数個あるのだとしたら、どれを使えば良いの?」という疑問を持つ方もいるかもしれないですね。

 答えは「どれを使っても良い」です。


 ※ 電源供給が必要な増設パーツとしては今回のようなIFボードのほかに「内蔵HDD」とか「ファン」とか

   「グラフィックボード」とかがあり、それぞれマザーボード上での増設箇所は決まっているので、

   それに応じてマザーボード内での電源用ソケットもケーブル部分が長いもの/短いものが予め用意

   されています。どのソケットを使っても同じように電源供給されます。






【図5-3】まずは増設ボードと電源ケーブル(ペリフェラル4ピン)を接続。




【図5-4】では増設ボードをマザーボードの「PCI-Express」ソケットに装着してみよう。




【図5-5】そして装着完了しました。




【図5-6】外観はこんな感じ。USB3.0のポートが出現。(真ん中にポートが4つ並んでいるのがUSB3.0ポート)






(6)増設ボードを搭載したら、PCで設定確認。

 ・我が家のPC環境はOSが「Windows7 Home Premium Edition」。

 ・増設ボード搭載後、PCの電源をON。増設ボードを「新たなHWデバイス」として認識してくれました。

  このあとはドライバの追加に進みます。

  増設ボードには付属のCD-ROMがついていますが、CD-ROMに収録されているドライバのバージョンが最新版とは限らないので

  メーカーのWEBから最新版のドライバをダウンロードして、これをインストールするほうが良いと思います。

 ・ドライバのインストールは特に難しくありません。ウィザード画面でYES/NOを選択すればよく、判断に迷うような選択肢はありません。

 ・ドライバインストール後にPCを再起動しましょう。



(7)あとはUSB3.0ポートに周辺機器を接続すればOK。

 ・我が家の場合はUSB3.0対応の外付けHDDを接続。即使用可能となりました。

 ・転送速度がどのくらいなのか(USB2.0と比べてどのくらい速いのか)が気になる方は、

  「CrystalDiskMark」などのベンチマークツールで測定してみても良いかと思います。






これにて目標達成です。めでたし、めでたし。





<2015/01/10追記>



本記事に対して「USB2とUSB3で処理速度がどのくらい変わったのか」という質問をいただいたのでベンチマークツールの測定結果を追記いたします。



(8)USB2とUSB3のベンチマーク比較



【図8-1】USB2接続のHDDの場合





【図8-2】USB3接続のHDDの場合





その差は歴然。


ただし上記は我が家のPC環境で「USB2ポートにつないでいる外付けHDD」と「USB3ポートにつないでいる外付けHDD」の比較です。


故に上記数値にはHDD製品に起因する性能差も含まれています。


本来のテストは「同一HDD製品をUSB2接続した場合とUSB3接続した場合」で比較すべきところなのですが、


これは自宅PC環境の構成変更をした際に試して追記しようと思います。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
非常にわかりやすい (匿名)
2014-07-10 15:38:48
ど素人ですが、写真付きで非常にわかりやすいです
ありがとうございました
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助かります。 (akky)
2014-07-22 15:34:34
遅ればせながら、私もUSB3.0を増設しようと考えていました。ボードもぴんきりで、選ぶのさえ躊躇していまたが、本サイトの分かりやすい解説で実行に移したいと思いました。増設後のUSB2.0と3.0の転送速度の比較写真もアップしていただけたら幸いです。
返信する
Unknown (いけだ)
2015-01-11 20:25:26
akkyさま。USB2/USB3転送速度比較の件。遅まきながら追記いたしました。
返信する
Unknown (Unknown)
2018-08-02 07:28:59
こんにちは、兵庫県在住のBINGEと申します。

時は流れまして2018年・・・。先日当方もUSB増設カードをマザーボードに、はめましたが。
このブログにはペリフェラルの12Vをカードに差しておりますが、私のカードはSATAの電源ケーブルでした。当方は、これの接続をせずに、MBに,はめて立ち上げてしまい、何とPCがカードを認識しませんでした。

この記事↓ 124.USB増設カードについて
http://binge3.web.fc2.com/bun/124.html

それでは。

BINGE/binge2.web.fc2.com
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