もはや「Bossa Nova」や「M.P.B. (Musica Popular Brasileira)」といったジャンル分けは無意味と言うほかありますまい...(^^)
というコチラは、現代ブラジルを代表するS.S.W.(シンガー・ソング・ライター)「Celso Fonseca(セルソ・フォンセカ)」の、純粋なオリジナル盤としては2007年『Feriado』以来となる新作...♪
(途中ライブ盤『Voz E Violao』、「Marcos Valle」との共同名義盤『Pagina Central』、リメイク作『Liebe Paradiso』あり)
■ Celso Fonseca / No Meu Filme (MPB/Universal, Brazil, 60252785364, 2012)
01. Alegria de Viver
02. Indigo
03. No Meu Filme
04. Agora Dancei
05. Linda
06. Maio e Junho
07. Enquanto Espero Voce Chegar
08. Nos Dois Somos Tudo
09. Depois de Voce
10. So Guarde O Que E Bom
11. Ficar
12. Ninho Vazio
もったいぶらずに結果から言っちゃうと、このアルバム、70年代末から80年代前半にかけての「AOR」、それも「ブルー・アイド・ソウル」系(はたまた我が国の「シティ・ポップス」風と言ってもよし...^^)の薫りたっぷりで(^^)、
コレらの時代を見てきたワタシらクリスタルな世代(笑)は、ノスタルジックな気分に浸れること間違いナシ...(^^)
すべて生音のバンド・サウンドに、ストリングス、ホーンセクションもふんだんに取り入れ、音的に「ボサノバ」を感じさせるのは、生ギター入りの「02」と「03」くらいなんだけど、
ボサノバ特有の「Saudade(郷愁感)」といった意味では、メロウな曲調と「セルソ」の哀愁感あふれる歌声と相まって、全般的にタップリ感じられるのは、ブラジルを代表するS.S.W.たる所以か...(^^)
元来のメロディ・メーカーぶりもいかんなく発揮され、全曲捨て曲ナシというわけで、ワタクシ的には何も言うことなく、届いて以来何回聴き返していることやら...(^^)というほどの大プッシュ盤... ♪
【2012年7月8日追記】
当アルバムより動画を2曲アップ~ ♪
【以下はメーカー資料より】
セルソ・フォンセカ15枚目のニュー・リリース
80年代の香りを湛えたセッション・サウンドとヴォーカルで織り成す爽快作!!
つい先日傑作「パラディーソ」の大胆なリメイク「LIBRE PARADISO」の発表でMPBファンを驚かせたばかりのセルソ・フォンセカ。ブラジル代表SSWの名を欲しいままにする卓越したメロディーメーカーが放つ通算15枚目のアルバムが登場!!
ジャキス・モレレンバウムをフィーチュアしたオープニング「Alegria de viver」、TVノヴェラ「DIVA」に挿入され好評を博したロナウド・バストスとの共作「Agora dancei」など、セルソの原点的なアイデアでもある70年代後期から80年代初期のアメリカとブラジル音楽の融合した温かみのあるバンドサウンドが特徴的。どこか懐かしさを感じさせるサウンドと計算されたホーンセクションに美しく優しいメロディが包む「Nos Dois Somos Tudo」等、少しポップな要素も絡めながら高い完成度を持った傑作だ。敬愛するTim MaiaやGeorge Bensonの影響も感じさせるアレンジは、Eduardo Souto NetoとSerginho Tromboneが担当。アビーロード・スタジオでマスタリング。全MPBファンのマスター・ピース化は確実!!