「すべての道はローマに通ず」
なんていうけど、ローマ人が造った道の中でも最古の一つ、アッピア街道。
旧アッピア街道には、ローマ人が舗装した道が今でも見られる。
馬車の轍の後までしっかり残っている。
天気のいい秋の一日、こんなところを散歩するのも気持ちがいい。
昨日は、毎月恒例の交通機関のストライキ。すごい渋滞でした。ルンゴ・テベレ(川沿い通り)など、分速1メートルではないかというほどの込み具合! 当然、私は車をそこらに置いて、徒歩で観光です。「アラ・パチス」(平和の祭壇)に行ってきました。 紀元前9年、初代ローマ皇帝アウグストゥスにより、平和を祝って造られた祭壇。それまで戦争続きだったローマにようやく訪れた平和が永続しますようにと、当時のローマ人は誰もが願ったんでしょう。 初代皇帝アウグストゥスとはこの人↓ えらい美男であったそうです。 祭壇の右側面には、皇帝一家、フラーメン(祭司)、リクトル(警士)などの浮き彫りで飾られている。一番左の半分壊れているのが皇帝アウグストゥス。 祭壇裏側。ローマの創始者ロムルスとレムスの双子の兄弟が、大地の女神に抱かれている。左は風の女神。右は水の女神。 館内のパソコンにあった復元図。こんな風に彩色されていたんでしょうか。 そうそう、このアラ・パチスが納められている建物、1999年より建て直しされていて、ずっと閉まっていたんです。 2000年の春にここの前を通りかかったとき、「2001年4月完成予定」と書かれていて、「お、来年かー」と思っていたわけですが…完成されたのは今年、2006年4月。6年も待ちましたよ。待ちに待って、ようやく見れました。 実はアラ・パチス自体は、私も10年ぐらい前に一度見たんですが、待ちわびていたのは、このアラ・パチスが納められている建物の方だったんです。 アメリカ人建築家リチャード・マイヤーによる設計。 白い壁、ベージュの大理石、ガラスのコンビネーションがとても美しく、周りのファシズム時代の建物、19世紀の建物ともよく調和しています。 入り口付近では大理石の壁により祭壇へと続く壮重さが感じられるけど、一度中に入ってしまえばとても開放的で、内部と外部が隔たりなく繋がっていく感じ。 あえて欠点をいえば、ガラスの格子が細かいので、祭壇に縞々の影が映って、浮き彫りが見にくい、ということでしょうか。もう少し大きなスパンでガラスをはめ込めばよかったのに。。。って思うけど、でも巨匠マイヤーの作品、やっぱり美しいです。 「アラ・パチス博物館」Museo dell'Ara Pacis 住所:Lungotevere in Augusta, Rome Italy 月曜休館 9:00~19:00 入場料:6.5ユーロ www.arapacis.it
ローマから南に130km、車で2時間ぐらい。
あまり期待もしていなかったんですが、とてもよかった!ラツィオ県内とは思えないぐらい水が奇麗でした。
崖の上のスペルロンガの町は、すぺての壁が白くて、通りが狭くて迷路のよう。
ポジターノの小さい番みたいな感じでしょうか。
スペルロンガのビーチの終わるところにある「ティベリウスの洞窟」。
古代ギリシャのホメロスの叙事詩「オデュッセウス」によれば、この洞窟は一つ目の巨人が住んでいたところ。ここに流れ着いたオデュッセウスは、この巨人に捕まってしまうけど、巨人の目を突付いて脱出に成功。
この伝説に基づいて、1世紀、ローマ皇帝のティベリウスは、この洞窟の周りに別荘を建て、洞窟の中に巨人やオデュッセウスの彫刻を飾っていたらしいです。
彫刻の破片が洞窟の中で発掘され、併設の博物館内に展示されています。
私達が泊まったホテルも、プライベートビーチがあって、快適でした。
こちら→ ホテル アウローラ
高い… ここ2週間ぐらいで、またさらに高くなったよな~。
ラジオを聞いていたら、フランスの学者が、「水で走る車」とやらを開発中だと言っていた。どのような動力なのか、私のイタリア語力と科学的知識では、まったく理解できなかったけど、タダ同然で走れる車だということは分かった。そんな夢のような車、フランスの学者さんにはぜひがんばって作っていただきい!
そうそう、ガソリンスタンドといえば、最近、ずっと謎に思っていた事が判明した!
イタリアのガソリンスタンドは、スタンドの人が入れてくれる「有人サービス」のところと、自分でガソリンを入れる「セルフサービス」のところがある。
中には、一つのガソリンスタンドで、有人とセルフのコーナーのどちらもあったり、または、昼間は有人で、夜はセルフというところもある。
で、私が謎に思っていたのは、「セルフサービス」と書かれているのに、人がいて、ガソリンを入れてくれてしまうのはなぜ???ってこと。
は!っと気がついたんだけど、あの人達は、ガソリンスタンドの人じゃなくて、勝手にやってきて働いている人だったんですね。セルフサービスのスタンドで、ガソリン入れてあげて、チップを稼いでいるだーって、そんなことすぐに気が付きそうだけど、今まで分からなかったなぁ。どおりで、外国人が多いわけだ。
今までチップもあげないでガソリン入れてもらって、悪かったなー なんて思ったけど、よく考えたら、こっちが頼んでもいないのに勝手にやってるんだから、いっかー。でも、次回、そういうことがあったら、やっぱりチップあげよ。
子供のためのLudoteca(芝居小屋?)ということらしいが、芝居だけじゃなくて、主に3~10歳の子供を対象にした様々なイベントが行われるらしい。ホームページに、イベントのスケジュールが載っているが、イベントのない日でも、またはイベントに参加しなくても、館内の子供の遊べる2部屋が、毎日無料で利用できる。こちらの無料の2部屋は、年齢制限なし。
こちらは、「Bosco di Betulla(樺の森)」。
お絵かきコーナーや、積み木のようなおもちゃで遊べる。
もう一部屋は、「貴族のお部屋」???
洋服ダンスや、ベンチの中には、子供サイズの貴族の服や帽子や冠が入っていて、子供達は、18世紀の貴族に変身できる。
夏の間は、4歳以上の子供を対象に、サマースクールも開催されている。一週間80ユーロぐらい。
場所は、シエナ広場のお隣です。
最近、本当に暑いので、こういう室内で遊べるところは、重宝ですね。
”またしても”というのは、先週は、タクシーのストライキが全国規模で行われ、全国のタクシーがローマにやって来て、デモを行い、大変な騒ぎだった。全国のタクシー労働組合と経済発展大臣(と、訳していいのか?)の間で、今週月曜日より、話し合いが行われると決まり、今週は一まずストが解除されていた。
タクシー側は、イタリア政府の立てている「タクシーの営業権をより開放する政策」に不満なのだ。イタリアでは、タクシーの数が不足していると言われている。例えば、ミラノのタクシー数は、マドリッドの6分の1ほどだ。観光業が盛んなイタリアでは、特に春から秋の観光シーズン、タクシーが非常に不足し、電話で呼んでも、とても待たされたりするのも事実だ。
イタリアのタクシーは、建前上100%個人タクシーだ。それぞれの市から営業権をもらい、自営業という形になる。営業権の数は、それぞれの市で決められいる。もし営業者がタクシー業を辞めたければ、この営業権を他人に譲渡することもできる。譲渡が可能ということは、闇で売買されるということだ。
この営業権の闇の値段というのが、驚くほど高い。例えばローマ市なら、18万~20万ユーロ(2,500万~2,800万円)ほど。たった一台のタクシーの営業権の値段が、これですよ。一財産だよね。こんな大金払って、タクシーの営業権を買って、それで元が取れるのかと思うけど、どうやら、5~10年ぐらいで、元が取れてしまうらしい。そして、一度元を取ってしまえば、非常に儲かる仕事ということらしい。
Reppubblica誌によると、タクシー営業者の平均日収は、同レベルの他の仕事と比べると、2~3倍程度。(同レベルの他の仕事とは、いったい何なのか疑問だけど。。。)
タクシーの営業権がより開放されるということは、ただ単に、一台あたりの仕事数が減るという以上に、この闇の営業権の値段が下がるということだ。これは、タクシー営業者にとって、大大大問題だ。一時にして、何万ユーロも失う事になる。
タクシー労働組合は、伝統的に、右派の政治家の保護を受けてきた。この5年間、ベルルスコーニ政権下、タクシーの数は、ほとんど増やされず、闇の営業権の値段も、益々上がった。5月に政権が左派に移り、政府はすぐさまタクシー問題に着手したのだが、「営業権のより開放」を唱えた途端に、このありさま。タクシー側は大騒ぎだ。
現在、いろいろ調整が行われているんだろうけど、どう決着するか?
私的には、タクシーの数もそうだけど、「タクシーの質」をどうにかしてもらいたいって、思ったりするけど。うちのアメリカ人や日本人のお客さんでも、タクシーにぼられたっていう話、後が絶えないもの。頼みますよ、タッシスタさん。
騒ぎは朝方まで続いたんじゃないでしょうか。 (コッリエーレ・ディ・セーラ誌より) ワールドカップ、イタリア、決勝進出です。 私の予感では、ドイツが勝ち、そのまま優勝だったんですが、私の予感など当てにならないということが、今回も証明されてしまいました。おかげで、昨夜は眠れないほどの騒ぎでありました。 日曜の決勝、もしも勝ったら、どんな騒ぎになるんだろう? Forza Italia!!!