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誤認逮捕 その25

2007-06-18 | 誤認逮捕
アリバイ示す通話記録、再審に提出へ 富山・冤罪事件

 強姦(ごうかん)と強姦未遂の2事件で逮捕され服役後に無実と判明した富山県内の男性(40)が、強姦未遂事件発生の時間帯に現場から車で約30分はかかる自宅で電話をかけていた可能性が高いことが、NTTの通話記録から分かった。20日始まる再審に証拠として提出される。男性のアリバイを裏付けるものだが、捜査当局はこの記録を入手しながら男性を逮捕・起訴していた。
 強姦未遂事件は02年3月13日午後2時40分ごろに発生した。通話記録によると、男性宅の固定電話から、同2時半ごろから23分間、兄の自宅にかけられていた。関係者らによると、当時男性は一人暮らしで、たまに男性宅に出入りしていた姉も日中は、仕事に行っていた。このため、男性が電話をかけていた可能性が極めて高いという。
 事件現場と男性宅は、車で30分程度かかる距離があり、犯行時刻に男性が現場にいることは不可能になる。
 県警は当時、似顔絵による捜査などから男性を強姦未遂事件と、その約2カ月前に起きた強姦事件の容疑者とみていた。
 1月14日に発生した強姦事件では犯行前、被害者宅に酒屋を装った電話があったため、県警は同年4月、NTT富山支店に男性宅の通話記録を照会した。しかし、記録は4月からさかのぼって1月21日までしか残っていなかった。
 3月の通話記録も入手していたが、捜査当局は強姦未遂事件のアリバイが成立する可能性には気づかなかったという。
 男性の冤罪は、別の事件で逮捕された大津英一被告(52)=公判中=が昨年11月に2事件を自供したことから判明した。検察は「男性の無罪を証明するには、大津被告の有罪を証明する証拠で足りる」としているが、弁護側は、男性を取り調べた警察官の証人尋問などを求めている。
 男性の弁護人は「明らかに捜査が不十分。捜査には他にも疑問点がいくつもある。アリバイを立証しうる通話記録があったのに、なぜ冤罪が生み出されたのか。捜査の過程を明らかにしたい」としている。


裁判所は、再審裁判でどこまで事実関係を明らかにしようとするのでしょうか。
それから、当該通話記録はどういう形で明らかになったのでしょうか。


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