No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

フェデラーの強さの秘密

2007年05月31日 | メンタル・心・考え方
”ナダルは相手に過剰反応させるテニスを主体としているが、
フェデラーはちょっと違うんじゃないか?”

これは前回の日記で頂いたコメントですが、とてもおもしろい視点ですよね。
僕もその通りだと思います。

おそらくフェデラーの場合、基本的に相手は関係ないのです。
自分とボールとの関係に集中しきっていて、
そこに余計な思考や想いを挟まない。
気配がないので、相手は過剰に反応することすらできなくて、
”反応できない”という状態になっている気がします。
武道の達人みたいですよね。笑

でも実はこれ、一般レベルのプレーヤーでも結構できるんです。
怖れや思考など、余計なものを取り除くだけで気配が出ないんですから。
実際レッスン中に、こういった種類の生徒さんのボールを結構受けます。
そうすると明らかに反応が遅れて、ミスしてしまうこともよくあります。

”何の心配もせず、余計な思考を挟まず、
来たボールをただひたすら打つ”
これ以上の奥義はないんじゃないかと思う今日この頃です。

過剰に反応しない

2007年05月26日 | 身体の使い方・打ち方
ミスする原因のほとんどが、”過剰反応”にあると思います。
普通に来たボールを普通に返せば良い、
テニスというのは本来ただそれだけなのに、
我々が勝手に難しくしてしまっているようです。

ミスしたくないという気持ち、
過去の経験から引き出される苦手意識、
技術的な知識からくる余計な思考など、
これらのことが原因で心が乱れ、身体が過剰に反応してしまうのです。

心が乱れた瞬間、どんな才能のある選手でも、
プレーするのが途端に難しくなります。
心が乱れては、良いプレーなどできません。
それにもかかわらず、ミスをしたとき、心に焦点が当たらず、
結果的に表面に表れた身体の動きばかりに目がいきます。

まずはどんなシチュエーションで自分の心が乱れるのか、
観察してみるとおもしろいと思います。

リードした場面?
チャンスボールをオープンコートに打つとき?
ベースライン付近に深いボールを打たれたとき?
速いボールを打たれたとき?
ヘビースピンを打たれたとき?
相手を力でねじ伏せようと思ったとき?

ちなみに↑は全部僕のケースです・・・笑

過剰に反応せず、ありのままの自分で、
ありのままのボールを感じて、プレーしたいですね。

立場が変われば、見方が変わる

2007年05月25日 | メンタル・心・考え方
街を歩いているとよくチラシを配られますよね。
美容院とか、パチンコとか。
以前会社勤めで営業職をやっている頃、上司から、

「もらってやれよ。がんばってんだから。
同じ営業ならわかるだろ。」

と言われたものです。

それ以来、何となく出されたものはもらうようにしていたのですが、
会社を辞めて自分でいくつかビジネスをするようになると、
まったく感じ方が変わってきます。

「いらないとわかっているものをもらうのは、経営者に申し訳ない。」

というふうに。

チラシって結構コストがかかるんです。
情けでもらってくれても、すぐにゴミ箱に捨てるぐらいなら、
もらわないでほしいと感じます。

自分の今の立場によって、感じ方ってすごく変わるんですよね。
このケースだと、営業という立場なのか、経営者という立場なのかで変わります。
どっちが正しいという答えって出せないんですよね。

他の例で言うと、車を運転しているときは、自転車で走っている人が邪魔だと思うし、
自分が自転車を乗っているときは、車がうっとおしいと感じます。
これは人間のできていない僕だけでしょうか?笑

ひとつの現象に対して、あらゆる側面が四方八方に、
もっというと360度方向に存在するんですね。
自分が何かにイライラしたり、恐れていたりして心が乱れているとき、
ひとつの側面からしか物事を見ていない場合が多いようです。

テニスにおいても、生活全般においても、
心のブレを減らして楽しく生きていけると良いですね。

ボールを明確にイメージして素振りする

2007年05月25日 | 身体の使い方・打ち方
先日、河口湖にある鳴沢林間ゴルフ場に行ってきました。
ここはショートコースなのですが、
18ホールしっかりあるし、ドライバーを打てるロングホールもあるし、
ちゃんと整備されてあるし、結構楽しいコースだと思います。
そして何より富士山がドーーンと見えて、景色が最高でした。

ゴルフは年に数回しかしないのですが、
普段やらないスポーツをすると、発見があってとてもおもしろいものですね。
テニスと同じように、身体の声、そしてクラブの声を聞きながら、
スウィングすると、きっとうまくいくのでしょう。
自分の内側を観察してみると、クラブを支配しようとしている自分を発見。
信頼して身体に任せてみると、うまく打てる回数が増えました。
本当にテニスと同じですね。

後、おもしろい発見だったのは、
素振りと実際に打つときの感覚の違いが、
どこから来るのかがわかったことです。
僕の場合、素振りをするときにボールをイメージしていないことが原因でした。
ボールを明確にイメージして素振りをしてみた後は、
割と同じような感覚でボールを打つことができました。

テニスでもそういうこと、ありませんか?
素振りと同じように打てないってことが。
そういう場合は、ボールが来るところまでリアルにイメージして素振りしてみてください。
そうすると実際に打つときに、同じような感覚でプレーできるかもしれませんよ。

それではみなさん、楽しい週末を!

怖れの中でプレーしない

2007年05月22日 | メンタル・心・考え方
最近つくづく思うことは、
自分も含め、ほとんどのプレーヤーが、恐れの中でテニスをしているということです。
試合でミスを恐れて振り切れないというだけでなく、
練習時のラリーから、ミスするのが嫌であったり、
相手に悪いなどと気を使ったりしながら、ボールを打っています。

萎縮してるんですよね。常に。
なんか爽やかじゃない。
オーラが重いのです。

萎縮してミスが減るかというと、これまた逆で、
心の怖れが身体に反映されて、簡単なボールでもミスしてしまうようになります。

スパーンと爽やかに振り切りたいですね。
覚悟さえ決まれば一瞬でできることなんです。
一緒にがんばっていきましょう。

守るべきものは何もない

2007年05月19日 | メンタル・心・考え方
「5-3アップから逆転されてしまいました・・・」

みなさん自身も、そしてみなさんの周りでも、頻繁に起こっていることではないでしょうか?
僕自身も同じような体験を数え切れないほどしてきました。

どうしてこんなに頻繁に起こるかというと、
人間の心理として、リードしたらそれをどうしても守りたいという気持ちになりやすいからです。
そうすると、今まで普通に打っていたボールまで、とても難しく感じ始めます。
一方負けているほうは、開き直り始めます。
そうすると、ノビノビとプレーすることができるので、力関係が逆転してしまうのです。

ひとつの解決方法は、先日の日記にも書いたように、
”今に集中する”ことです。
スコアに囚われず、一本一本、一振り一振りに集中すること。

もうひとつの方法は、”逆転されてもいいや”と開き直ってしまうこと。
失うものがない人って強いのです。
守るべきものなくなると、肩の荷が下りて、ありのままの自分でいることができるからです。

あなたが守らなければならないものは何でしょうか?
「私はあの人よりは強い」というプライドでしょうか?
他人からの称賛でしょうか?
よく考えると、大したものは出てこないはずです。

守らなければならないものは、余計な荷物と同じです。
荷物を背中に背負いながらプレーするのは大変ですよね。
そして思いが強ければ強いほど、重さが増えます。
例えていうなら、体重60キロの人が、重さ10キロの荷物を背負いながら
プレーしているみたいな、そんな感じです。

余計な荷物を下ろして、身軽にいきましょうね。

自分の内側に答えがある

2007年05月19日 | 身体の使い方・打ち方
うまくプレーするためのコツは、
自分の内側に注目することです。
身体の動きにしても、外側から見た身体の動きではなく、
動きの中でのどういう感じがするかという内側のフィーリングがより重要です。

うまく打てるときは、エネルギーがどこにも滞ることがなく
スゥーと流れていきます。
力んでしまったときや、頭でプレーしているとき、
また怖れの中でプレーしているときは、
エネルギーがどこかで停滞し、
もたつきながら、やっとこさ流れていく感じがします。

おもしろいことに、内側のフィーリングに注目していると、
いいボールが安定して打てるようになるばかりでなく、
外側から見えるフォームも勝手にカッコ良くなってきます。
一般的な上達法では、外側のフォームに欠点を見出し修正しようとしますが、
その方法より、何倍も早く、且つ見た目にも美しいフォームになります。

我々は自分の外側に答えがあると信じてきましが、
どうやら答えは全く逆、自分の内側にあるようです。
外側は全て結果です。
フォームも、コートに入るか入らないかも、勝ち負けも。
原因は自分の内側以外のどこにもありません。
もっと内側に注目していきましょうね。
きっとたくさんの発見に感動すると思います。

今を精一杯楽しむ

2007年05月10日 | メンタル・心・考え方
フェデラーがインタビューでよく言う言葉が、
「1ポイント1ポイント集中する。」 です。
一見当たり前のようなこの言葉ですが、
実に重要なことだと最近やっと気付いてきました。

凡人の特徴は、過去を悔やみ、未来を心配することです。
今という瞬間にいることがないんですね。

テニスで言うと、
「あのときちゃんと決めていれば・・・」
などと過去を後悔し、
「絶対ミスしたくない・・・」
「負けたら周りの人に何て言われるだろう・・・」
などと未来を心配するわけです。

過去は変えることはできません。
未来は今という現在の積み重ねでしかありません。
そして我々ができるのは今という瞬間を精一杯生きることだけなんですね。

フェデラーを見ていると、1ポイント1ポイントどころか、
一振り一振りを精一杯味わっているように見えます。
彼が最高のパフォーマンスをするときの心境は、
ゲームのスコアも、周りの期待も、何も気にしていないのではないでしょうか。
一振り一振りを感じ尽くしているだけのように、僕には見えます。

能力の違いはあるにしても、我々凡人も今という現在に集中することはできますよね。
実行するために、努力は必要ありません。
そうすると決めるだけで良いのです。
一瞬一瞬を楽しんでいきましょうね。

楽しんでいるときに能力は発揮される

2007年05月08日 | メンタル・心・考え方
みなさん、お久しぶりです。
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?

僕はというと、武蔵野ドームで行われたダブルスの試合に出てきました。
一歩間違えれば負けていた試合もいくつかあったのですが、
結果的にはラッキーなことに優勝してグアム旅行をもらうことができました。

今回の試合では、とにかくプレーを楽しむことと、
気持ち良く打つことだけをトライしました。
楽しんでやっていれば、結果的に良いプレーが出やすくなります。

本番でよくやってしまうのが、勝負にこだわり過ぎて、
テニスそのものを楽しめなくなることです。
それで良い結果が出るなら、まだマシですが、
多くの場合、結果も悪くなります。

しかし我々凡人は、どうしてこんなにも、結果にこだわってしまうのでしょうね?
現代の厳しい競争社会の中で育ち、
勝つことが唯一素晴らしいことだと教えられてきた弊害なのでしょう。

冷静に考えれば本当にバカバカしいことですが、 
 ”試合に負ける = 自分には価値がない”
と感じてしまうことはありませんか?
少なくとも僕はその傾向があります。

この役に立たない思い込みは、そろそろ手放していきたいものですね。
もっと自由にノビノビとテニスを、そして人生を楽しんでいきましょう!