学校 『攻め』と『連携』

公立小中学校の強みは,家庭・地域と連携できること!
連携のための『攻め』は「学校の誇り」づくりで!
 

方法論としての『攻め』と『連携』

2008-11-28 | Weblog
方法論としての『攻め』と『連携』
1.『攻め』 ―地雷原を走り抜けること―
 (1)『攻め』とは、自分で埋めた地雷原を走り抜けることである
   他人が埋めた地雷原は、どこにどのような地雷があるか不安なのでどうして
も躊躇せざるを得ないが、自分で埋めたものはわかる。自分で敷設したものな
ら吹き飛ばされても本望だろう。
 (2)『攻め』のはじめは「あたりまえのことがあたりまえにできること」という
特色
   これが最も難しい『攻め』の形である。この特色に完璧はないので、併行し
て、その学校独自の特色づくりを進めないと、「あたりまえのことがあたりま
えにできる」という特色が日常に埋もれてしまう。地域や子どもの特性にあっ
た独自の特色づくりを前面に出してから、その推進の過程で「あたりまえのこ
とがあたりまえにできる」ようにする手法もある。
 (3) 『攻め』の例をもう一度        ―[攻めの姿勢]例示-(再掲)
①公立の学校は「愛郷心」の指導が常に根底にあるべきである。地域の助けを
待っているのではなく、地域に出向き働きかける「攻め」の姿勢が基本
②学校の特色が自然に発生するのを待つのではなく、特色の芽を見つけ実態に
即して攻める
③子どもたちの今は戻ってこないから、まず、今、咲く花を咲かせる。「草を
取り終えた後で種をまくか、花を養いつつ草をとるか」草もその土の活力の証
④新しい教育の動向に対応し、「積極的に試みる」先行的姿勢が「攻め」
⑤子どもたちへの「攻めの手口」をもつ教員を育て続ける。人材の不足を嘆く
前に育てようとするのが「攻め」。「子どもの傷はつくられたもの、子ども
のよさはつくるもの」傷を治療し、よさを育てる奥の手をもつ教員を育てる
1知的好奇心のある子を育てる
(成績の良し悪しの前に「学びぐせ」をつける教員)
2挫折感に耐える子を育てる 
(成果の大小の前に「がんばりぐせ」をつける教員)
3誇りをもった子を育てる 
(地位の向上を求める前に「やりがい」を育てる教員)
4表現力豊かな子を育てる 
(自己中心でない「子どもの表現」を大事にする教員)
5思いやりのある子を育てる(自分本位でなく
「他人のことに思いがおよぶ」子を育てる教員)
 それぞれの子が育つ助け手としての「攻めの手口」を持つ教員を育てる。
⑥情報の発信は「攻め」の手段
賢い受信者からよい発信者へ、よい発信者のところにはよい情報が集まる。
⑦学校の伝統、校風、気風に即した「学校の言葉づくり」
「誇りを表す言葉」「目標を表す言葉」「潤いのある言葉」「元気のでる言葉」「気持をつなぐ言葉」がとびかうことで『学校の品格づくり』が進む。教育活動は「言葉」と「活動」で構成されている。
・「ありがとう」「うれしいね」は魔法の言葉   ・「おはよう」「こんにちは」は言葉の握手
⑧「苦情等」の対応と処理について、すべて吸い込んでしまうスケールの大きさや地雷原を駆け抜けてしまう豪快さも必要だろうが、どの段階で「攻めに転じるか」も勝負どころになるだろう。組織として戦う攻めの『信長型戦略』が必要。 
⑨学校の規律づくりによる攻め
・守る(約束、きまり)・ただす(わが身、行動)・整える(環境、気持)
⑩「募集」や「要請」には進んで応じ、攻めの素材にする。
2『連携』 ―まず、学校と地域・家庭の連携から―
  ① 教員の連携 *校内、学校間
② 学校間連携              *共同実践研究
①小中連携               *小中一貫教育
②地域との連携          *地域の歴史、伝統文化、人材活用
③外部機関の教育力の活用     *道徳教育研究所、臨床美術研究所、 
④学校評議員・学校運営協議会等との連携 *地域の教育力
⑤大学・研究機関との連携     *裸足と脳、ランニングと脳の活性化
⑥文化団体との連携        *地域の文化度と子どもの学力
⑦行政機関との連携        *日本一子育てしやすいまちづくり
⑧地域の保育園・幼稚園・高校・その他の教育施設との連携

特色ある学校づくり 1

2008-11-28 | Weblog
Ⅰ 特色ある学校づくり (例示)
  学校には、その学校の歴史たる伝統がある。今の学校の輝きたる校風がある。また、教員や子どもの姿たる気風がある。家庭・地域の見る目としての家庭・地域の声や思いがある。それを魅力あるものに形づくっていくのが特色ある学校づくりなのであろう。
1自然体験としての学びを考える
―人間も自然の中の一つの存在である。地域の自然が育てる地域の子どもたち―
①自然(自然体験)からの学びとしてのセンサリーアウエアネス
②裸足の効果と脳の発達など体感としての学び
③モーニングランや朝錬など子どもの夜行化と目覚まし効果
2国際理解の学びを考える
  ―世界の中の子どもたちに目を向けなければ地球社会は滅ぶ―
①国際理解、人間関係としての外国語の学び
②聞き取ること、表現することによる人間理解
③国際ボランテイアの精神
3小中一貫教育と子どもの発達を考える
―変化と連続の葛藤で人は育つ。地域の学校のつながり―
①中一ギャップ   ②教科担任制
4民間の資源・活力の活用を考える
―知的な解決のための心の問題が教育の中心的な課題である―
5PISA型の学びを考える
―日本人が苦手にしてきたことでも子どもたちにはできると信じることで国際人としての素養が身につくだろう―
①PISA型のメソッド化  
6学期制の効果を考える
―どこで区切ってもいいが、日本の教育が四季の移ろいとともに育てた文化は大事だ―
①発達と評価(チエック) ②授業時間と学力 ③地域にあった学期制の検討
7地域立の学校と地域の子の役割を考える
  ―地域に生まれ育った子どもたちが、地域を思い、家族を大事にする―
①地域行事への参加 ②家族と活動する時間をつくる ③地域文化の伝承
④放課後子ども教室 ⑤スポーツ少年団・ボーイスカウト・ガールスカウトなど
8小学校の教科担任制の実践とその意義を考える
9教員や子どもを救う学校経営を考える
10地球を救うエコ学園構想を考える
11「学校は学習の習慣と学力をつけるところ」をテーマした学校経営を考える
 ①わかるまで・できるまで ②学習の機会づくり(予習・復習、補習・補 充、 自主学習・宿題)
 ③スクールボランティアによる学校内学習塾 ④春日部メソッドの実践
12.部活動を重視した学校経営を考える
13.体験活動を重視した教育を考える
14.特別支援教育を考える
  ①体験活動を重視し、ともに学ぶ ②人生設計としての進路指導
15.生き生きスクール構想を考える
  ①心のサポート ②関連機関との連携を含めた「いじめ・不登校」への取り組みを考える