「High Five」、「LTC」のメンバーとして、また「Nicola Conte(ニコラ・コンテ)」コンボの正規ドラマーとして、そのうえ数々のレコーディング・セッションへも引っぱりだこのドラマー「Lorenzo Tucci(ロレンゾ・トゥッチ)」...(^^)
2009年のソロ・アルバム『Touch』は、ラテン・フレイバーあふれる、それはそれはゴキゲンなアルバムだったけど...(^^)
本日ご紹介のコチラは、そんな彼がジャズ・ジャイアント「John Coltrane(ジョン・コルトレーン)」のスピリチュアル・サイドに捧げたという渾身のピアノ・トリオ作...♪
■ Lorenzo Tucci / Tranety (Albore Jazz, Japan, ALBCD13, 2011)
01. Moment Notice (John Coltrane)
02. Afro Blue (Mango Santamaria)
03. Hope (Lorenzo Tucci)
04. Equinox (John Coltrane)
05. Solstice (Lorenzo Tucci)
06. Wise One (John Coltrane)
07. Ivre A Paris (Claudio Filippini)
08. Lonnie's Lament (John Coltrane)
09. Cousin Mary (John Coltrane)
10. After The Rain (John Coltrane)
Personnel : Lorenzo Tucci (drums), Claudio Filippini (piano), Luca Bulgarelli (bass)
メンバーは「トゥッチ」のほか、「Max Ionata」との共演作『Zaira』(ワタシは未聴だけど...^^;)などもあるピアニスト「Claudio Filippini」に、「Guido Manusardi」のアルバムなどへの参加で知られるベーシスト「Luca Bulgarelli」...(^^)
収録曲のほうは、「コルトレーン」の曲と彼が好んで演奏した「02」に加え、「トゥッチ」のオリジナルが2曲、ピアノの「フィリッピーニ」のオリジナルが1曲といった構成...(^^)
演奏のほうは「トゥッチ」のドラムスは、曲がいつもよりオーソドックスなぶんオカズは控え目ながら、そのテクは今さら言わずもがな...(^^)
そして何よりこのアルバム、ヘッドホンでよ~く聴いてみると、ドラム・セットの中央にマイクを置いての録音らしく、「トゥッチ」のドラムスの各アイテムが配置どおりに左右のチャンネルから聞こえてきて(^^)、タム(前方に並べて置く小~中サイズのタイコ)に至っては左から右にきれ~いに流れて、痛快そのもの~(^^)
そして「フィリッピーニ」のピアノは初めてだけど、欧州ならではのリリカルさの中にもほど良いスィング感があり、そのバランスが絶妙で「トゥッチ」がこのアルバムで彼を選んだ理由はこんなところにあるのかも...(?)
そして彼は「07」の作者でもあるわけだけど、これが実に良い曲で、まるでパリのカフェで優雅な昼下がりを過ごしているかの気分に...(笑)
もちろんベースの「ブルガレッリ」も「05」などで見せるソロなどかなりのものだし(^^)、
下手すれば「難解」と受け止められがちな「コルトレーン」の世界を、このようにサラリ(とは言え決して「軽い」わけではない)と、そしてスタイリッシュに聴かせるあたりは、何はともあれ「アッパレ(!)」と言うほかなし...♪
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私も昨日記事にしたのでTBさせていただきます。
アルボーレ・レコードは良く練ったアルバムをだしてきますね。
トラックバックありがとうございます。さっそくコチラもさせてもらいました(^^)
ここ最近のアルボーレさんはホントにツボにはまりまくりです。
では今後ともよろしくお願いいたします(^^)