チコとクロ

先日、射殺された紀州犬の記事を読んだ。
飼い主に尻尾を振って近寄る姿の動画も見た。
何だろう…胸が潰れそうになって涙が止まらなかった。

私が小学生の頃、実家で飼われていたチコの事を思い出した。

当時は、外飼いが当たり前で
よく脱走しては保健所へ迎えに父親が行っていた。
そして、何回目か父親がいつものように保健所から連れて帰ってくると
家に着いた時には、もう心臓が止まっていた。

子供だったので、よく覚えていないが
手続きの行き違いか何かで、注射をされた後だったとか…

今、思えば脱走しないように飼う事ができなかった飼い主の責任。

そして、そのあと実家にきたクロも
３階のベランダが広いからと、
ずっと散歩もしないでベランダ暮らしだった。
暑い夏も寒い冬も、ベランダにいた。

クロは、それでも１５才まで生きて
私が結婚して娘を生むまで、
そばで見守ってくれた。

当時は、犬は番犬だから外にいるのが当たり前だという父親の言葉を
疑わなかった。というより私はあまり犬に関心がなかったのかも…
自分の事で精一杯だった。

チコもクロも可愛そうな飼われ方だったと思う。今更だけどゴメンね。

だから紀州犬の記事に、胸が傷んだ。

きっとチコもクロも、どんな飼われ方をされていても飼い主に尻尾を振って
大好きだよって目を輝かせて見つめていたから。

健康なからだ

若い頃は、健康のありがたさなんて感じたこともなかったけど…

ここ何年か、病院通いが続いていて
本当に健康な体がありがたいことだったと感じている。

先日は、血液検査の結果を聞いて
私はもう長生きできないかもと落ち込んでいた。

幼少期の息子の手をひいて、オモチャを買いに行く夢を見た。「もうお前に何もしてあげられないからねと」言い聞かせながら歩いてる。

何の連絡もない息子を案じているからかな？

何か楽しいことでも見つけて過ごさないと、気が滅入ってしまいそうだ。

雨が続いて、ルナの散歩もできなくて
お散歩仲間とおしゃべりしていないし
１日中、会話もなく過ごすこともある。
ダラダラ、ゴロゴロしてる。

それよりも私のからだの中は、どうなってしまったんだろう…