ミサト 「し~んちゃん、こんな夜遅くになんのテレビみてんの~?」
シンジ 「みっ、ミサトさんまだ起きてたの…?」
ミサト 「どれどれ…へー
BSマンガ夜話ねぇ」
アスカ 「あんたバカぁ!?いい年してまだこんなくだんない番組みてんの!?」
シンジ 「い、いいじゃないか…面白いんだから。それにマンガ夜話っていっても
大学の講義みたいな感じの内容だから、子供が見るような番組じゃないよ」
アスカ 「なによ~このあたしに歯向かうなんていい度胸じゃない!
はん!なにが大学の講義よ!ただいい年したオッサンどもがだらだら喋ってるだけのくせにー!」
レイ 「今回のシリーズはどれも今ひとつ盛り上がりに欠けたわね」
シンジ 「わぁっ!あ、あ、綾波…いたの?」
ミサト 「あれー言ってなかったっけ?今日からレイも一緒に住むことになったのよ」
アスカ 「なによーそれ信じらんない!!」
ミサト 「いいじゃないのよ~。みんな一緒の方が楽しいわよん」
アスカ 「よくないわよ~!絶対困る~」
ミサト 「なんでそんなに嫌がってるの?何か特別な理由でもあるの?」
アスカ 「そっ、それは・・・も、もういいわよ!勝手にすればっ!!」
レイ 「パタリロは新潟県民に気を使って、お天気お姉さんはNHKの表現規制に気を使って
事件屋家業は原作者に気を使って、みんな思い通りに話せなかったって感じ」
シンジ 「そうだね。でも最終夜の鋼の錬金術師はわりと盛り上がった方かな」
レイ 「人気作品だもの」
シンジ 「僕、この作品読んだことなかったんだけど、面白そうだよね」
レイ 「特に十代に人気があるみたい。岡田さんが言ってたジュブナイルっていう表現が
ぴったりな作品だと思うわ」
シンジ 「送られてきてたFAXの中に今まで読んできた中で最高とか、人生を変えられたって
いう意見があったけど僕にも覚えがあるよ。『ふしぎの海のナディア』を初めて見た時
そう感じたもの」
レイ 「大人になって考えると、ああ視野が狭かったなぁって思うのだけどもね」
シンジ 「でもさ、十代の頃のそういう気持ちってホントにその時にしか味わえないからね。
すごく貴重な物だと思うんだ。そういう気持ちにさせてくれる作品に出会えるって
幸せなことだよ」
ミサト 「十代の時って、その一瞬の気持ちが永遠に思えたりするものね~。わたしにも
そんな時代があったわ~」
アスカ 「ミサトに~?嘘よウソ!そんな乙女チックな青春時代送ってきたように見えないもん」
ミサト 「なんですって~(怒)」
シンジ 「…いつもこんな感じのウルサイ家なんだけど、ホントにいいの?」
レイ 「・・・うん」
シンジ 「…そっか。じゃ、行こう。荷物運ぶの手伝うよ」
アスカ 「なによ…シンジの奴。あんなに嬉しそうにして・・・・・・・バカ」