月明かり行路-すい臓がん徒然記-

暗夜行路ではなく、月明かりの中を歩いていきたいなぁ

ご無沙汰してしまいました

2008年11月29日 | 術後 補助療法
 自宅に戻って、半月過ぎました。
家でゆっくりしていれば、体調は徐々に良くなるものだと思い込んでいましたが、日に6~7回の下痢が続いていました。そのうち、退院時よりだんだん食欲もなくなり、あれよあれよと言う間に体重も48キロまで落ちて
「本当に、こんな調子で元気になれるのかな・・・。」
っと不安になってしまいました。

 26日にがんセンターにて血液検査をしてもらったところ、肝機能の数値が退院時より悪化しているとのこと。
「肝機能が回復しないと、術後の抗がん剤もこのままではできないよ。」と言われました。
 28日には大阪の病院に病理検査の結果を聞きに行く予定でしたが、あまりにしんどいので、夫だけ行ってもらいました。
「下痢がひどいために、肝機能にダメージを与えているのでしょう。」とのこと。下痢改善のための薬を処方してもらいました。
 病理検査の結果は、「まだ完全には検査結果がきてない。」とのこと。「リンパ節の病理検査だけは、すべて癌細胞は確認できなかった。」そうです。とりあえず、よかった。よかった。

 11月はほとんど毎日、家で寝て過ごしていました。日々ぜんぜん体力を消費しないエコ生活していたにもかかわらず、大学時代以前の体重になってしまいました。下痢が止まるような薬に変えてもらったので、また「日々良くなる。良くなる。」と念じながら過ごします。 
 みなさんに報告できるほどメキメキ体調が良くならない(気が短いから・・・すぐ焦る)ので、ついついブログの更新を先延ばしにしてしまいました。まだまだ先は長いようです・・・、もうすこし気長に養生します。


家族と自宅にて

2008年11月16日 | 術後 補助療法
 病院から自宅にもどっても、すぐにパジャマに着替え、自分の布団にもぐりこみました。布団から顔だけ出して、きょろきょろ。
「やっぱり我が家は、いいなぁ~」
の一言です。
 子どもの話し声、洗濯機の音、みかん、壁にはってある学校行事のプリント。
どれもこれも我が家を感じる匂いが染みついていて、ほっとします。

 夕飯は、お義母さんがお赤飯を炊いて、タイの潮汁、お刺身を作ってくれました。家族が「そんなに食べて、大丈夫?」と心配するほど、ぺろりと食べちゃいました。だって美味しぃのに~。

 調子に乗っていろいろ食べてたら、次の日までゴロゴロピー(下痢)でしたが、美味しい物の誘惑には勝てませ~ん。

術後22日目 退院

2008年11月14日 | 外科手術のため入院中
 11月14日(金) 退院
 退院当日、まだ糖尿病の検査が一つ残っていて、朝から甘いサイダーを飲まされ、4回も採血・・・。
やっぱり静脈からの採血に手間取って、何度も「あれ、ごめんなさいね。」と言われながら、両腕をあちこちちくり、ちくりされました。
「あぁ~、もうこんな生活嫌だ~。」と叫びながら、走り回りたくなりました。

 検査終了と同時に病院を出発
お世話になった先生、看護婦さんには最敬礼でお礼を言って、空港へ
夫が荷物を運んでくれるので、自分は手荷物だけで歩いていたらいいのに、なかなか思うように歩けないものですね・・・。休み、休み、やっとたどりついたって感じ。それでも、口だけは元気だから
「ラーメンとチャーハンが食べたい」
と、お店でお昼ごはん。しっかりした濃い味付けが、久しぶりで美味しかった~。

術後18日目

2008年11月10日 | 外科手術のため入院中
 月曜日になると、病院が動き出します。
看護婦さんに相談して
「そろそろ尿を測るのやめていいですか?」って聞いてもらっていたところ、朝さっそく、病棟の主治医の先生が来られて、
「もういいですよ。」っとあっさり終了になりました。なんだか、拍子ぬけ。たまたまそのタイミングだったのか!?
 ともかく、また一つ苦痛から解放されました。
 
 今のところ、血糖値の管理もしなくていいみたい。
 このまま熱も出なければ、週末には退院できそうです。

 まだ、前かがみによぼよぼしか歩けないのですが、日常生活への復帰に向けて、階段の上り下りがリハビリメニューに加わりました。今日は、下りのみチャレンジして、帰りはエレベーター使っちゃいましたが・・・。たしかに階段が歩けなければ、駅や空港で困るもんね。欲張らずに少しずつ、歩こうと思います。

術後17日目

2008年11月09日 | 外科手術のため入院中
 しばらく更新できず、失礼しました。
 術後の経過は順調で、おなかから出ていたたくさんの管も一つずつ抜いてもらい、8日(土)に点滴の棒とお別れできました。今は、すっきりしています。
 先週は、お腹の痛みと下痢に悩まされて、どんより過ごしていました。一日に何度もトイレに行かなければならず、下痢しているだけでもかなり苦痛なのに・・・。その上、お供の点滴棒をひきずってよろよろトイレに駆け込み、尿の量を測るための手間がかかるから、心底うんざりする日々。
 腸が活発に動けば動くほどお腹が痛くて・・・、眠っている間もウトウトするだけで深く眠れない日々で、夜も顔をしかめて寝ているような毎日でした。そのストレスのせいか、円形脱毛ができました。

 痛みは、コントロールして上手に付き合う方法があると頭では分かっていたのですが、
「痛み止めに頼ってばかりいたら、本当に痛い時に自分でも気づかないのでは?」
などと、がまんしてました。円形脱毛には、髪を洗ってくれた看護婦さんが昨日、見つけてくれて・・・、
「痛みは、我慢しなくていいのよ。」
とのこと。今朝から鎮痛剤を出してくれ、気持ちが軽~くなりました。
もっと早く
「痛い。痛い。」
っと言っとけばよかったよ~。
患者の主張ついでに、明日こそ
「尿を測るのも、もうやめたいです。すごく苦痛です。」
って言ってみよう。


 
 
 

術後11日目

2008年11月03日 | 外科手術のため入院中
 連休中は、夫が付き添ってくれました。
 食べる意欲も少しずつ湧いてきたので、夫に温かいにゅー麺を買って来てもらって食べました。つるつると、のどごしもよくておいしかった~。病院の1階にあるうどん屋さんは、病室までお持ち帰りができるって、いろいろな配慮があってうれしいサービスですよね。
 看護婦さんからは、タンパク質を口からしっかり食べるように言われています。(タンパク質:アルブミンの血中濃度が低くて、点滴中)傷口の修復に必要だとのこと。今まで、玄米菜食生活していたので、卵や肉を食べてなかったことも影響しているのかなぁっと思っています。
 腸のご機嫌をうかがいながら、少しずつ食べれるものを増やしていこうと思います。

 しばらく、個々のメールやコメントに返信もできず、失礼ばかりしています。おかげさまで順調に回復中です。たくさんの方々が深い思いを寄せてくださったことで、いただいた命だと思います。心からありがとう。