つわわわわ

上半身が球体に近づきつつある男の、特になんともないブログ

つぶやき昔話4

2015年05月07日 01時48分53秒 | つぶやき昔話
2015/04/22 3:02 on Twitter


母「ゆうくん、起きなさい」
母子「「つぶやき昔話の時間よ」」
子「うん、ハモれる」

母「さて、今日のつぶやき昔話はこのお話。『か ぐ や 姫』」
子「怖い!!! もういいそれ怖い!!!」
母「もういい? このお話するの、初 め て よ ?」
子「ああああ!!! ママの目的がわかんねえ!!!!」

母「とまぁ、冗談はここまでにして、『か ぐ や 姫』」
子「こえええ!!! 腹立つ!!!!!」
母「さて、『鶴の恩返し』」
子「こともなげに始めよった!」

母「昔々、あるところに一羽の鶴がいました」
子「鶴視点?」
母「ある寒い冬の日、鶴は罠にかかりましたが、あまり痛くないタイプの罠でした」
子「それはよかった」

母「しかし身動きがとれません。
  このままではスニッカーズが食べられずに餓死してしまいます」
子「主食スニッカーズなの!?」
母「そこにおじいさんがやって来ました。おじいさんは鶴を罠から助けてやると、
  食べかけのスニッカーズをあげました」
子「常識なの? 鶴がスニッカーズ食うのは常識なの?」

母「お腹が空いたらスニッカーズでおなじみの鶴ですが、
  おじいさんの食べかけのスニッカーズは正直ごめんだったので、
  そのまま飛んでいきました」
子「鶴ひどいな」
母「鶴が空から見下ろすと、
  地面に落ちたスニッカーズを拾って食べているおじいさんの姿が見えました」
子「マジか!!!!」

母「おじいさんを哀れに思った鶴は恩返しをすることにしました」
子「恩返しってそういうものじゃなくない?」
母「鶴は頭を悩ませました」
鶴(あのレベルの人間にはどの程度の恩返しがお似合いだろう?)
子「めちゃくちゃ見下してるよ!!」

母「そこで鶴は、自分の羽を使って機織りをし、
  おじいさんとおばあさんに反物を作ってあげようと考えました。
  しかし、一抹の不安がよぎります」
鶴(この姿のままではまた食べかけのスニッカーズを与えられてしまうかもしれない…)
子「そんなに嫌なの?」

鶴(ああ、そうだ! 人間の姿になればいいじゃないか!)
母「しかし鶴は人間の姿になったことなどありませんでしたし、
  そんなことが出来るかどうかもよく分かりませんでした」
子「じゃあなんで名案みたいな感じ出したんだよ!!」

母「鶴は困ってしまい、人間になりたいと願いながら下っ腹に力を入れました。
  すると次の瞬間には美しい女性の姿に変わっていたのです」
子「そんな簡単に!!?」
鶴「マジか…」
子「自分でも引いてんじゃねえかよ」

母「そしてその晩、鶴はおじいさんの家を訪ねました」
鶴「ごめんくださいまし」
母「少しして戸が開くと、そこにはネグリジェ姿のおじいさんが立っていました」
子「おばあさんじゃなくて!?!?」

母「思いがけず若い女性がいたことに驚いたようで、おじいさんは慌てて言いました」
爺「いや、これはあれじゃ…あの…違うんじゃよ」
子「何がどう違うというんだよ」

爺「まぁそんなことより娘さん。こんな夜更けにどうしたのかな?」
子「そんなことよりじゃねえよ、アンタがどうしたんだよ!!」
鶴「ええと、あの、道に迷ってしまって、
  雪も強いですし泊めていただけないかなと思ったのですが、
  やっぱり大丈夫です、無理です」
子「無理です!!!」

爺「そうは言うてもこの辺りにゃ他に家もないんだ、命に関わる。お入んなさい」
子「いいこと言ってるふうだけどネグリジェ着てるからね?」
母「尚も渋る鶴におじいさんは言います」
爺「ああ、もしこの格好が無理だと言うなら別のネグリジェに着替えるよ」
子「なんでそこは譲れないんだよ!!!」

母「とはいえこれでも所帯持ちなのだから、
  寝巻が特殊なだけでそこまでおかしな人ではないはずと思い直し、
  鶴は家に招かれることにしました。しかしおばあさんの姿はありません」
鶴「あら、おばあさんはもう床に就かれたのですか?」
爺「え?」
鶴「え?」
子「…ん?」

鶴「おばあさんは…?」
爺「おばあさん? ワシはずっと独り身じゃよ?」
母「おばあさんはいませんでした」
子「いないの!!?」
鶴「えっ…あれ…? 昔話と違う…」
子「いや、メタがすごすぎてもう何の話をしてんのか分かんないよ!!!」

母「おばあさんがいないとなると、おじいさんはいよいよ危険人物です」
子「一切反論はないよ」
母「仕方がないので鶴はサクッと恩返しを終わらせてしまうことにしました」
子「そんなんならもう別にしなくていいんじゃん!?」

母「鶴はおじいさんに言いました」
鶴「隣の部屋を借ります、絶対に戸を開けないでください。では」
子「事務的…!」
母「鶴は部屋に入ると元の姿に戻って羽を抜き取りましたが、機織り機はありませんでした」
子「なかった!!!!」

母「鶴はとても驚きました」
鶴(昔話と全然違う…!)
子「いや、スニッカーズの時点で全然違うからね」
母「すると部屋の外からおじいさんが声を掛けてきました」
爺「もう全部脱いだ?」
子「何考えてんだこのエロジジイ!!!!」

鶴「いや、全然脱いでないですし、ほんと絶対開けないでください!!」
爺「いやいやいや、絶対開けないでってことは脱いどるじゃろ!!!
  えっ、じゃあパーセントだと? パーセントだと何パー脱いどる?」
子「こいつ昔話に出てきちゃいけないレベルで気持ち悪いんだけど!」

母「鶴は困ってしまい、機を織りたいと願いながら下っ腹に力を入れました。
  すると次の瞬間には美しい反物が出来上がっていたのです」
子「お前の下っ腹どうなってんだよ!!!!」

母「反物が出来たはいいものの、元の姿をおじいさんに見せるわけにはいきません。
  鶴はもう一度人間の姿になりたいと願いながら下っ腹に力を入れました」
子「これ何の話?」
母「しかし人間の姿になることはできませんでした」
鶴(どうして…?)

母「そのとき、下っ腹の神が現れて言いました」
子「何!!?!?」
神「それはお前が三つの願いを叶えてしまったからじゃ」
鶴「私が叶えてもらったのは二つの願いだけです、下っ腹の神様!」
子「下っ腹の神って何!!?」

神「いいや、三つだ。反物が欲しいという願い。一時的に人間の姿になりたいという願い。
  そして、罠から助かりたいという願い…」
鶴(!!!)
子「いや、伏線回収したみたいな雰囲気出されても!!!」

神「あとはお前の力で何とかするのだ」
鶴「そんな…下っ腹の神様…!」
子「下っ腹の神って何!!!!」
神「さらばだ、下っ腹の鶴よ」
子「下っ腹の鶴!!?!?」

母「そのとき、もはや我慢ができなくなったのか突然戸が開き、
  おじいさんが顔を出しました。見つめ合う鶴とジジイ」
子「鶴とジジイて」
爺「…がっかり」
子「ええ?!? 鶴がいて驚くより、美女がいなくてがっかりしてんの!!?
  すごいなこいつ!!!!」

鶴「あ、昼間助けていただいた鶴です、これお礼の反物です。
  姿見られたので帰ります。では」
子「何この冷め具合! じゃあ別に姿見られてよかったじゃん!」
母「帰ろうとする鶴におじいさんは食べかけのスニッカーズを差し出しました」
子「なんでいつも食べかけなんだよ!!!」

母「鶴はそれを無視して飛び去っていきました。
  後に残されたのは反物と食べかけのスニッカーズ、
  そしてネグリジェを着たジジイだけでした。めでたしめでたし」
子「今回、特にひどいよね!!!」

母「今日のつぶやき昔話はこれでおしまい。
  今からぐっすり眠れるようにお願いしたらいいわ、下っ腹のゆうくん」
子「その異常な下っ腹推しはなんなの!? 鶴の恩返し関係なくない?」
母「おやすみなさい」
子「おやすみなさい!!!!!」

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