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中央アジアの奇行の独裁者、病院を閉鎖 (BBC)

2005-03-03 23:50:50 | 中央アジア・ロシア関連
トルクメニスタンのニヤゾフ大統領は、首都アシュガバードを除く全国の病院の閉鎖を命じた。
命令は、大統領の急進的健康政策の一環として、政府のスポークスマンによって伝えられた。数千の医療従事者たちが、この計画の下、既に解雇されている。
人権活動家たちは、自らの栄光を誇示するための巨大プロジェクトのために公共サーヴィスを犠牲にする大統領のやり方を非難している。
ニヤゾフ大統領は、月曜の地方行政官たちとの会合の際に病院閉鎖の決定をしたようだ。
「なぜ、そんな病院が必要なのだ? 病気になったらアシュガバードに来ればいいではないか」
トルクメニスタンの人々にとって、これは既にあった全国的な医療サーヴィスが終ることを意味する。
トルクメニスタンの地方の病院には、ちゃんとした医者はほとんどおらず、薬もほとんどない。加えて、昨年ニヤゾフ大統領は、15000人の医療従事者を解雇して軍務に就かせた。
そういう状態でも、地方の病院は病気の人々が行く唯一の場所で、とりわけアシュガバードまでの旅費を工面できない者にとっては、それしか選択の道はなかった。
国際社会はこの決定のぞっとすることだろう。ニヤゾフ大統領は、数々の奇行で知られているが、同時にトルクメニスタンをここまでにした功績にも一目置かれている。
病院の閉鎖と同時に、ニヤゾフ大統領は、田舎のトルクメニスタン人は読書をしないから無意味だと言って図書館も閉鎖した。
トルクメニスタンでは、大統領を批判することは許されていない。海外の人権活動家は、ニヤゾフ大統領は、公共サーヴィスを破壊する一方で、黄金の像や中央アジア一の大きさを誇る大理石と金の巨大モスクの建設などの大規模公共事業に、何百万ドルもの国家予算をつぎ込んでいると述べている。(BBCのサイトから)

こういう独裁者がまだいること自体がきせきのようだが…。
外務省のトルクメニスタン情報はこちら

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