つかぞうの音楽空間

ローエンドのしょぼくれ機器と築25年の6畳間で繰りひろがれる悲しくもいたいけな日々・・・
だったけど、引っ越しちゃった

MILES DAVIS『AGHARTA』

2005-04-03 10:40:34 | Jazz
よく通っていた高田馬場のジャズ喫茶「イントロ」の絡みもあって、新宿西口の朝日生命ホールへ早稲田のダンモ研の発表会を聴きに出かけたことがありました。
学生の発表会を聴くためにわざわざ出かけたの、というよりも、目玉商品として山下洋輔と鈴木良雄の二人がゲストに呼ばれてプレイする、っていうんでね、それならと出かけたんです。

名にし負うダンモ研の学生が演奏するのですから、プレイやアイデアは「優」まではあげれないけど「可」は十分あげられる内容だった気がします。

さて、その発表会で、「イントロ」でしばしば見かけるおデブちゃんがトランペットを持ってステージに上がったんです。見た目は「でぶ」、髪型は長い髪の毛を頭の後ろで結んで纏めています。ちょっと油っぽくて臭いそうな感じ。そんなダサダサの見た目とは裏腹に、たばこは「MORE」なんて葉巻系の葉っぱのものをいつも吸っている気障な奴でした。今風にいうと、見た目はまさしく「秋葉系」。

そいつが、エレクトリック・マイルスのまねごとを始めたんですよ。上半身をかがめてミュートのトランペット、親指を下に向けたり、上に向けたり、なんじゃこいつは!真似してんじゃねぇ!っとお怒りモードに当方突入です。
まぁ、あんなだっさい奴が楽器を演奏していることへの妬(ねた)みがあったんでしょうけど・・・

エレクトリック・マイルスと呼ばれる時代のアルバムだと、ひとそれぞれに一番に挙げるものが違うんでしょうねぇ~
スタートとなった『IN A SILENT WAY』が一押しのひとも、うねうね混沌が始まったの『BITCHES BREW』がたまらないと思うひとも、いやいや、『JACK JOHNSON』が一番かっちょいいとプッシュするひとも、『TUTU』の出だしのフレーズにやられちまったひとも、それぞれ、I understandです。

(追伸)
ダンモ研のおでぶちゃんですが、NHKに勤めながらオーディオ雑誌に寄稿したりしている嫌われ者のオーディオマニアになったりしてたらやだなぁ、似てるけど・・・