GAINAXキャラ なりきりブログ

レイ 「ブログって、何?」  シンジ「多分、日記帳みたいなものだよ」  レイ 「そう・・・ありがと」

キューティーハニー

2005年03月24日 01時35分40秒 | 映画



キューティーハニー



アスカ  「庵野監督も老けたわねぇ」
シンジ  「な、なんてこと言うんだよ!?庵野監督は僕たちの生みの親みたいなものなのに」
アスカ  「確かにそうなんだけどさぁ、これ見てたらそう感じちゃったんだから
      仕方ないじゃないの」
シンジ  「これは…キューティーハニーだね」
アスカ  「そうよ。正直ガッカリしちゃったわ」

レイ   「どうして‥‥?私は面白いと思ったけど」
アスカ  「私だって全然面白くないとは言わないわよ。けどねぇ、作品自体にパワーが
      もうひとつ感じられないのよね。ほら、エヴァンゲリオンの時の庵野監督の
      パワーって凄かったじゃない?」
シンジ  「作品に出演してる僕が言うのもなんだけど、エヴァは異常なエネルギーが
      作品全体からほとばしってたもんね」
アスカ  「エヴァの時と比べちゃうと明らかにパワーダウンしてるでしょ。だから
      老けたなぁって感じちゃったのよね」

シンジ  「そういえば庵野監督、結婚したよね。それも影響してるのかなぁ?」
レイ   「作家って私生活が充実すると、創作意欲が低下する場合があるものね」
アスカ  「庵野監督って自分の悩みとか不幸な出来事をエネルギーに変えて作品を
      生み出してる感じだったもん」
シンジ  「確かにハニーにはエヴァみたいなネガティブなパワーはないけど、結構前向きな
      メッセージが込められてて僕は好きだけどなあ」
アスカ  「それが作品の面白さに繋がってればね。ハニーはその点で失敗してると思うわ。
      例えばラストで唐突に愛の力で決着つけちゃうでしょ。あんなの単なる新婚さんの
      お惚気じゃないのよ」
レイ   「その見方はあなたのひがみも入ってると思うわ」
アスカ  「う、うっさいわね~!とにかく、どんなにポジティブなメッセージを込めたって
      キャラに感情移入出来なきゃ心は揺さぶられないわ」

シンジ  「感情移入…か。確かにサトエリ演じるハニーには共感できる所がなかったなぁ」
レイ   「言いたくないけど、演技もイマイチだったし」
アスカ  「そもそも脚本に問題ありなのよ。もっと登場人物に共感できるようなエピソードを
      積み重ねていかなきゃ」
シンジ  「仲間との友情にしたって、描かれてるのは飲んで騒いでカラオケやってる場面
      くらいだったしね」
アスカ  「だからラストも盛り上がりに欠けるのよ。見てる側がもっとハニーと仲間との
      友情を感じられてたら、もう少しカタルシスがあったはずよ」

レイ   「そういえば似たような気持ちになった映画を最近観たわ」
シンジ  「ああ、ローレライだね」
アスカ  「庵野さんも樋口さんも同じような失敗をしてるのよね。どんなに映像や
      設定が素晴らしくったって、肝心の〝人間〟がうまく描けてなきゃ
      作品としてはダメってことよ」

シンジ  「手厳しいなぁアスカは」
アスカ  「でもまぁ、よかった所もあったわよ。オープニングからの戦闘シーンは
      さすが庵野さんって思ったわ。
      けど売りの一つだったハニメーションは明らかに変だったけど。もうちょっと
      滑らかに動いてればよかったんだけど。
      このオープニングのテンションが最後まで続いてれば傑作になってたのにね」


レイ   「本音を言えば、庵野監督は実写には向いてないと思う。早くアニメの世界に
      帰ってきてほしい」
アスカ  「そりゃ私だってそう思ってるわ。でも監督がどういう作品を作ろうが
      見捨てるわけにはいかないでしょ。なんたって私たちの生みの親なんだから」
シンジ  「そうだよね。これからもずっと見守っていかなきゃね」