病院の目の前の交差点は、赤信号。
気分は滅入っていた。
前には年少さん?の男の子と若いお母さん。
雨…男の子はお母さんの折りたたみ傘を持って、
真っ直ぐ持てるように頑張ってた。
折りたたみ傘の持ち手は小さくてフラフラ。
やっと真っ直ぐ持てた時、
お母さんは、膝丈のフレアースカートでかがみ、
男の子の傘の中に入った。
スカートは地面にまるで大きな傘の様に広がり、
そしてびっしょり濡れたけれど、
何も気にしてない顔でお母さんはこう言った。
「出来たね!上手に持てたね!」
雨は降り続いてる。
信号は赤のまま。
青に変わると、男の子はしっかり傘を持って、
お母さんは頭から雨に濡れながら信号を渡り始めたた。
私はとっても温かい気持ちになって、
後ろから傘を指しかけようとした。
すっと隣の御婦人が先にお母さんの上にご自分の傘を指し掛け、
御婦人も半分濡れた。
「ありがとうございます。すみません。」とお母さんは繰り返す。
「いいのよ」優しい声で御婦人が返すその顔は微笑んでいた。
民主主義は崩壊したのか…
まだ日本は大丈夫、そんな気持ちになった。
気分は滅入っていた。
前には年少さん?の男の子と若いお母さん。
雨…男の子はお母さんの折りたたみ傘を持って、
真っ直ぐ持てるように頑張ってた。
折りたたみ傘の持ち手は小さくてフラフラ。
やっと真っ直ぐ持てた時、
お母さんは、膝丈のフレアースカートでかがみ、
男の子の傘の中に入った。
スカートは地面にまるで大きな傘の様に広がり、
そしてびっしょり濡れたけれど、
何も気にしてない顔でお母さんはこう言った。
「出来たね!上手に持てたね!」
雨は降り続いてる。
信号は赤のまま。
青に変わると、男の子はしっかり傘を持って、
お母さんは頭から雨に濡れながら信号を渡り始めたた。
私はとっても温かい気持ちになって、
後ろから傘を指しかけようとした。
すっと隣の御婦人が先にお母さんの上にご自分の傘を指し掛け、
御婦人も半分濡れた。
「ありがとうございます。すみません。」とお母さんは繰り返す。
「いいのよ」優しい声で御婦人が返すその顔は微笑んでいた。
民主主義は崩壊したのか…
まだ日本は大丈夫、そんな気持ちになった。