弁護士法人かごしま 上山法律事務所 TOPICS

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不公平というよりも法曹人口(判検)拡大 の方が視点があっているのでは?

2007-02-28 | 刑事
「判検交流は不公平」と批判 痴漢実刑に周防監督(共同通信) - goo ニュース

※引用
「判検交流は不公平」と批判 痴漢実刑に周防監督

 痴漢事件の裁判、冤罪をテーマにした映画「それでもボクはやってない」を制作した周防正行監督が27日、痴漢事件で無実を訴え続けてきた男性被告(64)に判決が言い渡された東京地裁を訪れた。判決は映画の結末と同じ有罪。しかも実刑だった。担当が東京地検検事から転じた白坂裕之裁判官だったことから、周防監督は「訴追側が裁くなんて。(判事らと検事が人事交流する)判検交流は不公平だ」と批判。


まあ、地検検事から転じた裁判官ということですから、批判内容の意味はわからないでもないです。多分、監督が言いたかったのは、有罪率99.9パーセントの背景ということだと思います。
私自身は、公務員の経験がないので、良く分からないのですが、外から見ていて判検交流によって、個別の事件が影響を受けるということはないと思います。ただ、この制度があることによって、判検の採用人事というか体制が大分節約されていることは事実なのかもしれません。ただし、この制度がなくなると、お役人の世界ですから裁判所は検察庁対応の窓口を作り、検察庁は裁判所対応の窓口を作るだけで、それぞれの法曹人口が増えても、現場の裁判官、検察官は増えないかもしれませんね。
 公的なあるいは、制度的な判検交流より、裁判官室に検察官が立ち寄って、公的私的に話をするということ自体のほうに問題を感じますが・・・。


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