心の友だち

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吃音の話 140~ つぶやき矯正法(声は必ず出る!)

2016-10-21 09:16:10 | 吃音

「息を止めることなく、口の形を連続的に変化させていきましょう!」ということを、
折に触れて述べてきましたが、今回はそれを少し発展させた改善法をご紹介し
ましょう。

最初の音が詰まって出てこない、または連続するという症状に苦しんでいる人は、
「自分は言葉が出てこないのだ!」「自分は言葉につまずくのだ!」と思っている
かもしれませんが、それは間違いです。
言葉が出なくて苦労したとき、その単語を、あとでひとりでボソボソと独り言のよう
に言ってみてください。問題なく言えると思います。
もし、言えなかったときの緊張が残っていて、うまく声が出なかったら、まずゆっく
り息を吐くことから始めてみましょう。それから、ほんのわずか自分だけに聞こえ
る程度の大きさの声でボソボソと言ってみるのです。
まず、大抵の人は言えると思います。

そこで考えてほしいのですが・・・・
このことから、脳が発音を意識したとき、それが正常に発声器官に伝わり、発音
筋なども正常に機能していることが分かります。
つまり、「吃音は遺伝や発達障害ではない!」ということです。
また、機能障害でもありません。
小さな声でボソボソ言うだけなら、問題なく言えるのです。

こんな簡単なことが、なぜ高名な学者先生に分からないのか。
それは、その先生自身が吃音者ではないからです。
自分の躰(からだ)を実験台にしてあれこれ試してみるということをせず(というか、
できないわけですが・・・・)、客観的に観察することからアプローチしているからで
す。

つまり、吃音者は「最初の音が詰まって出ない」「最初の音が連続する」わけでは
なく、「コミュニケーションの場において必要とされる音声量で発音することに問題
がある。」と考えるべきなのです。
もし、そうだとすると、吃音者が高齢者になって耳が遠くなったとき、独り言のつも
りでしゃべっていても、それが普通のコミュニケーションの音声量であるということ
が起こってくるかもしれません。
このとき、人は、「吃音が治った!」と言うでしょう。

このように、ボソボソつぶやくように話すなら、何の問題もなく発音できるので(もち
ろん、例外はありますが・・・・)、まずはそのことから始めて、徐々に声を大きくして
いきましょう。
その途中では、「声が小さくて聞こえない!」「もっと大きな声で話しなさい!」と言
われるかもしれませんが、そういう外野の声は無視してください。
何といっても、つまずかずに話せるようになることが第一なのですから!



 ボソボソひそひそ 


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